39個の バイバイまたな
ひっそりと 泣いた今から
こっそりと 明日に語らう
閉じ込めた 愛が今さら
押し寄せた 何かに逆らう
描きたい体 と 足りない頭
リアリティと 張り合いながら
マジョリティに 恥じらいながら
間近に貴方を感じたとき
たちまち高まる焦燥感
合鍵ならば 母国語の使役というだけ
会話に重なる羨望と畏怖のハーモニー
背中が淋しくて 描き足した旗
見栄を張り通す僕は 確かに馬鹿だ
誰にもなれなかった奴の ありがちな罠
貴方とただ少しここで 交わりたかった
刷り込まれ
染み込んだ
当たり前たちの 大概は邪魔
貴方は教えてくれた
思い込んだ
その8割方は間違いだから
言葉と言葉の相合傘が
貴方の世界の嗜みならば
夢は夢のまま曖昧なまま
真下に逆さに 落ちる様に 浮かぶ様に
...______
我に返ると 波は強か
落差に何度 涙したかな
ここで咲くには 場違いな花
これが僕なりの 始まり方さ
腹の底にのさばる 怠惰に刀
安住地など要らない 階下に墓場
誰だって自分に 勝ちたいからな
積み上がった後悔 Like a ヒマラヤ
灰の雨降って平らに固まる
注がれた文字から咲いた力が
枯れ切った日常の合間にラララ
走り出してすらいないから
旅立ちは まだ
二人三脚
強さが弱さに 差し出した肩
目を見開いて 息を吸う
きっとこれが 待ちわびた朝
性懲りもなく また僕は
不自然に はにかみながら
貴方に手を振る
『バイバイまたな、灰谷魚』
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