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甲状腺癌

手術したのは2015年なのでもう7年前になるが甲状腺癌を患ったことがある。人には隠しているわけではないが、特に自分からその話はしないことにしている。今日癌を克服した人の記事をたまたま読んだときに、体験談を探している人がいるという内容を読み、ここに書いてみることにした。

幸いにも私の腫瘍は小さく初期だったので、手術して片方の甲状腺はなくなったが今では回復して元気にしている。

‹発見›
私は長年慢性蕁麻疹なのだが、ある時かかっている医者から慢性蕁麻疹の人は甲状腺が悪い場合が多いので血液検査をするよう勧められてしたところ、非常に値が悪くそこで橋本病(甲状腺低機能症)ということが判明した。恐らく子供の頃から疲れやすかったのは甲状腺が悪かったせいだと思われるが、そこまで悪くもなかったので誰も気づかなかったのだと思う。それに東京に来てからはサルサやハイキングなど運動量も増えたので、体力もついたのか昔ほど疲れなくなっていた。
その後別の病院でエコーしたところ腫瘍発見、次の専門病院で精密検査の結果、悪性腫瘍のため手術することになった。

‹入院+手術›
手術は半年待ちだったのだがそもそも甲状腺癌は進行が遅いので特に問題ないとのことだったが親が差額ベッド代払って早く手術しろと言ってきたので、結局4ヶ月待ちで手術をした。(クリスマスの少し前だった)

手術は夜だったのたが午前中の手術が長引いたとかで、始まったのが22:00とかだったと思う。手術は1時間くらいだったが起きたらものすごい喉の痛みで目が覚め、鎮痛剤の座薬を入れても痛くて眠れなかった。(アメリカだと医療麻酔使うらしい)あとはずっとベッドにいるので腰痛になった。痛みはたぶん3日くらいは続いた気がする。
手術は首の皺に合わせてメスを入れるので思ったより傷口が大きいのだが、縫ってはおらず医療テープで貼っておくだけという方針で、縫わないため傷が残らない。ただ最初は血まみれでグロくてホラー映画みたいでかなりショックだった。

入院期間は1週間、退院後は体力がものすごく落ち、ちょっと出かけるだけでも寝込むくらいの疲労だった。お正月休み前だったので翌週から出社もしていた。(今思えばさっさと実家の名古屋に帰ればよかったのだが)
ただ若かったのと入院直前までハイキングしたりサルサしたり友達とでかけていたせいか、そこまで筋力もおちていなかったので1か月くらいでサルサに戻れた。(半年くらいは本調子ではなかったかもしれないが、よく覚えていない)

甲状腺が一つなくなってしまったのとそもそも低機能症だったので今でも薬は飲まなければいけないがそれ以外は日常生活が送れているし、世の中には意外に甲状腺機能障害の人がいることにも気づいた。

甲状腺癌は癌の中でも進行も緩やからしいのであまり心配しなくてもよいとのことだが、やはらショックだったし、自分より家族の方がショックを受けていてので、今思えば愛されてきたんだなと思う。

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