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借金とギャンブル
私は、某消費者金融のCMに癒されまして・・・
CMに出て来るような女の子が働いているなら・・・
ちょっと覗いてみようかな?と・・・
某消費者金融の店舗の前を、ウロチョロしたことがあります。
しかし、必要もないのに、お金を借りても仕方ないですし・・・
それに、CMに出て来るような女の子も・・・
実際は「いません!」ので・・・
無駄な幻想を捨てて、そのまま立ち去ったのですが・・・
ふと、帰る途中、もっと凄い「幻想」を思いついたのです。
それは、その消費者金融の社長になって・・・
実権を振るうと言うものです。
(実権さえあれば、あれもこれも、思い通りですからね。イヒヒ)
また、有難い事に、その消費者金融は・・・
株式を上場させていましたので・・・
その株を買い占めるだけで、実権を握る事が出来ます。
その当時のその会社の時価総額(株価×総株数)は、4500億円でした。
株価に対する配当利回りが2.5%で・・・
自己資本も株価に相当する分がありましたので・・・
はっきり言って、お買い得です。
まぁ、その後、日本有数の某銀行に買収されてしまいましたので・・・
やはり、お買い得だったと言う事でしょう。
・・・で、簡単に言えば、総株数の半分を手に入れる事が出来れば・・・
その会社を支配出来ますので・・・
単純計算で2250億円あればOKとなります。
しかし、そんなお金、天と地がひっくり返っても・・・
私の手元にはありません。
(ここで一休さん風にアイデアを働かせます)
(ポッ、ポッ、ポッ、ポッ、ポッ、ポッ、チ~ン♪)
「そうだ!」
「なければ、借りれば良いじゃん!!」
幸いな事に、相手は消費者金融ですから・・・
「お金を貸してくれるはず」
・・・でもって、2250億円借りて、社長になって・・・
社長の給料と、株式に対する配当で、その2250億円を返済して行けば・・・
ノーリスクで、会社が手に入ると言うものです。
「やったね!!」
いや、でも、会社を手に入れたとしても・・・
業績が悪いと、社長の給料や配当を出せないかもしれない。
そうだ!買い占める前に、会社の内部事情を調査しておこう!!
そう思い、私は、某消費者金融のHPに行き・・・
会社の業績などが載っている「決算書」等の・・・
内部資料を見る事にしたのであります。
ふむふむ。
さすがに、CMをバンバン流しているだけあって・・・
そこそこ儲かっているな。
でも、自己破産する人が増えて来て・・・
貸し倒れ金額も上昇している。
困ったことだ。←既に社長気分。
ん?初回貸付額(平均)が、「16万円」??
おいっ!それじゃ~、2250億円借りれないじゃないか~~!!
残念。切腹。(グサリ)
・・・って、アホな妄想に終止符を打ちながらも・・・
そのまま、決算書を眺めていますと・・・
「へぇ~」と思う事が、いくつかありましたので・・・
ご紹介しておきたいと思います。
まず、借金申込者数は年間「60万件」
一方、その内、借り入れる事の出来た件数は・・・
「40万件」(40万人)
つまり、融資に合格するのは、3分の2に過ぎず・・・
3分の1の方は、残念。切腹。(グサリ)になってしまうのであります。
これは、ちょっと意外でした。
消費者金融は、もっと、バリバリ貸しまくっていると思ってましたからね。
(無理やりにでも貸し付けていると思ってましたもん)
しかし、実際は、断ることが多いのが実情のようであります。
逆にこれは、何を意味しているか分かりますか?
これは、「返せない人が借りに来ている」と言う・・・
実態を表しているのであります。
では、この借り入れる事が出来なかった20万人の人は・・・
どうしているのでしょうか?
素直に諦めてくれていればいいのですが・・・
闇金に走ってたりしますと・・・
ちょっと絶望的な気分に陥ってしまいます。
なにせ、犯罪の動機で多いのは、「借金」ですからね。
治安が悪化すると言うものです。とほほ。
また、その消費者金融の利用者数は、「300万人」
一人当たりの貸付額は、「52万円」
多いと見るか、少ないと見るか・・・
しかしながら、消費者金融から借りている人って・・・
1箇所だけに止まらず・・・
大手の消費者金融数社から借り入れる事が多いですので・・・
もし、仮に4箇所借りているとして・・・
200万円くらいの借り入れが、平均像なのかもしれません。
そんでもって、金利を18%として、年36万円。
金利だけの返済で、月3万円。
これに元本200万円を返済しようとすると・・・
さて、返せる人が、どれだけいるのでしょうか???
そもそも、50万円→100万円→150万円→200万円
・・・と借り入れを増やした人が・・・
200万円に達したからと言って・・・
200万円→150万円→100万円→50万円の・・・
逆方向に進む可能性と・・・
200万円→250万円へと向かう可能性とでは・・・
後者の可能性の方が、はるかに高いと思いますからね。
また、借金において、問題になるのは・・・
金利分だけを返せば良いと言う思考回路に陥る事であります。
また、返せる金利分の額から・・・
借金の限度額を割り出してしまう思考回路に陥る事であります。
つまり、上記の200万円で、月の金利分返済が3万円だとしますと・・・
「月の返済が、4万円なら、まだ可能だわ」と考え・・・
「それなら、借金を250万円まで増やしてもいいわね」
・・・と考えてしまうのであります。
・・・で、結局、月の返済の限度額まで借り入れてしまうのですが・・・
その場合、元本は一生減る事がありませんので・・・
ひたすら、金利分を払い続けなければならないのであります。
また、この状態では、新規の借り入れも出来ませんので・・・
最低限の生活を余儀なくされるのであります。
この夢も希望もない状態に陥りますと・・・
自暴自棄になりやすいですので・・・
自己破産して、やり直した方が良いと思いますが・・・
簡単に自己破産してしまいますと、何ら学習しませんので・・・
結局は、再スタートをしても・・・
すぐに同じような状況に追い込まれてしまう事でしょう。
よって、苦しまない自己破産は、ある意味、ナンセンスかもしれません。
山寺で1年間くらい修行する等・・・
自分を見つめ直す時間を自己破産の免責条件に加えると・・・
少しは良いかもしれませんね。
おっと、借金の事ばかり書いてしまいましたが・・・
ギャンブルの事についても語ってみたいと思います。
ギャンブルにおいて陥りやすい思考回路は・・・
「自分に都合の良い結末を期待する」であります。
次は勝つぞ!
次こそは勝つぞ!!
次こそは、絶対!絶対!勝つぞ!!
・・・等、毎回、毎回、自分に都合の良い結末を期待してしまいます。
それも、負けが込めば込むほど・・・
なぜか、その期待度が上昇するのであります。
つまり、実際に起こっている現象と・・・
全く逆に思考回路が働いてしまうのであります。
例えば、50万円→100万円→150万円→200万円
・・・と借金が増えるほど・・・
「返せる気がする」のです。
50万円→100万円→150万円→200万円
・・・と負け額が増えるほど・・・
「勝つ気がする」のです。
また、「勝たなければならない」思いが強くなるのです。
そして、その期待度が高い為、賭ける額が増えたり・・・
倍率の高い賭け(つまり無謀な賭け)に打って出るのです。
しかしながら・・・
50万円→100万円→150万円→200万円の次は・・・
やはり、250万円となる確率が高いのは・・・
借金もギャンブルも同じであります。
もし、勝てるのなら・・・
もし、返せるのなら・・・
50万円→100万円の時点で逆方向にベクトルが動くと言うものです。
50万円→100万円→150万円→200万円
・・・と増えた実績を無視して・・・
なぜ、勝つ気&返せる気が強くなるのか?
不思議で仕方がない所であります。
ん~、既に、この時点で・・・
正常な思考回路を持てない状態に陥っているのでしょうね。
正常な思考回路が働いていないと、社会に取って非常に危険ですので・・・
何らかの対策が必要だと思います。
その対策の第一段は、やはり、義務教育の段階で・・・
ギャンブルと借金について教える事だと思います。
あまりにも、金利やギャンブルについての知識がなさすぎますからね。
まぁ、破滅へ一直線状態の国の借金状況を見ますと・・・
指導者自体が、理解していないような気もしますので・・・
ちょっと絶望的な気分になります。
いや、反対に、ガンガン借金して・・・
華麗に滅びる方を選んだ方が、幸せかもしれません。
・・・って事で、えらいやっちゃ、えらいやっちゃ、よいよいよいよい♪
踊る阿呆に見る阿呆。同じ阿呆なら踊らにゃそんそん♪
さぁ、みなさん、ご一緒に♪
最後に、一言。
自己資金で、ギャンブルしても、破滅しません。
また、ギャンブル以外で借金しても、破滅する可能性は低いです。
しかし、ギャンブルと借金が融合した時・・・
その先にあるのは、破滅のみです。
是非、このことを、覚えておいて下さいませ。
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