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コロナ禍=オンライン・リモートが、個人にもたらす見えない問題

最近、来年春に卒業予定の方やこの1,2年で卒業した第二新卒の方と話す機会が何度かありました。その際、ちょっと感じたことなのですが、コロナ前=2019年末までに就職活動が終わった人は求人が多数ある中から希望する仕事・会社を選べたけれど、2020年始以降に就活を行っている人は求人件数が減少しただけでなく、応募する企業との接点はもちろん学校のキャリアセンター・就職課の先生や先輩・同期とさえも直接会って話す機会が激減した環境で活動を行うこととなり、求職者として収集する情報量が圧倒的に減っていることを感じることが幾つかありました。

その1つは、自分の特長・適性が分からないという人のケースです。自分の職業適性を調べるために適性検査を受けてみるとか、キャリアセンターの先生に「自分はどんな職種に向いているように見えますか?」と聞いたり、「私の特長・長所ってなんだろう?」と友人に聞いてみれば、客観的な自分についての情報が得られると思うのですが、それらのアクションをいずれもやったことが無いという人から「コロナの為、学校は全てオンラインで授業・講義は受けているけど、キャリアセンターには接点が全く無い。学校に行かないので先輩や同期から就職活動の話を聞く事もない」というお話しを聞きました。

この方は引きこもりではないし、発達障害の傾向はあるけど未だ障害者手帳を申請する気は無いという発達障害グレーゾーンの方です。2022年春に卒業予定だったけど自分が何に向いているのか分からないし、どんな求人に応募したら良いのかも分からないから就活は少しだけ行ったけど続ける気にならず、卒業も1年先送りにしたので、自分はどうしたら良いでしょうか?という相談でした。月並みなアドバイスですが「ひとりで考え込まずに、できるだけ多くの人と会って就職の話、自分の悩みを相談してみること」をお勧めして、ネット上で無料で受検できる適性検査や自己分析のサイトも紹介し、まずは自分のことを客観的に理解することを提案しました。
もう1つのケースは、どこに応募しても内定が取れないので自分は就職できないのか?と不安に思う、あるいは諦めかけている人です。このケースの人の中の一人は「今までに何社応募しましたか?」と聞くと4社応募して全て書類選考でNGだったとのことで、他の人がどのくらい応募をしているのか?聞いたことも考えたことも無いとのことでした。コロナ前でも就職活動は一人で行い他人には自分の活動をあまり話さないという人は多くいましたが、コロナ禍では更に孤独な就活が増えており、他の就職活動中の人が何をしているのか?どのくらい応募をしているのか?分かり難い状態が進行しているようです。

上記の方は4社応募して書類選考で全て不合格となり不安になったので、「4社は少ないです。他の人は40社、50社と応募してます。」とアドバイスしても良いのかも?ですが、5社目・6社目と続けて応募先を見つけて書類を提出しなかった理由を確認したところ、「自信を失い不安になったこともあるけど、やりたい仕事が分からなくなり、どの求人を見ても応募したいと思えなくなった」とのことでした。
結局、就職活動で悩み、苦しい思いをしている新卒・第二新卒の多くは、自分への自信が揺らぎ、自分の希望・将来の夢が見え難くなり、立ち止まっているように思えます。この状態は40代・50代の方々でも生じることです。在学中の人でも、在職中あるいは離職中の人でも、コロナの影響で人と直接会って話すことが減ったことで、自分のことを誰かに見てもらい良いところを誉めてもらうこと、ダメなことに意見や注意をしてもらうことが減りました。だからこそ、今は直接会って話すことが大事だと思います。

アンプティパのHPを開くとき、最初にオジサンがてくてく歩く絵が表示されます。これは、大畑がお客様のところに会いに行きます、というイメージをデザイナーさんに具現化してもらったもので、2017年の起業時からこだわっているところです。コロナの為にオンライン面談も増えましたが、それでも可能な限り会って話すことを今でも大事にしています。 一人で悩まず、考え込まずに、他の人とお話しをしましょう! アンプティパ・大畑で宜しければ、いつでもご相談を承ります。

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