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悲しい夏

先生にお腹の子の状態を説明されてから2週間、主人と共に地獄のように辛くて悲しい毎日を過ごしました。

なんとか奇跡は起こらないか、と同じ経験をした人たちのブログを読み漁り、少しでもプラスなワードがあるとそこばかりに集中して。その上また調べて、結果マイナスな情報へ逆戻りして落ち込んで。

毎日毎日繰り返してた。毎日毎日泣いてた。

2週間、主人と病院へ。予約時間は最終。待合スペースには妊婦さんも多くいて、子連れの患者さんもチラホラ。地獄の待ち時間。

辺りに人気もほとんど無くなった頃やっと名前が呼ばれ、先に私が診察室へ。先生にご挨拶してからエコー。

今でもはっきり覚えてる。元気に心臓を動かして、あの子は私のお腹の中で生きていた。生きていてくれて良かった…と、姿をみつめながら涙した。もしかしたらお腹の中で既に亡くなっている可能性も言われていました。

だからまた生きてるあの子に会えて、嬉しかった。動く姿を見れて嬉しかった。

ただそんな私に比べ、先生の表情は違った。厳しい表情で、エコー画面を見ながら私に説明してくれた。

結果、首の水の袋は小さくはならず、数も背中の物合わせて3個。身体の大きさが週数の平均よりも小さい。背骨の形が未熟である。

私にはただただ可愛い我が子に見えても、先生が見ると沢山の障害を持った子となる。

「ご主人にも入ってもらって、説明します」

エコー後、主人と共に先生の話を聞いた。主人はしっかりと話をきき、質問をし、先生と沢山話をしていた。私は横で、ただ涙を流し呆然としていた。

気づいたら、2日後に入院して堕胎手術を受ける事になっていた。「そんな…ちょっと待ってください…2日後??え…?」

今回の診察までに主人とも沢山話し合い、もし結果が良くなければ、諦めるしかない。と決めていたけど。

いざそうだと決まり、しかも明後日となると。受け入れられなかった。

ただ、もう週数がギリギリであったのでバタバタと急いでの処置決定となるのも仕方なかった。

私の場合、子宮筋腫の手術で子宮自体が脆弱なので、そこも含めての決定でした。


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