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一攫千金を夢見る人へ

ギャンブルの目的を・・・
「一攫千金」に置かれている方は多いと思います。

そんな、あなたの為に・・・
もし、一般庶民が、「10億円」を当てた場合・・・
どのようになるのか?
それをシミュレーションしてみたいと思います。
 

まず、一般庶民は、大金を手にしますと・・・
落ち着かなくなりますので・・・

とりあえず、貯金しようと思い・・・
10億円を銀行に持って行きます。

銀行に預ける事しか頭にないので・・・
「普通預金」に入れようとしますが・・・
窓口の人に、別室に導かれる事になります。

まぁ、大金ですので・・・
一応VIP待遇&大金の出所調査などを兼ねて、別室行きです。
 

そこで、犯罪性のないお金だと分かりますと・・・
今度は、銀行にとって、美味しい金融商品を・・・
オススメされる事になります。

普通預金なんて、銀行にとっては、カスみたいなもんですからね。

よって、変額年金、投資信託、外貨預金と言った所を・・・
勧めて来るのではないでしょうか。
 

10億円のことで、頭が一杯のあなたは・・・
「よく理解せぬ」まま、銀行員の勧める金融商品を購入する事になります。

リターンを強調する商品は、当然、リスクが高い商品であるのに・・・
リターンのみに釣られてしまうんですよね。
 

まぁ、この時点で、銀行の手数料(儲け分)が・・・
実質差し引かれてますので・・・

良心的な金融商品でも、1%~2%・・・
1000万円から2000万円は、目減りしてしまいます。
 

さて、手元に現金がなくなったことで・・・
ようやく、落ち着いて考えられるようになりました。

そして、念願の「マイホーム」の購入を検討し始めます。
 

当初の夢は、「3000万円」ほどのマイホームだったのですが・・・
10億円もあるんだし・・・

やっぱ、「1億円」(億ションって響きが良いですからね)以上の・・・
マイホームが欲しいと思い始めます。
 

・・・で、3000万円クラスですと・・・
新聞のチラシ等で、結構、情報を入手出来たのですが・・・

1億円となりますと情報が乏しくなりますので・・・
思い切って、高級そうな不動産屋さんのドアを叩く事にしました。
 

高級そうな不動産屋さんだけあって、対応は行き届いていて心地よく・・・
そして、「イケメン」の担当員が、相談に乗ってくれますので・・・
まさに夢見心地であります。
 

予算を1億円と告げますと・・・
1億円以上の物件から案内し始めます。
(決して、5000万円の物件には案内しません)
 

そして、1億5000万円の物件に案内しても・・・
あなたから、否定的なコメントが聞こえて来ない場合は・・・

2億円、3億円と、どんどん、良い物件に案内して回ります。

そして、5億円に到達した時・・・
「さすがに、5億円は高いなぁ~」と・・・
あなたから否定的なコメントが出ます。

ただ、5億円の物件を既に見てしまったあなたは・・・
1億円の物件が、オモチャのように思えてしまいます。

また、5億円の物件まで見させてもらって・・・
最初の1億円のにすると言うのは・・・
「イケメン」の担当員に悪いような気がしてしまいます。

これが、安い不動産屋で・・・
嫌いなタイプのオヤジ顔の担当員ですと・・・
何とも思わないのですがね。
 

また、担当員も、5億円のは勧めずに・・・
2億と3億の物件を勧めて来ますので・・・

ホストやホステスさんに、おねだりされて・・・
高いお酒を入れてしまうように・・・

思わず、「3億円の物件にします」と言ってしまいました。

イケメン担当員の満面の笑顔を見ると・・・
なぜか、嬉しくなってしまうあなたでした。
 

さて、3億円が必要になりましたので、再び、銀行に行きますと・・・
中途解約だと、別途手数料が掛かりますと言われてしまいました。

銀行員は、きちんと最初に説明しましたと言いますし・・・
パンフレットにも、小さい文字ですが書かれてましたので・・・
渋々、了解し、解約手続きを取りました。

すると、出て来たのは、なんと9億7000万円。
ほんの1週間ほどで、3000万円も目減りしてしまいました。

しかし、今のあなたに取っては・・・
1万円から、300円減ったくらいの感覚ですので・・・
それほど、頭に来る事はなかったのであります。
 

さて、今度は、マイホームに取り付ける、家具や電化製品であります。
もちろん、新品で一式揃えるつもりでいます。

3000万円の目減りが、気にならない感覚になっているあなたは・・・
気に入った商品よりも、高い商品から購入して行く事になります。

気に入った商品があっても・・・
値段が安いと、途端に気に入らなくなるから困りものです。
 

また、使ったことも、欲しいと思った事もないのに・・・
プロジェクターや、一眼レフカメラまで買ってしまう始末です。

ほとんど、100円均一ショップでの衝動買いと同じであります。
 

そんでもって、最後は、高級車を購入し・・・
しめて、3000万円の出費となりました。

当初、夢に見ていたマイホームの金額であります。
ちなみに、この時点での残高は、6億4000万円。
 

3億3000万円のマイホーム!!
自慢しなければ、夜に錦を着て歩くようなものです。

当然、親戚や、友達を呼んで、お披露目パーティーが開かれます。
 

でもって、当然のごとく、参加者からは・・・
「いったい、お金は、どうしたの?」との質問が相次ぎます。
 

最初は固く口を閉ざしていたあなたも・・・
「きっと、悪い事して稼いだのよ」との陰口が聞こえ出しますと・・・

「実は・・・」と、本当の事を言ってしまいます。

そんでもって、残高も、皆に知れ渡ってしまいます。

ここだけの秘密よ。
分かってる。絶対誰にも言わないから・・・

なんてのは、全くの無意味な約束ですので、ご注意下さい。
 

さて、残高が知れ渡った時点で・・・
次に来るのが・・・
「おごって」「おごって」「おごって」祭りであります。
 

ネコも杓子も、あなたのお金を狙っています。

マイホームには、いつも誰かしらが、訪ねて来る状態となり・・・
せっかくのマイホームで、くつろぐ時間もありません。
 

また、おごったら、おごったで・・・
俺も、私もと、まだ、おこぼれに預かってない人が・・・
わんさかと、詰め掛けて来ます。

もうキリがないので、おごらない事にしますと・・・
陰口を叩かれたり、マイホームの壁に・・・
「金の亡者」とか「人殺し」とか、落書きされたりします。

例えば、難病の子供を持つ親が、手術代のカンパを求めて来たりします。

一人や二人で、要求するカンパ額も知れてましたら、問題ないのですが・・・

切羽詰っている相手は、全額出して欲しい!!くらいの勢いで迫って来ますので、大変です。

出さないと・・・
「ウチの子を見殺しにする気か!!この人でなし!!」
・・・くらいの事を言われてしまいます。

また、宗教関係の方も来て・・・
ウチの神様にお布施しないと、祟りがあるぞ!!ってな・・・
神様が聞いたら面食らうような事を言ったりもします。
 

身の危険を感じた、あなたは・・・
ホームセキュリティー会社と契約する事になりますので・・・
そのお金が、月々、結構掛かってしまいます。

貧乏な時は、鍵開けっ放しで、外出出来てたのにね。

私の知ってるお金持ちの家には・・・
上記のような人、押しかけてないぞ!!
・・・と指摘する人がいるかもしれません。

その答えとして、お金持ちには・・・
3つの種類があるのです。

「先祖代々のお金持ち」
「事業に成功したお金持ち」
「一攫千金した庶民」
・・・が、その3つであります。

「先祖代々のお金持ち」「事業に成功したお金持ち」に・・・
一般人は嫉妬しません。

例えて言うなら、元々頭の良い同級生や・・・
努力して良い点を取った同級生には、嫉妬しないと言う事です。

天才は別次元の感覚ですし・・・
努力しなかったのは自分が悪いので・・・
両者を羨ましがる事は、あまりないのです。

しかし、自分と同じ、遊びほうけていた同級生が・・・
カンニングで100点を取ったり・・・

先生の採点ミスで、100点を取ったりすると・・・
猛烈な嫉妬心に取り付かれてしまうのです。

ん~、女性の方には、美容整形を例題にした方が・・・
分かりやすいかもしれませんね。

友達が整形しますと、黙っておいてあげればいいのに・・・
「あの人、整形よ」と、絶対、陰口を叩きますからね。

人は、自分と同じレベルの人に対しては・・・
よりリアルな感情になるのでしょうね。

・・・って事で、「一攫千金した庶民」のあなたにのみ・・・
上記のようなお客様が訪れる事になるのです。
 

また、セールスマンの訪問や・・・
セールス電話が、鬼のように掛かって来ますので・・・
受話器をはずし、呼び鈴の電源も落としてしまいます。

ほとんど、マイホームに、監禁状態です。

外に出ても、セールスマンが追いかけて来ますので・・・
高級車で、逃げるようにマイホームを出るしかありません。

また、高級車の大きさに慣れてませんし・・・
通常の精神状態ではありませんので・・・
事故ってしまいました。

さすがに、お金の心配はなかったのですが・・・
精神的には、更に追い詰められてしまいます。
 

そして・・・
あなたは、借金取りから追われている多重債務者のように・・・
電気も点けない薄暗い部屋で・・・
「なぜ、こうなってしまったんだろう?」と・・・
ため息をつく事になるのです。
 

しかし、ここで、全財産を寄付して・・・
元の生活に戻ろうと考える人は、ほんの一握りであります。
 

多くの人は、上に目を向け始めます。

要は、貧乏人を相手にしているから・・・
目のカタキにされるのであって・・・

自分と同等か、もしくは自分以上のお金持ちの人と付き合えば・・・
何の問題もない!と考えるのであります。
 

そこで、あなたは、目が飛び出るほど高い会費の・・・
高級スポーツクラブに入会したりします。

また、身なりも整えないとなりませんので・・・
ブランドショップにも足繁く通うことになり・・・
顧客名簿の上位に名前が並んだりもしました。
 

すると、ブランドショップ主催のパーティーなどにも・・・
お呼ばれするようになり・・・
お金持ちのお友達が、徐々に増えて行く事になります。
 

しかし、ブルジョワと付き合えば付き合うほど・・・
あなたの残高は、ドンドン減ってしまいます。

このままでは、残高ゼロになる日も遠からず来てしまいます。
 

「なんとかして、残高を増やさなければ」
 

あなたは、いまだ、一般庶民に取っては・・・
充分なお金があるにも関わらず、焦りだします。

すると、これまで全く無視していた・・・
「投資話」にも、ちょっと気持ちが揺れ始めてしまいます。

しかし、セールスマンや電話勧誘での・・・
安っぽい投資話に乗るほど、あなたは甘くありません。

ですが、全身ブランドで、宝石をこれでもかと身に付けている・・・
お友達の女性から・・・
「いいお話があるのよ」と言われますと・・・

宝石の輝きで催眠術に掛かったように・・・
「お任せします」と言ってしまうのです。

本当にいい話なら、誰にも言いませんよ。

それも、身内でも親友でもない、あなたに・・・
美味しい話を持ち込むなんて事は、ありえません。
 

そして、ある日、新聞を見ていて、唖然、呆然。
 

3000人から100億円
有名人広告塔の宝石販売会社の実質経営者を逮捕

金貨を購入すれば、1年後に2倍で売却出来ると勧誘。
しかし、実際は、金貨の鋳造はおろか、金貨の引渡しもしていなかった。
 

・・・絶対に儲かると言ってたので・・・
マイホームを抵当に入れて、お金をつぎ込んだのに・・・
(グニャリ・・・)
 

でも、まだ、昔の生活に戻っただけだしと・・・
前向きに考えられる人は、それで良し!!

逆に、華やかな生活を忘れられない人は・・・
残念。チ~~~ン♪
 

あと、上記は、堅実派の方をシミュレートしておりますが・・・

堅実じゃない方は、再度、ギャンブルにつぎ込んで、破滅するか・・・

または、色恋につぎ込んで、破滅するかの・・・
簡単なストーリーになりますので、ここでは割愛させていただきます。
 

・・・ってな感じで、自分の器量にあっていない大金を手にしますと・・・
不幸の始まりですので・・・
あまり、一攫千金を狙わない方が良いと思うのであります。

まぁ、自分の1ヶ月分の給料やボーナス分くらいを狙うのがベターですかね。

最大でも、年収分くらいにしておかないと・・・
身を持ち崩しますよ。マジで・・・

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