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初スタバで当たり引いた豪運マンが友人だった件。

題名と画像でわかる人はわかるかも。
今回は豪運マンを友人に持ったあんかるむのお話をラノベ風?に綴ります。そこそこ長いです。
最後の方にコーヒーの味の感想とかもあるので是非読んでいってくださいな。

「スタバ行くくらいなら金貯めて趣味につぎ込むけど…」「コーヒーはあんまり飲まないから甘いドリンクがいいなぁ…」とか言いそうな友人をなんとかスタバの店内に引きずり込み(実際には普通についてきてくれた)、フラペチーノを注文させたあんかるむ。

さてどこに座ろうか…そう考えたあんかるむと友人を店員が引き止める。
「…あの、この"長いレシート"は初めてでしょうか?」
"長いレシート"?なんじゃそらとあんかるむがレシートを見てみると…

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「アンケートに答えてトールサイズのドリンクを楽しみませんか?」という文言とともに、アンケートにアクセスするQRコードと、番号を書く四角が5つ、識別用の20桁くらいの数字が印字されたレシートがそこにあった。

最初、あんかるむは「あー、割引になるのかな?」程度にしか思っていなかった。
その後このレシートについて調べると、コレは「CVクーポン」(CV=カスタマーボイス)というらしい。そして…


トールサイズのドリンクであれば
"""なんでも"""無料になる


…ん?今"なんでも"って…


…そう、本当に"なんでも"なのである。(ただし一応使えない店舗もある)

こうなると「だったら"一番高いトールサイズのドリンク"を注文してやる!!!!」と思ったあんかるむ。
調べていくと、どうやら"カスタマイズも全て無料"でつけられてしまうらしい。チートや!しーぶいクーポンだからヴィーターや!!!!(?)
それなら…一番高い…期間限定のフラペチーノに色々トッピング…などと考え出すあんかるむ。だがこんな機会は二度とないだろう。確実に一番高いトールサイズのドリンクを注文したい。

「スタバ 一番高いトールサイズのドリンク」でググって…出てきたのは想像とは桁違いの金額…
「1杯1000円超えのトールサイズのドリンク」の存在であった。

「スターバックス リザーブ」というスタバの中でも限られた店舗には、特別なコーヒー豆を目の前で挽いて淹れてくれるというサービスがある。その中に1000円超えのトールサイズのコーヒーがあるというのだ。
しかもありがたいことに、そんな特別な店舗が電車でちょっとの駅近くにあった。あんかるむはもうコレを飲んでみたくて仕方ない…!味なんてわからなくてもいい…!体験として飲んでみたい…!


…翌日。あんかるむの足はその1000円超えコーヒーが飲めるスタバに向かっていた。

店頭に着いたあんかるむはしっかりと「スターバックス リザーブ」の店舗であることを改めて確認し、店内に入る。そこにはいつも通りにスタバを利用する客たち。(店の詳細は省かせてくださいすんません)
注文カウンターに行き、店員にレシートを見せると「…! アンケートへのご協力ありがとうございます」と驚きを隠しきれないもののとても丁寧であった。あとで分かったことだがこの店員、厳しいブラックエプロン試験を6回も合格した実績のある方だった。つよい。以後「☆6バリスタ」とお呼びする。
メニューは通常のスタバのものともう一つ、特別なコーヒー豆専用のメニューがある。この日一番高かったのは1杯1200円のコーヒー。

「ボリビア ブエナビスタ エステート」…今後この名前を口にすることは二度とない気がする…を注文し、当たりレシートを消費した。

「ご注文ありがとうございます。抽出するところをご覧になりますか?」と☆6バリスタは言った。まぁせっかくだし何やってんのかよくわからなくても体験しておこう。「はい、見ます」
「それではあちらの黒いマシンの前にお座りになってお待ちください。」と☆6バリスタ(以後バリスタ)が示したそれが抽出マシンらしい。隣にあるもう一つのマシンは…豆を挽いて粉にする機械のようだ。これから飲む1200円コーヒーについて書かれたカードを受け取り、その機械の方へと向かった。

あんかるむがその機械の前に着くと、そこには「Reserved」のサインプレートが置かれていた。スタバの席を予約する…改めて事実を確認すると、特別な客としてもてなされている感覚を味わった。テンション爆上げである。その席に座り、バリスタが来るまでの間にアガり過ぎたテンションを抑えようと努力するも、これから披露される抽出が気になって仕方がない。普段はコンビニコーヒー(だいたい100円)を飲んでいるあんかるむにとって、その12倍の金額のコーヒーに対するおもてなしなぞ想定できるわけもなかった。


バリスタが豆を金属カップに入れてやってきた。そのカップはそれ専用だったりするのだろうか。

「まずは豆をご覧ください。」
豆の説明からなのか…ッ!さすが1200円コーヒーのおもてなし…ッ!!
バリスタ曰く、この豆は他の豆よりまず大きいらしい。言われてみれば確かに、飲食バイトの時に機械に突っ込んだ豆より大きい気がする。香りはまだ微か。
「お次は挽きたての香りをお楽しみください。」
豆はお高そうなコーヒーミルに入って行き、機械のゴツさに見合わない丁寧な音を立てながら香り高い粉になる。
1200円分の豆が挽かれていくのを待つ間、バリスタが豆について豆知識を…いやオヤジギャグを言っている場合ではない()
曰く、大体のことは先ほどもらったカードに書いてあるそうだ。
気になったのは"何故こんなに値段が高いのか"のお話。このコーヒーは生育条件が厳しい品種で、少ない地域でしか取れないそうだ。それだけでなく、1本の木から1シーズンで取れる豆の数も少ないという。要するにそもそも流通が少ない。レア度が高いのだ。そりゃ金額も上がるわけである。カードを改めて眺める。表面には豆の名前とスターバックス リザーブのロゴ、そして金色の装飾が成されたそのコーヒーのイメージイラスト。豪華さがすごい。
「では、こちらを抽出していきます。」
とこれまたゴツい機械にコーヒー粉を入れた。この機械はなんと豆ごとに蒸らし時間や温度などの設定を変えられるらしい。そこまでのこだわりを自分の舌が感じられるかが心配になってくる。というかたぶん無理。
バリスタは味見用のカップで、出来上がったコーヒーを一口飲んだ。どうやら十分な仕上がりらしい。スターバックス リザーブのロゴが大きく入った専用グラスにトールサイズ分の1200円コーヒーが氷とともに注がれ、目の前に置かれた。

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「それではコーヒーをお楽しみください」
…いやもう十分楽しんだ気もする。

…さてお味は、一文でいうと
「普通のコーヒーを注文してこれが出てきたら、キレるレベルで苦味がない」
苦味はほぼ無い。酸味は最近のコンビニコーヒーからすると少し強いか。香りはナッツみたいだなぁと思いました。まる。先程のコーヒー紹介のカードによるとハチミツやシトラスと相性が良いとあるが…喉越し?の時に心地よい酸味が来てその時に「あーハチミツほしい」と思うような…何というか…ハチミツと柑橘のケーキがあったら食べたいような…


ただひたすらにコーヒーに対する知識のなさと、語彙力のなさを痛感する。うめぇ。ひたすらうめえ。1200円だわこれ。

…こんなコーヒーをタダで飲めてしまうキッカケをくれた友人には感謝せねばな…友人にはこの体験談しか贈れないのだが。

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