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プレイテスト

今日は、今年になってから関わり始めた、Teaching Systems Lab (TSL)というグループのDine and Playというイベントに参加してきました。

こちらは、2ヶ月に1回行われる、先生や教育関係者を招いて、いろいろなプロジェクトを試してもらうという場で、プレイテストと呼ばれるもの。プレイテストというと、ゲームの開発などで一般的な言葉らしいのですが、要するに実際に遊んでみてもらって、フィードバックをもらい、さらにデザインを磨いていく機会で、デザイン・リサーチをするには欠かせないステップです。普通はプロジェクトごとに行われることが多いのですが、ラボ内で開発されているものが多すぎるということで、一斉に人を集めて一度に複数試してもらっちゃおうというわけです。終わった後には夕食をだし、地元の先生や教育関係の人たちとつながりを築き、彼らが向き合っている生の現場の話をきくことも、私たちの研究を進めていくための大切なプロセスとしています。

今回は、私が関わっているプロジェクトBeyond Rubricsのツールの一つを、実際に関係する現場に関わっている2人の先生に疑似体験してもらいました。学習者の視点から学習の証拠となるいろんな素材を整理して、学びを、自分のなかで整理し、他の人にも伝えられるようにするためのツールです。40分の短い時間のなか、実際に素材を整理して説明してもらい、その体験について話していただきました。

一番印象に残ったのは、先生や第3者がそれらの証拠を理解するには、コンテクスト(状況)に関する情報がかなり必要だというコメントでした。私たちは、学習者が自らの学びを認識するところに注目をしているのですが、他の人にどうしたら伝え易くするか、というのもとても重要な視点です。また、フィードバックをもらいたいことと別の部分にミスがあると、そこに議論がそれてしまったりもして、プレイテストの仕方に関するいい反省にもなりました。

私は長いこと(今も)教育研究者としてどういう立場をとり、アプローチを使って、学習現場のに役立つ研究をしていくか、ということを考えてきましたが、今、こうして先生たちと話し、その声に耳をすませながら進めていく研究スタイルがとってもしっくりきています。まだまだ学ぶことたくさんですが、この機会をいかして身にしていきたいと思います。




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