Jupyter AIでJupyter環境に生成AIを導入してみる


Jupyter AIとは?

「Jupyter AI」とは、Jupyter環境(JupyterLab, Jupyter Notebook)に生成AIを導入することができるパッケージです。この記事では、Jupyter AIをインストールしてJupyter環境で生成AIを利用してみます。

インストール

Jupyter AIのパッケージをインストールしておきます。

pip install jupyter-ai

生成AIの選択

Jupyter AIのパッケージをインストールするとJupyter AI Chatのタブが表示されます。ここでモデルを選択することができます。

また対応しているモデルのプロパイダーは下記のページで確認できます。
https://jupyter-ai.readthedocs.io/en/latest/users/index.html#model-providers

今回はOpenAIのGPT-4を利用したかったので、langchain-openaiパッケージも追加でインストールを行いました。

pip install langchain-openai

インストール後は下記のようにモデルを選択し、OpenAIのAPIキーを入力して保存します。

これでチャットUIで生成AIを利用することができるようになりました。

ノートブックでマジックコマンドとして使えるようにする

マジックコマンドとしても利用でるようにしてみます。
追加で下記のパッケージをインストールします。

pip install jupyter_ai_magics

インストールを行うと、%ai と%%ai でマジックコマンドが利用できるようになります。

OpenAIのモデルを使用する場合にはAPIキーの設定が必要になりますので、環境変数として設定します。

%env OPENAI_API_KEY=YOUR_API_KEY_HERE

それでは%%aiマジックコマンド生成AIを利用してみます。

%%ai chatgpt
JavaScriptで"hello world"を出力してください

上記のセルを実行すると下記が出力されます。

console.log("hello world");