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化粧箱は小ロットで作れる!料金相場も紹介

オリジナルの化粧箱を作ろうと思ったものの、想定していた数よりも多くの注文が必要でお悩みの方もいるのではないでしょうか。

当記事では小ロット化粧箱を作る場合の料金相場や、小ロットで作ると高額になる理由について解説します。コストを抑えつつ最小ロットで化粧箱を作りたい方はぜひ参考にしてみてください。

小ロットで化粧箱は作れるのか?

オリジナルの化粧箱は小ロットでも作ることができます。小ロットの化粧箱の製作は50個から受け付けているメーカーが一般的です。
また、単価は高くなるものの、最小ロットで化粧箱を作ることもできます。
ただし、メーカーによっては最小ロットでの制作を受け付けていない場合もあります。そのため、何個から注文できるか事前に確認することが大切です。

なぜ小ロット製作だと高額になるのか?

多くのメーカーで、小ロットの化粧箱が通常よりも高額に設定されていることには、製造工程に関連した理由があります。化粧箱の料金設定に関わる主な要素は次の2つです。

■化粧箱を作る際の機械操作や製造工程

■作業にかかる時間

ここでは、小ロットで化粧箱を作ると高額になる理由について詳しく解説します。

小ロットも大ロットも工程は同じ

化粧箱を作る際は、原紙を箱の形に切り抜いたり、表面に印刷やコーティングなどの加工を施したりするための作業が必要です。制作する化粧箱の個数が多いか少ないかにかかわらず、使用する機械や製造工程は同様となっています。
大量生産での使用が想定されている機械では、1回の稼働によって複数の素材を加工することが可能です。機械を1回稼働させるためにかかるコストは、機械の種類によって決まっています。
たとえば、1回の稼働で100個まで商品を作れる製造ラインで実際に作る商品が1個であっても、作成方法や製造コストは100個の商品を作る場合と変わりません。そのため、1回の製造で作る商品が小ロットの場合、製造コストの単価は大ロットよりも割高となる傾向です。

数にかかわらず準備にかかる時間は変わらない

化粧箱を製造する機械を稼働させる際は、準備や機械設定に時間がかかります。特に、オリジナルの形状で化粧箱を作る場合や、凝ったデザインデータを入稿する場合などは、専門知識をもったスタッフによる作業が必須です。
準備や機械設定にかかる時間は、制作する商品の数量が増えてもほぼ変わりません。一度設定作業を行うことで、同じ商品を機械的に量産できます。
そのため、小ロットで化粧箱を生産する際は、大ロットの場合と比較して単価が割高となる傾向です。

なぜ最小ロットは存在するのか?

単価が高いにもかかわらず最小ロットが存在することには、次のような理由があります。

■利益を確保するため

化粧箱に限らず、製品を作る際には材料の仕入れが必要です。仕入れる材料にも最小の分量が設定されているため、一定以上の商品個数を作らなければ材料が余り、損失が出てしまいます。利益を確保することが、メーカー側によって最小ロットが設定される理由の1つです。

■ユーザーのニーズに応えるため

単価が高くても少量の製品を注文したいユーザーのニーズに応えることも、最小ロットが存在する理由となっています。最小ロットを提示することにより、まずは少ない個数からオリジナルの商品を作りたいユーザーとの取引が可能です。

■商品のバリエーションを増やすため

小ロットで複数の商品を製造することで、幅広い商品ラインナップが展開できます。豊富なバリエーションは、競合他社との差別化に有用です。

最少ロットで化粧箱を作るときのポイント3つ

原紙のグレードを下げる

化粧箱に使用する原紙のグレードを下げると、最小ロットであってもコストが抑えられる傾向です。
原紙には材料や製造方法、コーティングの有無などが異なる複数の種類があります。また、同じ種類であっても、より厚い原紙を使用する場合はコストが高くなることが一般的です。
ただし、原紙のグレードを下げると、化粧箱の見た目や手触りに高級感がなくなる場合があります。そのため、高額商品を入れる化粧箱を作る場合には、価格と品質のバランスに注意が必要です。
また、薄い原紙を使用すると、組み立て時の仕上がりや化粧箱の強度が変化する可能性があります。重量のある内容物を化粧箱に入れる場合は、原紙のグレードによる強度の変化にも注意しましょう。

簡易校正で製造する

オリジナルの化粧箱を制作する際は、見本となる商品を作って完成後の状態をチェックし、問題がなければ量産に移ることが一般的です。しかし、実際の注文商品に近い状態でサンプルを作成する場合、原紙の用意や表面加工などにコストがかかります。
より安価な印刷紙を使って見本を作る簡易校正なら、コストを抑えることが可能です。簡易校正ではコストを抑えつつ、フルカラー印刷の色味やデザインの配置などが確認できます。
ただし、簡易校正で作られる見本は、実際に制作される商品と見た目の印象や手触りが若干異なる点に注意が必要です。また、簡易校正に使用される印刷用紙では、コーティングなどのオプション加工はできません。

箱の形状を変更する

化粧箱の形状を変更すると、最小ロットであってもコストを抑えられる場合があります。特に、オリジナル形状で化粧箱を注文している場合は、デザインを多少変更することでコストを下げることが可能です。
箱の形状が複雑であるほど、加工にかかる工数が増え、制作コストが高まります。特に、曲線を多用したデザインや、穴あけなどの加工にはオプション料金がかかる傾向です。
また、展開図の形状によって1枚の原紙から切り出せる化粧箱の個数は変化します。1枚の原紙から無駄なく切り出せる形状であれば、コストを抑えることが可能です。
最小ロットでコストを抑えて化粧箱を作りたい場合は、箱の形状を変更することも視野に入れてデザインを検討しましょう。


化粧箱はで作ることが可能であり、50個からの注文が一般的です。ただし、最低ロット数は企業によって異なるため、事前に確認する必要があります。
最小ロットは単価が高くなる傾向です。最小ロットは、商品ラインナップが増えるなど、メーカー側にもメリットがあります。最小ロットで化粧箱を作る際は、原紙のグレードを下げる・簡易校正で製造する・箱の形状を変更することで、費用を抑えることができます。
化粧箱を購入する際には、小ロットでの注文も可能な通販サイト「ユーパッケージ」の利用をおすすめします。