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嗚呼給料人 -SalaryMan- 【R&P】

時計の針が 頂点を差し 上限の無い 仕事に all day all night
追われて 今夜も 最終電車  隣のオヤジと 哀愁連鎖
口開きゃ「ノルマ」や「タスク」連呼 夜明けには 僕らまたすぐ連行
どうせ社内も 呉越同舟  押し潰して溢れた 嗚咽と腐臭 

成果がすべて ◯か× の指標   上司= 異論を はぐらかすポジション 
雪崩みたく 不自由、不平等感  金具を外せない スノーボーダー

やり甲斐とか 生き甲斐とか  自分を騙す方便じゃ 足りない 意味ない
友人が趣味に 精出すそばで  「生活のため・・」と、贅沢もダメ
習慣と化した 禅問答を 何度も繰り返す 健忘症
「理想」は「現実」に代替えした 瞼の裏では「倍返しだ!」


先の見えない 暗い夜道 一筋の光が プライオリティ
ボロボロになった心と体を 支える なけなしの プライド,意地
例えば、、
譲れない コスト・品質・納期 唯一 僕が僕を信じる動機


刻み続ける 時計の針  きっと 抗う方が 余計怖い
明日があるだけで まだいいじゃん と 心に蓋をするサラリーマン


----以下、解説----

<総論>
サラリーマンの哀愁を綴った作品です。毎日遅くまで会社のために残業していても、生活は一向に良くならない。
このままではダメだとも思うけど、何か行動を起こすわけでもない。そんなサラリーマン生活だけど、仕事に対するプライドだってちゃんと持っている。
きっと、仕事を辞めたら辞めたで後悔することもわかっている。そんな複雑なようで単純なようなサラリーマンの気持ちを実体験を交えて書きました。
正直、内容に救いはあまりないですが、ここが個人的にRyhme & Poemのポイントです。内容よりも、と言うと語弊がありますが、それ以上に韻に拘っているからです。
良質な韻を追い求める中で、如何に内容を付随させるかということに重きを置いているので、
言葉の響きの方を重視して読んでもらった方が、暗い気持ちにならなくて済みます(苦笑)
良質な韻とはどういうところか、以降の各論で自分なりの解釈で説明していきます。

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