「イラスト版10歳からの性教育 子どもとマスターする51の性のしくみと命のだいじ」
「イラスト版10歳からの性教育 子どもとマスターする51の性のしくみと命のだいじ」
編者 高柳美知子
執筆者 橋爪協子、庄司昌郎、庄子晶子、金子由美子、佐藤晴世(“人間と性”教育研究所)
出版社 童話館出版
イラスト さかいひろこ
カバーデザイン 守谷義明+六月舎
本文レイアウト プロート
出版 合同出版株式会社
男女の身体の違い あり
大人と子供の身体の違い あり
性別、性自認、表現 あり
ジェンダー あり
性器の名称や説明 あり
生理、月経 あり
性交、妊娠 あり
胎児の成長 あり
出産 あり
家族について なし(家計を支える責任、家族としての共生等あり)
プライベートゾーン あり
セルフプレジャー あり
同意 あり
防犯 あり
人との距離感 なし(好きという気持ち、友情と愛情等あり)
大人への解説 あり
用途 子供・大人の学習
本の大きさ B5
ページ数 112ページ
1ページあたりの文章量 1,000文字以下
ふりがな あり
イラストや写真の雰囲気 白黒、図やグラフ、具体的なイラスト
ファンタジーな内容 あり(出典も書かれていてどう思うかとつないでいる)
この本は、テーマ毎に見開き2ページで構成されています。順番に読むこともできますし、興味のある項目だけ読み、調べることもできます。「からだのしくみと変化」「あたらしい命の誕生」「思春期のらこころとからだ」「こころとからだの主人公になるために」の内容が書かれています。生まれてから死ぬまで、性とは人の一生そのもので人権そのものなんだということがわかります。
保護者・先生のみなさまへでは、性教育が義務教育の中でどのような変遷を辿ったかが書かれています。「子どもの性の悩みをうけとめ、その疑問に答えるには、親自身が自分のからだや性について、ただしい知識をもつことです。(引用)」と書かれており、その通りだと思いました。この本は、大人も子供も一緒に学び、考えることができる本です。
私が学校で勤務していた時もとても頼りになった本でした。ほけんだよりやプチ保健教育で参考にしたこともあります。小学4年時に体育の時間で行われる保健では、短い時間で名称や月経等の仕組みを覚えるので精一杯なことはよくあります。そうでなくても、内容が気になって人にわざわざ見せたり笑ったり、反対に見たくないと隠したり耳をとじたり、子供たちのいつもと違う反応に対応しているだけで時間がとられてしまったというパターンもきいたことがあります。私がTTで授業に入っていた時は、名称確認だけではなく、実際にある不安をみんなで話し合ったりする活動等を通して自分事なんだ、大事なことなんだと思える工夫を一緒に授業する先生と考えました。そんな時にも開きたくなる本です。
この記事は、私が読み聞かせや性教育をする時の参考にさせていただくための性教育関連の本や資料のメモです。
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