映画を観るのが下手な話

映画を見るのが下手だ。3本に1本ぐらいは途中でストーリーが追えなくなる。

特に洋画は混乱する確率が高い。俳優の顔を識別するのが苦手なんだと思う。頭の中で相関図を整理してるうちに、話がどんどん進んでいってしまう。邦画に比べて、説明的なセリフが少ないのも混乱する理由の一つだと思う。

難解映画でお馴染みの「TENET」は隅から隅まで理解できなかった。時間逆行の理屈がわからないとか、そういう次元ではない。

最初のオペラハウス襲撃事件の段階でもう「え、まってwどういう状況?w」となって、2時間その状態が続いた。

クライマックスの戦争シーンを観てるときには、戦争が始まった理由すらわかってない。「これいまどっちが勝ってる?」と、女の子が野球を見てるときみたいな感想しか浮かばなかった。

一方で、同じ時期に公開された「鬼滅の刃-無限列車編-」は完璧に理解できた。登場人物はみんな着てる服と髪型が奇抜だから、見分けるのに苦労しない。悪い奴は最初から悪そうな顔をしている。

一番ありがたかったのは、炭治郎が状況を全部口に出して言ってくれることだ。映画に出てくる敵の能力は、「相手の意識を夢の中に閉じ込めて、その間に攻撃する」みたいな感じだった。

炭治郎は、「まずい!俺の意識が夢の中に閉じ込められていて、その間に攻撃されている!早く夢から覚めて攻撃しないと、俺たちは負ける!夢から覚めるためには、夢の中で自決すればいいかもしれない!」と、早口で全部を説明していた。陣内智則かと思った。

原作でも、炭治郎は状況を全部喋ってくれる。高い崖から落ちたけど、下に雪が積もっていたおかげで助かったというシーンでは、「高い崖から落ちたけど、下に雪が積もっていたおかげで助かった」と言っていた。そのうち「夜だから暗い」とか「夏だから暑い」みたいなことまで口に出して喋りそうだ。

洋画にも、炭治郎みたいに状況と心情を全部喋ってくれる登場人物がいてくれたらいいのに。ユージュアル・サスペクツは3回観たけど3回とも意味がわかってない。

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