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まとめの4週目|ふるさとキャンパス

奈良に帰ってきてから今このnoteを書いています。この地域を離れる寂しさとか心残りとかが相まって、過ぎてしまった時間があっという間だった気もするけど、この期間中の出来事を一つずつ思い出していくと、1か月前のことがもっと前のことのようにも感じます。

感覚としては、第一歩をやっと踏み出した感じです。まだ、2歩目3本目にも進めるし、踏み出した足を戻すこともできる。大事なのは次の1歩を自分で踏み出せるかなんやなとその立場に立って痛感中です。

人があったかい

農業もほぼ終わってしまった11,12月。チャリンコに乗っていてもあまり人に会わない。スーパーは7時に閉まっちゃう。電車に乗り遅れると次は1時間後…。でも、多くの心温かい人に恵まれ、地元でもないのにどこか居心地の良さを感じる楢葉での時間でした。

この1カ月で出会った、話を聞いている自分がなぜか元気になってくるくらいエネルギーに溢れた人たち。この一ヶ月で感じた「楽しい」とか「おもろい」を他の人に押し付けるつもりはないけど、もっとシェアしたいなと純粋に感じました。これは外からずっと眺めているだけなら見つからなかったことで、表面的な情報だけに食いついていたら気づくことができなかったことだと思います。

ここで過ごしてこそ

率直な感想としては、福島、特にこの浜通りの地域との向き合い方が大きく変わったかなと思います。外の人間が「これこれが課題だ」とかわざわざ指摘しなくても、地域の人は既にその課題を把握し受け入れて、その上で自分の生活を創り上げている。なんか変な責任感持って、地域のために役に立ちたいとか思わなくても、この地域が前に進んでいくだけの人の力がある。

年齢関係なく、一人一人の思いや行動が折り重なって大きな希望に変わっていました。そこから学ぶことはたくさんあって、もっと話を聞きたいと思う反面、何って行動に移せていない今の自分とのギャップもより強く感じるようになりました。人に何かを伝えること、時に大きな責任を抱えることにもなるけれど、とても魅力的で輝いて見えました。

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広がるありのままの景色を見ることも大事です。
でも、この地域のことを学ぶとき、3.11以降の話だけに焦点を当てがちだったことを反省しました。それだけ見たら原発もただの恐ろしい箱もので済まされます。原発が建設された経緯とか、それによってこの地域がどう変わったかについても学び考えないと見えてこないことがあると感じました。ここに元々あった暮らしや風景に思いをはせることも大事で、今回、地域を回りながら多様な切り口から伝えてくれる人たちに出会えたことがとても幸せでした。

調べている中で”奈良”と”楢葉”の共通点も見つかりました。似ているのは名前だけで何の繋がりもないと思ってたけど、竜田という地名の由来となった竜田神社の総本社が奈良県の龍田大社だったとか。これまで目を向けていなかった繋がりが見えてきたりしてめちゃおもしろかったです。あとは、昔の人もこの地域と繋がりを持ってたと考えると、今回楢葉町に来た自分は何も特別な存在とかじゃ何でもなくて、外部とこの地域の繋がりを紡ぐ一人なんやなと捉えることもできました。

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これも大学生

1カ月楢葉に住んでみて、オンライン授業を始めびっくりするくらいこれという問題が何もありませんでした。これは、ハマります。大学に通えないとちょっとネガティブになってる大学生や高3生もこれはおすすめできるかもしれない。

COVID-19でもちろん失ったものも多いけれど、得られるものもあると思います。福島だけじゃなく他の地域でもいいし、合う合わないは個人差だけど、大学生の在り方の一つとしておもしろいなと思いました。これからも、既存の大学生像を崩せたらなと思います。
(ので、教員との懇親会で、学長に対面可になってもオンラインの選択肢を残してほしいってお願いしてきました)

最後に

大学1年生で楢葉や双葉郡に関わるきっかけを作ってもらった「ふるさとキャンパス」への感謝の気持ちでいっぱいです。そして、地域の方々におもてなしを受け続けて終わってしまった1カ月でした。本当に何も返せていない。このままフェードアウトするわけにはいかない、じゃあまた帰ってくるしかないなという気持ちです。自分ならどうやってお返しができるか。まずは、自分の地元でできる事をコツコツ積み重ねていきたいなと思います。
また、きっと遊びに行きます。ありがとうございました。

尾山郁人