全て笑い話
次にもし、万が一、誰かとパートナーになる、となったら、絶対仕事ができる人にしようということをこの間ふと考えた。
なぜかと言うと、若い頃のわたしの好きなタイプが、「無職の冒険家」みたいな感じだったから。
それを思い出したのはこの間会社の人と話していて、後輩が「こんな人と付き合ってそう」という診断を勝手に下されているのをみて、「わたしはわたしは?」と調子にのって聞いてしまったからだ。
「ん〜やまめさんは〜…今の東出昌大みたいな人ですかね〜、昔のじゃなくて、今の」
と言われて大爆笑してしまった。
(ちなみに今彼のことは軽蔑こそすれ全く好きじゃない)
確かに。
昔付き合った人の中に狩りする人も山に住んでる人も海の上にずっといる人もいたわ。
夜中の2時に電話をかけてきて、「明日からエジプト行ける?」の人が1番強烈だった。(当時わたしは学生。行けるわけがない)夜中だから私も寝ぼけて「え?明日っていつ?今日?それとも明日?」と言って笑われたのを覚えている。
そういう、自分の中で「え?何この人?めっちゃ面白い!!」と思う人と一緒にいたから振り回されまくってきたし、逆にお金持ちだろうがどんなに優しかろうが面白さを感じない人にどれだけ愛されても一緒にいられなかった。
だから24歳以降は好きな人ができなくて、これから先もできる気がしない。
なぜなら今はもうそういう人たちを見ても「面白い!」と思えないから。
「面白い!」以外で人を好きになることがなくて、それ以外でパートナーができないまま歳をとって、そしたらもう昔は素敵!と思えたことが全部冷めた目で見てしまうようになって、結果好きな人ができない。
上から目線でごめんなさい。
「それはお前自分のことが面白くないんだよ」と友達に言われて、まぁそれもそうかもしれない。明らかに過去のわたしの方が面白さで勝つ。
でも今は面白さより平穏なので。
十分幸せな上に、今現在は恋愛を不幸への入り口のように思ってしまっている節もあり、する気持ちはないのだけど、これから先好きな人ができるならどんな人なんだろうという気持ちになった。
若い頃面白い人と付き合っていたことに後悔はない。エピソードに事欠かない。
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先に書いたのと似たようなことで、
「公共でイチャイチャするカップルが本当に嫌い」という話を後輩がしていて、
あ〜最近みないな〜と思ったのだけど、それはわたしが最近夜出かけないからだ。
いつから?と考えたらもう息子を身籠り産んでコロナ禍もありかれこれ5年近く…夜に繁華街へ1人で出かける、ということをしていない…(!)
そりゃ見かけない訳だ。
わたしのイチャイチャカップル目撃は2018年の有楽町で止まっている。
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結婚しててよかったのって恋愛要員に含まれないことだよな〜とつくづく思う。
誰も彼もがすぐ人を好きになるって思わないでくださいよ…。もうわたしはその数に含めないでください、という気持ち。
モテるって話ではない。
わたしは昔っから、好きじゃない人から勝手にフラれるタイプ。
意味わかります?
「ごめんね、俺彼女いるから…」とか言われるの。好きじゃない人から!!!!!
はー?はぁ〜。めんどくさい〜。
最近は男性との距離感を間違えないようにしているから絶対起こらない。わたしが人数編成的にほぼ男子校出身だから感覚がバグっている自覚はあって、社会人になってからは徹底的に仕事以外会わない、仕事の話しかしない、そもそも連絡先を交換しないように気を付けていた。
全然彼女いてよ〜。奥さんいてよ〜。彼氏も旦那も奪る気ないから〜。幸せに過ごしてよ〜。
って思ってるよ、ほんと。心の底から。
と勘違いする輩たちに言っても無駄なのだ。
なんだろ、勝手にそっちの人生を盛り上げるエキストラとしてわたしを参加させないでほしい。
全然出演したくない。
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若い子といると若い頃の恋愛とか思い出すものなんだな…という新たな発見とともに、ほんと…今のおばさんのわたし…めっちゃ好き、めっちゃ楽…。という気持ちが湧く。
早くおばあちゃんになりたいなぁ。
金髪にして携帯を持たずに世界を練り歩くの。
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