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【遊戯王】デッキ解説『罪宝召喚獣型ホルス』(2023.9/30追記)

こんにちはこんばんは或いは初めまして、らいとです。
今回は7/22に発売された「AGE OF OVERLORD」で登場した新テーマ「ホルス」を使ったデッキの解説となります。
ホルス発表直後から構築を考えていましたが、都合が合わずなかなか公認等で使う機会がないためいろんな人に使ってもらいたいと思い、筆を取りました。(休みが綺麗に公認を回避…)
ホルスの構築に悩んでいる方、たまには違うデッキを使いたいなと思っている方の参考になれば幸いです。


ホルスについて

まずはホルスに触れたことがない方に向けて特徴を軽く説明します。
ホルスについてある程度わかってるよ!という方は上の目次から次の項目へ飛んでください。

ホルスは永続魔法「王の棺」を中心に展開していくテーマとなっています。
4体のモンスターに共通効果として場に「王の棺」があると墓地からチェーンブロックを組まずに蘇生する効果と相手によって自分の場のカードが相手の効果で場から離れると発動する誘発効果を持っています。
誘発効果はそれぞれ異なっており以下のようになっています。

ホルスの最大の強みは「王の棺」といっても過言ではありません。
「王の棺」はホルスモンスターの蘇生条件であり、手札コストがあればホルスモンスターを1ターンに4度まで墓地送りにすることができます。
また対象を取らない効果破壊耐性、戦闘補助も行うため相手としては真っ先に除去したいカードになります。

では逆にホルス最大の弱みがなにかというと…まさかの「王の棺」です。
ホルスというテーマは良くも悪くも「王の棺」に依存することで成り立っているテーマです。
「王の棺」が存在していれば爆発的な展開力と戦闘能力を発揮します。
逆に「王の棺」がなければイムセティ以外のホルスモンスターは動くことができず、手札事故の要因となってしまいます。

つまりホルスの戦い方としては如何に「王の棺」を場に維持できるかというのがポイントになります。

召喚獣ギミックの採用

前項目にてホルスというテーマの特徴について説明させていただきました。
この項目では召喚獣ギミックの採用理由を説明します。

ホルスモンスターは全てレベル8で統一されており、基本的には共通の蘇生効果によって展開していくのが基本となります。
またイムセティの「王の棺」サーチ+1ドローの効果が非常に強力である反面、うららなどの誘発の当てどころが明確になっています。

そのため召喚権を使い、うららなどの誘発をもらいやすく、さらには少ない手数で妨害を立てられるギミックとして「召喚獣」ギミックに目をつけました。

「召喚獣」ギミックには暴走魔法陣やアレイスターなど、誘発の当てどころが多いためイムセティのサーチ効果を通しやすくなります。
さらに少ない手数で「召喚獣メルカバー」という妨害まで立てられるためかなり理想的な盤面を作りやすくなります。

特にホルスと組み合わせた際に強力に使えるのが「召喚獣カリギュラ」です。

「召喚獣カリギュラ」は場にいるだけでお互いのプレイヤーは1ターンで発動できるモンスター効果が1度だけになり、攻撃できるモンスターも1体のみになるため制圧力が高いカードです。
ホルスの蘇生効果は発動する効果ではないため、この影響を受けず展開することができます。
さらに「召喚獣カリギュラ」が場にいることで相手の除去したいカードの択を増やし、「王の棺」の生存率を上げることができます。
仮に「召喚獣カリギュラ」が除去されればホルスモンスターの起動効果を発動できるため、対戦相手により強い圧をかけることができます。

罪宝ギミックの採用

続いてこのデッキに採用したもう1つのギミック、「罪宝」ギミックの説明と採用理由についてです。

ホルスの最大の特徴として「王の棺」が場にある時に墓地から爆発的な展開力を繰り出すことができます。
そのため可能な限りホルスモンスターを墓地に送り込んでおくという準備が必要になります。
「王の棺」の効果で墓地へ送ることができますが手札コストが要になるため、使用したとしても1、2回程度だと思います。

そこでまず1つ目の採用理由は「罪宝」ギミックから「混沌魔龍カオスルーラー」を経由し、墓地肥やしを行うことで手札コストの軽減を図るとともにイムセティへのアクセスを行いやすくするためです。
また「混沌魔龍カオスルーラー」自身がレベル8であるためホルスモンスターと合わせてランク8エクシーズを出しやすいため妨害のかさ増しにもなります。

2つ目の理由は「召喚獣」ギミックとの噛み合いの良さです。
「黒魔女ディアベルスター」、「原罪宝−スネークアイ」は手札、場のカードをコストに要求します。(「原罪宝−スネークアイ」は場のカードのみ)
そのため自分の盤面を少なくとも1枚は減らすことになります。

それに対し「召喚獣」ギミックは墓地からの融合が可能なため、場のモンスターや暴走魔法陣をコストにしやく、ほぼデメリットなく使用できます。

最後に3つ目の採用理由は「召喚獣」ギミックと同様、うららなどの誘発をもらいやすく、さらには少ない手数で妨害を立てられるギミックであるためです。
上記の「混沌魔龍カオスルーラー」を立てる動きから「琰魔竜レッドデーモンアビス」が成立するため1妨害を少ない手数で立てることが可能です。
この動きはティアラメンツでも採用されており、この動きだけであればホルスよりもティアラメンツで採用した方が強力に使うことができます。
ですがホルスで「罪宝」ギミックを採用した際に他のデッキと差別化を図ることができます。
それが「死の罪宝−ルシエラ」です。

イムセティを「死の罪宝−ルシエラ」の対象にとることによって相手のフィールドを壊滅状態にできるだけでなく、本来はデメリット効果である次のスタンバイフェイズに対象モンスターを墓地へ送る効果も蘇生効果でなかったことにできます。
そのため「増殖するG」に対する受けを多少なりとも軽減できます。

デッキレシピ

2023年8月21日現在の構築

まずはホルスモンスターの採用枚数について説明します。
今回の構築ではホルスモンスター4種類のうちイムセティ、ハーピ、ドゥアムテフの3種類を採用し、ケベンセヌフを不採用としています。
最初の方にも説明しましたがホルスモンスターはイムセティ以外自発的に動くことができず、初手で引きすぎてしまうと事故の要因となってしまうためそれぞれ1枚採用としています。

次に手札誘発です。
この記事を書いている時点での大会環境のトップは「罪宝R-ACE」、「罪宝ティアラメンツ」、「ピュアリィ」となっているためそこを強く意識した採用となっています。
特に「罪宝R-ACE」の使用率が非常に高いため、うらら増G以外では無効系誘発を多く採用しています。
中でも「エフェクトヴェーラー」に関しては手札誘発としての役割以外にもスモールワールドでイムセティをサーチする際のスタート及び中継地点として使用するため、3枚目の採用も検討しています。

永続罠にはセンサー万別を採用しています。
ホルスモンスターは全て種族が異なり、「召喚獣」「罪宝」の両ギミックから行き着く最終地点もホルスモンスターと種族が異なるため強力な封殺札として採用しています。
ただしドゥアムテフとカリギュラが「獣族」で同じため、カリギュラを出せる場合はハーピを蘇生するほうがいいです。
ハーピを出しておけばカリギュラ、センサー万別のどちらかまたは両方除去されても回収が可能です。
*ハーピの回収効果は墓地・除外のカード2枚を手札に加えるorデッキに戻す効果ですがEXモンスターとメインデッキのカードをそれぞれ1枚ずつ選んでも手札に(EXモンスターはEXデッキに)加えられます。(事務局に確認済み)

最後にEXデッキの採用カードについてです。
EXの枠に関しては必須枠が少なく、かなり自由度が高くなっています。
これまでの項目で記載してきた動きであれば必須枠は「召喚獣メルカバー」、「召喚獣カリギュラ」、「転生炎獣アルミラージ」、「セキュアガードナー」、「混沌魔龍カオスルーラー」、「琰魔竜レッドデーモンアビス」の6枚です。
「転生炎獣アルミラージ」、「セキュアガードナー」の2枚に関しては「聖魔の乙女アルテミス」1枚に節約も可能なため必須枠を5枚まで減らすことが可能です。

今回の構築では捲り札としての「召喚獣アウゴエイデス」、「召喚獣プルガトリオ」、「厄災の星ティフォン」
妨害兼捲り札として「宵星の機神ディンギルス」、「S:Pリトルナイト」、「閉ザサレシ世界ノ冥神」
先攻での妨害として「No.38希望魁竜タイタニックギャラクシー」、「I:Pマスカレーナ」
以上の理由でそれぞれ採用しています。

これらの9〜10枚に関しては環境に応じて自由に組み合わせが可能なため自分がいる地域や大会に出る時期によって組み替えてみてください。

最後に

最後まで読んでいただきありがとうございます。
本来であれば環境デッキとの立ち回りやサイドチェンジなど記載できればかなり有用なものにできるのですが、冒頭でも書かせていただいた通り自分で使う機会がほとんどない状態です。

「ホルス」というテーマ自体、まだ出たばかりということもありテンプレートになるほどの構築がまだない状態です。
大会結果を見る限りでは「セリオンズ型」や「PUNK型」、「深淵ヴィサス型」などが多いように思います。
その中でも自分が組んだものが少し違った構築だったため今回noteにまとめさせていただきました。

1人回しをした段階でも手札やカオスルーラーの結果によって毎回出来上がる盤面が変わるため使っていて面白いデッキになっていると思います。
興味がありましたら是非1度使ってみてください。

最後にもう一度デッキレシピを掲載しておきます。
ここまで読んでいただき本当にありがとうございました。

追記:9/30

前回投稿してから1ヶ月が経ち、新制限の発表やホルス新規の発表などデッキの構築に変化が生じる出来事がありました。
2023/7月度の最終的な構築と新環境での構築、診断発売後の構築案を記載しておきます。

2023/7月制限での最終構築

以前紹介した構築からメインデッキ2枚、EXデッキ2枚の変更を加えました。
メインデッキでは「無限泡影」、「センサー万別」を1枚ずつ減らし、「エフェクトヴェーラー」3枚目と「三戦の才」を採用しました。
「エフェクトヴェーラー」3枚目に関しては以前から採用を検討しており、役割が被っている「無限泡影」との入れ替る形を取りました。
「センサー万別」に関しては先攻で引けると非常に強力なカードではあるものの、メイン戦で後攻を取った際の妨害の弱さやメインギミックを引ける可能性が下がることを考慮し、2枚の採用に抑えるようにしました。
その代わりに「三戦の才」を採用し、誘発や後攻で妨害をもらった際のリカバリーを行えるようにしました。

EXデッキでは「S:Pリトルナイト」2枚目、「閉ザサレシ世界ノ冥神」と「ヴァレルロードSドラゴン」、「混沌の戦士カオスソルジャー」を入れ替える形にしました。
「ヴァレルロードSドラゴン」は罪宝ギミックと召喚獣ギミックを合わせ引きした際の妨害として採用しました。
当初の「混沌魔龍カオスルーラー」から「琰魔竜レッドデーモンアビス」のルートでは手札コストが重くなってしまう場合がありました。
そのため召喚獣ギミックと罪宝ギミックの合わせ引きした場合は「ヴァレルロードSドラゴン」(カウンター1)と「召喚獣メルカバー」の2妨害を手札を温存しつつ立てられるようにしています。

2023/10月の制限改訂の影響

今回の制限改訂で特に影響があるのは「混沌魔龍カオスルーラー」の禁止です。
このデッキにおいて「混沌魔龍カオスルーラー」はイムセティへのアクセスしやすくすると同時に「琰魔竜レッドデーモンアビス」にするための素材かつホルスと共にランク8を立てる役割をになっていました。

そのため構築のリペア案としては
①メインのシンクロギミックをなくし、空いた枠で妨害札を用意するパターン
②メインは変えずカオスルーラーの役割を他のカードで代用するパターン
上記の2パターンを考えました。

まず①のリペア構築がこちらです。

メインのシンクロギミックをなくし、空いた枠で妨害札を用意するパターン

罪宝ギミックからシンクロギミックをなくし、代わりに「裏切りの罪宝–シルウィア」を採用し、1妨害を構えるようにしています。
さらに「金満で謙虚な壺」を採用することでイムセティへのアクセス率を上げるようにしています。
また「カノプスの守護者」を採用することで手札コストの重みを軽減し、「王の棺」がない状態でもホルスを展開できるようにしています。

EXデッキはシンクロ3種の代わりに「召喚獣メルカバー」2枚目、「No.90銀河眼の光子卿」、「共鳴の翼ガルーラ」を採用しています。
「召喚獣メルカバー」2枚目、「No.90銀河眼の光子卿」の2枚については特に言及することはありませんが「共鳴の翼ガルーラ」の採用に関してはメイン戦よりかはサイドチェンジ後を見据え採用しています。

次に②のリペア構築がこちらになります。

メインは変えずカオスルーラーの役割を他のカードで代用するパターン

こちらの構築ではメインギミックはそのままにし、EXデッキに「スカーレッドデーモン」、「レッドデーモンズドラゴン」を採用しています。
この2枚を採用することで罪宝ギミックから「琰魔竜レッドデーモンアビス」、「レッドデーモンズドラゴン」が並びつつ相手の場の攻撃表示モンスターを全て破壊した状態を作れます。
ホルスギミックを合わせ引きしていれば「レッドデーモンズドラゴン」と合わせてランク8を立てることができます。

①のリペア構築と違いイムセティへのアクセス率の向上をあえて捨て、罪宝ギミックからの展開力を上げる形にしました。
イムセティのアクセス率を上げなかった理由に関しては次の項目にて説明します。

ホルス新規について

10/28発売の「PHANTOM NIGHTMARE」にて2種類のホルス新規が登場することが決まりました。
ここではそれぞれの効果と採用枚数を考えています。

「ホルスの黒炎神」
効果モンスター 星8/炎属性/ドラゴン族/攻3000/守1800
このカード名の(1)(2)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
(1):自分フィールドに「ホルス」モンスター及び「王の棺」が存在する場合、 手札のこのカードを相手に見せ、自分の手札・フィールドのカード1枚を墓地へ送って発動できる。 フィールドのカード1枚を墓地へ送る。
(2):「ホルスの黒炎神」以外の自分フィールドの表側表示の、 「ホルス」モンスターか「王の棺」が相手の効果でフィールドから離れた場合に発動できる。 このカードを手札から特殊召喚する。 その後、フィールドの他のモンスターを全て墓地へ送る事ができる。

遊戯王カードWiki

他のホルスモンスターとは違い蘇生効果がない代わりに能動的な除去と受動的な除去を持っているモンスターです。
コストが重く条件も厳しくなっていますが対象を取らない墓地送りのためかなり強力な除去効果となっています。
採用枚数に関しては0〜1枚を検討しています。

「王墓の石壁」
フィールド魔法
このカード名の(2)の効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1):このカードはフィールドゾーンに存在する限り、カード名を「王の棺」として扱う。
(2):自分メインフェイズに発動できる。 デッキから「ホルス」モンスター1体を手札に加える。 その後、自分の手札を1枚選んでデッキの一番下に戻す。
(3):自分が「ホルスの黒炎神」の効果を発動した場合に発動できる。 自分は1枚ドローする。

遊戯王カードWiki

「王の棺」名称を持つフィールド魔法という時点でかなり破格なのですが、それだけでなくイムセティを確定サーチできるようになっており、ホルス展開においては最高の新規カードとなっています。
先ほどのリペア構築②でイムセティへのアクセス率を上げなかった理由としてはこのカードの登場が確定しているためです。
採用枚数としては3枚フルで採用が最適だと考えています。

総括

今回の制限改訂の影響による弱体化は0ではありませんが、それ以上に強力な新規カードが登場するため、これまで以上に安定してホルスギミックを使用できると考えています。
また、罪宝テーマにも新規カードが登場する可能性があるため、今後の新規情報に期待です。

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