僕のあまり綺麗じゃないMM史②

まぁそんなこんなでFF14で見事に精神的に挫折した僕はノコノコとMMに帰ってきたわけだが、MM界はだいぶと様変わりしていた。

僕は砦裏に居を構え、周囲が新ダンジョン等に挑戦していく中ダラダラと無気力にドラゴン狩りを始める。そんなある日再びあれが公式から出品された。

アルカナの盾『愚者』である。大アルカナはトランプの元になったといわれており、愚者のカードはいわゆるジョーカーの元祖だ。僕の中二心はこの時点でかなり擽られており、これは本気を出そうと手持ちの金目のアイテムを大売り出しした。勿論あの大アルカナ「皇帝」もある人物に売る事にした。

当時飛ぶ鳥を落とす勢いで躍進していた末光氏にである。彼はいずれアルカナ「世界」を手に入れる事になるわけだけどこの時から皇帝を装備するようになっていたと思う。そうして僕は稼いだ5000万をオークションにつぎ込んだのだ。

結果リアルに愚か者な僕の元に「愚者」がやってきた。僕は愚者を用いた誰の得にもならないドラゴン短時間攻略動画をyoutubeにアップしたりする。ちなみにこのころyoutubeに動画投稿をすることにはまり始めた僕は公式が企画した「meet-me思い出の場所」という動画コンテストに参加する。

これはユーザーからの投票方式で順位が決定し、1位には壁掛け大型スクリーンがもらえるというもの。meet-meそっちのけで僕は1か月かけて動画制作をしただけにどうにか上位に食い込みたい一心で、ある団体に投票を呼び掛ける。

それは「青海ファイターズ」である。心優しい彼らは、まるで顔を出していなかった僕の為に皆に投票を呼び掛けてくれ、結果僕はこの動画コンテストで1位に選ばれることとなった。もっとお礼するべきだと今になって思う。まあMMしたくても出来ない今じゃ何を言っても意味はないけれど…。

その後僕は、相変わらずココア集めに精をだしていた。というのもコミュ症な僕は人間関係をうまく作れず、MMにおいてはそれが致命的で高価な装備で着飾ったところで、どうやって人の輪に飛び込んでいけばいいのかが分からないからだ。そんな僕はよく冒険者の砦の倉庫横あたりで放置して、「あれって何の盾??初めてみたね?」とかコソコソ話しているのを聞きつけては「あ、こんにちは。この盾はですね…」と気持ち悪めの絡みをして先輩風を吹かせる変な冒険者と化していた。

この頃あたりで新たな稼ぎ方が見つかり始める。それは神殿だ。

神殿とは冒険者の砦横で販売された数量限定品で、記憶は曖昧だが1つ1000万くらいしていたとおもう。これは置いておくと毎日ランダムで「爪」か「鱗」を付属の台座にスポーンさせるエクステリアなのだが・・・大体10万~20万程度で売れていたように思う。安い時でも3万くらいはしてたんじゃないかな?

とある場所に3000MMPくらいの広大な土地がある。僕と僕にその手法を教えてくれたある人物はその広大な土地に神殿を大量に設置したのだ。

金を生む神殿土地は1日に数十万ココアを僕にもたらしてくれた。

続く