冬病夏治ー三伏養生
『冬病夏治』とは、冬の病気を夏に治す!
という意味で、中医学では
季節の気象変化を利用して、
冷えによる不調や病気を改善する
有効な治療法の一つです。
夏になると、気温が急速に上昇して
陽気が旺盛になり、
暑さもピークを迎えます。
特に、小暑から立秋の間に
一年の中で最も暑くて湿気も多く
大変過ごしにくい
30日間から40日間があり、
この時期を『三伏』と名付けられています。
『三伏』の『三』は、
初伏、中伏、末伏の総称です。
『三伏』の『伏』は、
『潜伏』や『伏す』という意味で、
暑さを避けるために
植物も、虫も、人も
みんな伏して動かないのイメージです。
人体は暑さで大量に汗が掻くようになり、
汗とともに体内に滞っていた
冷えや老廃物を排出しやすくなります。
中医学では、この季節の特徴を利用して
『三伏貼』という漢方湿布や
『三伏灸』というお灸療法を施して
体を温めることによって
更に発汗を促して
徹底的にデトックスする
これを『冬病夏治』と言います。
秋冬に起こりうる
咳や鼻炎、慢性気管支炎、皮膚炎、
胃腸機能の乱れや腰痛、冷え症などの
改善や予防が期待できます。
この三伏期間はとても重要で、
気をつけないと
逆に病気になると言われています。
暑いからクーラーをガンガンかけたり
冷たいものを飲んだり食べたり
夜寝苦しかったりして
発汗どころか
逆に体を冷やしてしまい
体力も弱くなったりすることが多く
本来は『冬病夏治』の季節なのに、
逆に『夏に冬病』という結果になります!
『初伏餃子🥟、中伏麺、三伏烙餅摊鶏蛋』
三伏の食べ物について諺があります。
今日は入伏の日(三伏期間に入る)
皆ん餃子を食べましょうね。
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