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絶え間ない欲望と不安

四十にして惑わずと言うが、まだ20代のように絶え間ない欲望と不安に掻き乱される事もある。

恐らく生きんとする意思がある限り、何かを辞めたい、何かをしたい、という欲望はあり続け、また生きるために死ぬ直前まで不安という機能が付き添ってくるのだろう。

命は殆どが水で出来ているから、右にも左にも曲がりくねって往く。変わらない意思、揺るぎない意思がある方が周りからは評価され、信用されるが、そんなに単純明快な人ばかりでない。

子供や家族を食べさせていくために、不必要な物を必要と思わせ、依存させるビジネスに一体何の本質的価値があるのだろう。数値目標は達成されればドーパミンが出て一時的快楽を得られるが、直ぐに目標が上げられ、いつか達成出来なくなる時に失望感を与えられる。

そのためサービスを提供する側も受ける側も絶え間ない欲望と不安に動かされ、そのサービス自体が本質的に不要である可能性に疑問を持てなくなるのだ。それは生活必需品と言われる物やこのインターネットというサービス自体も。

経済発展や開発、雇用の創出も基本的には人々の欲望を刺激し、依存させ、それを必要不可欠なものと認識させる事で成功する。電化製品、自動車、酒、コーヒー、チョコなど。これらを創り、売って一体何の本質的成長があると言うのか?

我々はその都度立ち止まらなければ、この絶え間ない欲望と不安のサイクルから抜け出せなくなる。

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