この先一生再びプレイすることは叶わないと思っていたゲームが配信された話

ガラケー時代、ゲームアプリにのめり込んでいた時期がある。今から大体11年くらい前だ。一部の人気ゲームがスマホへ移植される中、私が愛したタイトルの一つはいつまで経っても移植の話など無く、きっともう二度と遊べないのだと思っていた。名前を、『スケボーマン』という。自動横スクロールの簡単なアクションゲームだ。

画像1

開発はGame Studio 販売はG-MODE

私が二度と遊べないのはともかく、twitterでのたうち回りながら好きを叫んでも、もう誰もゲームをプレイできないのだと思うと物凄く淋しく、悲しさを感じた。布教活動さえさせてもらえない。自分でゲームを起動することもできない。サービス終了するソシャゲの一部ではオフラインでも見返せるようにするという動きがあるそうだが、本当にありがたいことだと思う。

突然の朗報

さて、2020年5月5日。
【いいねされただけ昔ハマってたジャンルの絵描く】というハッシュタグを消化しようとスケボーマンの絵を描き、ダイマのようなついーとをしようと検索したところ(販促できるとは言ってない)、なんとアーカイブス化するらしいことがわかるページがヒットした。さらに調べてみるとなんとNintendo Switchでアーカイブスとして配信されると言うではないか。信頼できるソースを探した結果公式サイト及び公式twitterアカウントでの発信を確認した時の私の気持ちは、『生きてて良かった』であった。

随分前から諦めきっていた私には、今回の朗報を落ち着いて受け止めることができなかった。恥ずかしながらtwitterで叫び散らかしたし、公式アカウントに捕捉もされたし、なんなら丁度質問企画があったのでリプライで質問したしお返事も貰った。公式にどうにかしてお手紙をしたためようとして窓口を探したし、フォロワーから祝福してもらったし、これを期にダイマ動画をアップしたいレベルだった。飢え、己の中の思い出だけを食んでいたオタクは突然の供給にバグっていた。

ともあれ、またプレイできるのである。ガラケーアプリのゲームなので操作はとても簡単だ。配信された日に早速買ったが、操作方法が変わっておらず安心したし嬉しかった。また『スケボーマン』に会えたことがたまらなく幸せだった。仕事があるので少しだけプレイして、もう寝ると言いながら気づいたら30分経っていた。あるある。

やはり原作がすき

私は二次創作するタイプのオタクなのでスケボーマンの絵を描いたり夢小説を書いたりしていたわけだが、やはり一番好きなのは原作なので、触れられることの幸せを噛み締める次第である。なんと言っても、あの頃感じた気持ちが再び呼び起こされて、自分が大切にしてきた『好き』の気持ちまで受け止めて貰ったような喜びがある。

『スケボーマン』はシンプルなゲームだが、それだけにやりこめて面白い。加えて、デザインや音楽、ドット絵が猛烈に私好みだ。それでもこの十年ほどの間で全く原作に触れられて居なかったからか、思い出せなくなっていた部分などがあったのだが、今回の配信でプレイした際に、やはり好きだという気持ちは残っていても褪せていくのだなと思った。もっと時間が経っていたら、「好きだ」という記憶しか残っていなかったのではないだろうか。そう考えると、本当に今回の配信、そのことを良いタイミングで知れたことは運が良かったと思うし、配信を実現してくださった関係者各位には感謝の念に堪えない。

ちなみに『スケボーマン』には『スケボーマン2』があり、これが正統派続編でボリュームが増えており、プレイアブルキャラクターは三人、音楽もドット絵もデザインもより一層磨かれており私はこちらも愛しているので、是非アーカイブス企画で配信決定して欲しいところである。

画像4

画像3

画像2

コースは全12ステージ。スコアを重ねていくとスケボーのグレードが上がり、同じコース内でも通るルートが変わってくる。スケボーのグレードが上がるとタイトル画面の絵が変わる。各グレードごとに☆を60個コンプリートすると、タイトル画面にそのグレードの色の☆が入る。
最後まで進めると……?
『スケボーマン』は2020年6月4日からNintendo Storeにて好評配信中です。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?