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カミシメ

催眠療法ってホントすげーのな。
ここ数週間ずっと身体が戦闘態勢みたいな感じで、いくら動こうともまともに寝られなかったのに、なんかやって貰ったらやっと気持ちよくねられた。眠くなるってこんな感じか〜寝るってこういう感じか〜ってわかった。

うれしい。

今回のセッションは、前回のセッションからいいことも大変なことも随分色んなことが起きてしまい私にエネルギーがなかったので、珍しく普通のカウンセリングみたいにひたすら話を聞いてもらう回だった。

トラウマ治療をする中で、だいぶ焦ってたというか、早く治したくて仕方なくて前進したくて必死になってしまって「休む」とはどういう事なのかが分からなくなってしまってた。休息が取れない。安らぎがわからない。
そういう話をしたら、「ほんとになすかさんと私って似てるところが多くて」と前置きされたあとに(私はカウンセラーさんのことを尊敬しているのでそう言われると嬉しい)、「今あるものに目を向けられてないからじゃないですか?」と言われた。
正直、どうだろう?と思った。友達への感謝は常々しているつもりだし、好きなもので遊ぶこともよくしている。「そうなんですかね〜」と言いながら首を傾げたら「前に前に進もうとしちゃうんですよね?」「先を見てしまうんですよね?」
「だから」「今を噛み締められてないんですよ。」
「通り過ぎてしまっている。」
「前はなかった、けど今はあるというようなものがある思うんですよ。」
「それを、通り過ぎてしまってますよね。」
「もっと噛み締めてもいいし、楽しんでいいと思うんです。」

と言われて、でぁ!となった。

「大事にしている」けど、「噛み締めているか」「楽しんでいるか」といわれたらそうでは無いと思う。感覚的には「大事にしながらもそれを小脇に抱えて先を見ている」に近い。
「噛み締める」という表現を目の前に提示されてそれに初めて気づいた。
今を大事にしてない。
前なかったのに、今あるものなんて、噛み締めるのが大変なくらい沢山あるのに、おれはぜんぜんそれを噛んでない。ひとかみふたかみくらいしかしてない、たぶん。してない。

気づけてよかった。

とりあえず、トラウマ治療のことは置いといて、というか、小脇において、今を楽しむことにした。仲良くなれた友達と遊んだり、自分が見つけた好きなことをやったり、最高にした部屋の中で最高な気持ちを感じたりしよう。自分が今までのあゆみの中で手にできた、自分自身の努力の結果を噛み締めようと思う。

かみしめてこーね。

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