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レビューを受けた話


こんにちわ。
魚座デザインという屋号でwebデザイナーをやっているももこという者です。
女です。

今日はレビューを受けたので、そのお話をするよ。

レビューを受ける前

どうしてレビュー受けたのよ

悔しいことが多かったんですよね。
お客さんのお気持ちがある、お金をいただいている、あとはいいものを作るだけ。
そういう状況で、自分はちゃんとパフォーマンスを出せているのかな?
お客様は喜んでくれた、いい評価をくれたし自分だってちゃんと向き合ったはず。
でも、もっとできたよな?
(悪いところしか分からない)
もっといいものが作れたよな?
(乗り越え方が分からない)
本当にこれでいいのかな?
(確認できない)
もっとお役に立てたんじゃないのかな?
(結果がわからない)

私が誰にも負けないくらい強いデザイナーだったら、きっとこんなこと思わない。

強くなりてえ・・・。

そんな、誰に向けた何に向いているのか分からない悔しさが、今までずっとありました。

まるみデザインファーム

このままじゃだめだけど、何をしたらいいか分からない。
そんな時、所属しているまるみデザインファームの胃内(脳内みたいな)でつぶやいたところ、師匠まるみさん(https://twitter.com/nicoicon_design)から、レビュー受けなよ、と。

あ、まるみデザインファームというのは、まるみ師匠の元に弟子たちが集まったコミュニティです。
まるみさんのTwitterの固定ツイートを読むと飛べますよ。
最近はそこでわちゃわちゃしたり勉強させてもらったり人生相談したりしています。

レビューそういえば長らく受けてないかも。
まるみデザインファームに入ったときに、1on1を師匠にやっていただいて、その時に見てもらって以来なので、多分、一年くらい経ってました。

じゃあ誰にレビューしてもらうの?ってことなんですが、師匠が他の方に「プラスレビュー」(https://plusreview.design/)を推していらっしゃって。
以前から気になっていたのですが、再度おすすめ頂きました。
まりなさん(https://twitter.com/240_mrn)もおすすめしてくださいました。
お二人とも、2回も同じこと言わせてごめんね。

プラスレビューに申し込む

プラスレビューは「できるかもデザイン」というイベントを通して存じていました。
アロードさん(https://twitter.com/arowd_info)という方がレビューしてくださるサービスです。
アロードさんは「できるかもデザイン」でもベテランデザイナーとしての知見を惜しげもなく披露されていて、なんとなくすっごいデザイナーさんという印象でした。
特に余白の説明と背景の奥行きの出し方の説明がめっちゃわかりやすかったのを覚えています。
ただ、うーーーん、厳しい方だったら笑われておしまいかなあとも思っていて、なにせお話ししたことがない方なので、私なんぞがこんな立派なレビューを受けていいのか、未熟ならせめてもっとこう限界まで煮詰まった感じじゃないといけないのでは?と、その辺のストレスが俺には足りねえのでは?と50周くらい考えて、それより「このままじゃだめ」という気持ちが勝り、師匠やファームのみんなたちに胃内で背中を押してもらって、まあいっか!と思って申し込みました。

レビューの準備

申し込みをした翌日、大変丁寧にメールのご返信をいただきました。
こんなに丁寧にご対応いただいていいのかな、と恐縮でした。
なるはやで、とお願いしたら、翌々日にレビューが決定。
まじか、いや自分でそこにしたんだけど。
緊張で心の臓が痛え。

あれ?そういえば何を見てもらうの?
今作っているもの?
ご返信には、完成したものをレビューされる旨が書かれていました。
一緒に作るようなことはしないようにされているとのこと。
そりゃそうだよね!じゃあ、こないだ作って力不足を感じたものを見てもらおう!
そう思って、メールでご案内いただいたブログにある通りにFigmaにて当日見ていただくものや、説明などを書いていきました。

前日から旦那に育児に参加できない旨を伝達。
「明日、お友達とジョギングに行くらしいんだけど・・・詳細が決まってなくて・・・」
後藤家に走る緊張。
まあなんとかなるでしょう。

当日、失礼がないように再三Figmaを確認、一応見苦しくないようお化粧もしておく。
間違えて剃りすぎた右の眉毛も生えていた、OKいける( ✌︎'ω')✌︎

3分前、Figmaを確認しようとすると、す、すでにアロードさんがログインされている・・・!
あばばばばばば落ち着け落ち着け自分落ち着けおち、落ち着けねえ!!!

レビューされました

レビューされました

結論から書くと、めっちゃよかったですレビュー。
もっと早く受ければよかったね????
なんていうか、お金は払ってるんですが、それでも自分よりもずっと先輩のデザイナーさんが、ちゃんと向き合ってくれたという事実が何より嬉しかったです。

ヒアリング

レビューはまず、ヒアリングから始まりました。
学歴と職歴などお話しして、スクールの名前も出して、この辺でコンプレックスがむくむくとエレクトするんですが、全部正直にお話ししました。
そんなことより強くなりてえんですよ。
どんなデザイナーになりたいですか?というご質問に、「力が欲しい」とお返事しました。
ずっと言ってるんですが、私は私のお客さんを勝たせたいんですよね。
私を選んでいただいたからには勝たせたいですよね?
勝つことが目的じゃないなら、その目的や願っていること、デザインで解決できることを解決してあげたい。
そのための実力が欲しいと答えました。
一見カッコ良さげですが、アロードさんが聞きたかったことはそういうことじゃなかった気もします。
無駄にテンションが上がっていて申し訳なかったですよねほんとに・・・。

お話ししていて気が付いたんですが、私ってずっと1人だったんですよね。
スクール卒業後、独学でやってきたので、そしてスクール卒後は直でフリーランスなので、先輩も先生も同僚も上司すらいなかったんですよね。
コミュニティに入ってレビューをいただいたこともありましたが、仕事の上ではずっと1人でした。
コミュニティで相談できた方達が唯一の味方だったのかもしれません。

そんなこんなで、いろんなお客さんと一対一で3年目に突入しています。
あれ、これってかなりしんどいのでは?
十分煮詰まっていたのでは?
もうちょっと自分を認めてあげてもよかったのでは?
だが断る。
棚卸はいろんなことに気がつきますね。

アロードさんに褒められる

見ていただいたのは電子書籍の表紙です。
私がココナラで受注している中では一番注文が多く、これから色々作っていきたいなと思っている分野。
多く作っているので、こう作るのがいいというようなロジックのようなものもうっすら積もってきました。
言うなれば本命中の本命です。
ここを鍛えないと始まらないと思って、パーフェクトではないけどどうしたらいいかわからなかった悔しさが残っていたものを見ていただきました。

そしたらね、アロードさん、最初に「文字しっかり組まれてる」「穴を探そうと思っても難しい」ってウッ、仰って、ウッ、いや、あの、泣いちゃう;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;
二年間1人で頑張ってきた自分が全員報われました。(早い)
レビューとか入る前は先に褒めますよね、わかってます、わかってるけど、嬉しかったんだよおおおおおお;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;

今まで入れたモリサワのフォントを覚えているか?

続きまして、こうしたらもっとよくなるよという点をご指摘いただきます。

まず、フォントです。
本タイトルを貂明朝で入れていたのですが、「モリサワ入れてるならもっとできるはず」と。
モリサワ持っていますよ、今年張り切って買いましたよ、なんか筆文字が多くてキャッキャしますよね!え?游明朝?入ってるから入れてないですが???え???モリサワの游明朝????????

結論:モリサワ持っているのに使えてない

確かに、モリサワ入れた時、ウキウキしていっぱい入れました。
持ってないのをいっぱい入れました。
游明朝は、持っていたので入れませんでした・・・。
なんでも、モリサワの游明朝はウェイトを幅広く選べていいとのこと。
あーーーーーーーー・・・!

すること:入れるフォントを見直す

黒龍とか闘龍とか全然使わないフォント入れて遊んでる場合じゃなかった!
(龍シリーズから漂う厨二感におびき寄せられしものたち)

あと、フォントは少ない方がいいという思い込みがあって、A1ゴシックと貂明朝だけで組んでいたのですが、もっと使ってもよかったようです。
自分でバランスを探すことを放棄していたんですね、それはいけない。

アロードさんができるかもデザインで「バランスを探すことを諦めちゃいけない」っておっしゃっていて、私こちらの発言がすごい好きで、しんどい時とかずっと心の中で復唱してたんですよね。
だめじゃん!

少ない方がいいのは、フォントというより、フォントの種類ですよねおそらく。
ゴシック、明朝、丸ゴシック、全部使うの我?みたいな。

いやでも、よければ良いし、よくなければよくないんだよな。
デザインてそういう、ガワが全てみたいなところ面白いよね。

課題:もっとフォント試しな!

終わらない字詰めはない

字詰めってしんどいですよね。
私好きなんですよ、苦行が好きなんでしょうね。
1人で深夜コツコツ字詰めやってて目が痛えとか文句言ってる時は幸せを感じます。

でも、それで美しさが損なわれちゃ元も子もないですよね。
メトリクスってご存知ですか?
詰めの情報が入っているフォントは一瞬でシュンって詰まるんですよ。
オプティカルってご存知ですか?
メトリクスが効かないフォントも一瞬でシュンってつまるんですよ。

その後の微調整は必要ですが、それでもだいぶ楽になりますよね。
なにより目に優しい。

なんでずっと知らなかったのかなあ。。。

課題:メトリクス、オプティカル使いな?

また、わざと開けているところの中途半端さ、二段にまたがる文章の上段と下段で字間が合っていないなど、字詰めが甘いところを細かく教えていただきました。
こういうご指摘は、レビューじゃないと教えてもらえないところなので、とっても助かりますよね。
自分でも迷いながら作っているので、答え合わせ感がありました。
バツですら嬉しい。

アキを揃える

あの、アキを揃える、実はご指摘いただくの2回目なんです。
1回目はまるみデザインファームで、ヤヨイさん(https://twitter.com/yayugl)ていう菩薩がいらっしゃって、バナーを見ていただいた時に、ご指摘の一つにありました。
それからだいぶアキを気にするようになったんですが、見ていただいたものはかなりテキスト情報が多くて、はみ出ちゃいましたよね。
そういうとこーーーーーー。
甘いのよ、甘い!
諦めたな!

課題:アキを揃える

もっとやれる

そのほか、諦めたところのこうしたらよかったのでは、というのをとっても丁寧にご教示いただきました。
やっぱり、まだまだできることはあったんだよ。
もっとインプットしなければ。

課題:諦めない

ポートフォリオを見てもらう

戦場はポートフォリオへ

ポートフォリオをAdobeで作っていて、それは申し込み時に記入欄があったのでご連絡していたのですが、なんとポートフォリオのレビューまでしてくださいました!!

いるもの、いらないもの

ポートフォリオには、色々載せていたのですが、その中で載せない方がいいものを教えてくださいました。
とりあえず作ったポートフォリオ、作ったもの全部入れてたんですよね。

やること:いらないものを非公開に

過去の制作物

過去の電子書籍の表紙も見てくださって、なんと全部をチェックしてくださいました。
え?いいんですか???ありがたみがキャパオーバーしてどぱどぱ溢れ出ている状態で、アロードさんのご指摘はどんどん続きます。
重みを白でとる、余白のコントロールが甘い、吹き出しの向きはこっち、黒い塊は崩すなど、至言の数々が実践も交えて叩き出されていきます。
パッと見ただけで甘いところがわかる、すごくないですか?
それだけ私の作ったものが甘いのかもしれませんが、アロードさん、すごい・・・!
どんどんFigmaに貼られてばんばんレビューを頂く過去の制作物たち。
自分で気が付かなかったことなどもあり、大変勉強になりました。

色について

最後に、色について勉強になったことをまとめます。

医療系の表紙に使っているピンクが不安になるピンク、紫も暗い。
洗剤のLPに使っている黄色がくすんでいる。色使いが暗い印象。
どちらもご指摘まで気が付きませんでした。
そう言われたら確かに・・・。
黄色なんか、カラシぽくてオシャレとすら思ってましたね。
内容に合っていない、伝えたいことを伝える仕事と違うことをさせてしまいました。

ベタ塗りについても、質感をかませる、グラデを少しでも足すなど、実践しつつ教えてくださいました。
確かに、ベタしすぎ、背景迷子ではありました。
そんなことまで教えてくれるんですか?????

課題:色について解像度高く意識せよ

受けて思ったこと

試し足りないのはなぜ

「疑って試すこと」と、最後にアロードさんがおっしゃいました。
三島由紀夫って、全文が名言って言われてるんですけど、アロードさんは三島文学みたいな方でした。
発言全てが名言でした。

レビューを受けて、本当に、手元でもっとこねることが足りてないな、と感じました。
あと、固いとのご指摘も。

原因、自分でわかってるよね???
いい加減、フォトショで作るのやめたら?

俺とイラレ

そうなんですよね、イラレで作った方が絶対楽で、自由に組めて、試せることも多いはず。
なんでしないかというと、イラレに苦手意識があるのと、フォトショが慣れてるからです。

でも今年は、イラレでテキストたくさんの印刷物を作って、フォトショでの加工の経験もいい感じに生かせて、ちょっと使用頻度のバランスが変わってきてたんです。
あれ?そういえば、イラレの練習のために作字をしていたよね?

そうです、「イラレでタイポやりな」って、だいぶ前に尊敬する方から言って頂いていたんです。
苦行が好きとか言ってる場合じゃねえよおい。
だいぶ前から答えが出ていたね?????

課題:フォトショと訣別する
やること:イラレでトレース

伏線回収回

結局、他にもアロードさんのお言葉の中には、今まで他の大先輩からいただいたお言葉がいくつか含まれていました。

この二年間何してたのかなって感じがめっちゃありますけど、ポジティブに考えると今だから消化できるのかもしれない。
一年前、二年前の私に言われても理解が浅かったと思います。

そして、今までたくさんの方が、ちゃんとアドバイスしてくれてたんだなあと。
仕事は1人でしたが、ちゃんと向き合ってくれた人はたくさんいました。
ありがとうございました。

何と戦ってるんだよ

そして、たまたまこの日、まるみデザインファームのYouTubeライブ配信日で、「自信がない方を救う会」だったんです。
私は「他のデザイナーと比べて自信をなくす」ことについてドロドロした気持ちを書いたのですが、それに対して「同業じゃなくてお客さんの方をちゃんと見て」とゲストの方から言って頂いて。

あれ?
そういえば、お客様って。
今までのお客様って、なんておっしゃってたっけ?

考えてみたら、ココナラだって、今までずっと評価5(最大5)なんですよね。
あれ?クレームとか、評価4とか、ないね???
水面下の評価というのもあるのですが、そっちも…失点なかったような?
普通かな???運がよかった???
完成した時、みんな喜んでくれたし、最後の評価でめっちゃ褒めてくれてるよね。
作ったものに問題がある、不満があるなんて誰も書いてない。
作り直した方もいらっしゃるけど、それでも渡した時は褒め言葉を頂いていた。
ココナラ意外だって、数字出せてるとか、どこにも負けないとか、たくさん言って頂いていました。

光栄な言葉の数々は、どうしてすり抜けてしまったんだろう。
何を気にして何と戦ってるのよ?

もうちょっと肩の力抜いても大丈夫だよ。って自分に言いたくなるような一日でした。

レビューはいいぞ

色々あって、なんかもうレビューは友達でいいやってなってましたが、撤回します。
プロのレビューはいいぞ!!!

おすすめはプラスレビューというこちらのサービスです▽

最後になりましたが、誠意のこもったレビューをしてくださったアロードさん、いつもお世話になっている大好きなまるみ師匠、いつも見守ってくれるファームのみんなたち、本当にありがとうございました!

あなたも、最後まで読んでくれてありがとう!





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