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【ポケモンユナイト】世界1位マクロ 学習装置ミュウの解説!

はじめに

先日行われたWCS2024において、日本チームが見事優勝を成し遂げました。

その優勝チーム(FENNEL)が、これまでどのチームも行っていない特殊なマクロを使用していたため、今回の記事にて紹介と解説をさせていただきます。

以前書いた学習装置ピカチュウの記事と被る部分もありますが、FENNELマクロの解説として改めてまとめます。

学習装置ミュウの強み

WCSでのFENNELのプレイを見た人は、口を揃えてこう言います。
「学習装置で13作れてるから持てるのか!」
しかし、実際はレベル13を作れるかどうか全く関係がなく、別のポイントでFENNELが採用に至っていると推測されます。
この見出しでは、

  1. キャリータンクに経験値を寄せられる。

  2. ロームが非常に強力。

  3. レーン戦の強さ

  4. ダメージ低下の少なさ

上記の4つのポイントより学習装置ミュウのメリットについて解説します。

キャリータンクに経験値を寄せられる

学習装置ミュウのメリット1つ目が、キャリータンクに経験値を寄せられることにあります。

本来、学習装置枠で採用されるタンクは、ユナイト技の上がりが遅く持ち物枠が2つであることに加え、レックウザ戦のレベルが11と低く収まることがほとんどです。

しかし、学習装置ミュウに代表される学習メイジ+キャリータンクの並びでは、レックウザ戦13レベルのタンク持ち物を3つ持ち、ユナイト技の上がりも早くなる利点があります。

また、メイジと比較した際にタンクの方がスケーリングするステータスが優秀であり、メイジはレベル持ち物共に火力方面しかスケーリングしないのに対して、キャリータンクは、持ち物によって火力、レベルによって耐久指数(11→13では、6スタックビスケット程度)が向上し、与えられた役割以上の貢献を果たします
構成としてのトータルのスケーリングで比較すると、キャリータンク+学習装置メイジ>キャリーメイジ+学習装置タンクになります。

以上の事から、そもそもメイジ1枚生存しても勝ち切ることが難しいゲームである都合上、スケーリングしにくいorスケーリングしなくても戦えるメイジと合わせる場合、キャリータンクを採用しフロントを強くする動きは非常に強力な選択肢であると言えます。

ロームが非常に強力

学習装置ミュウのメリット2つ目が、学習装置ミュウのロームが非常に強力である点です。

現行のランクマッチや競技シーンにおいても、8:50のチルタリス戦において、下レーンが上レーンにロームをすることで、中央レーナーとのガンクと合わせて枚数を4枚寄せ、上レーンの主導権を握る動きが非常に多くなっています。

基本的にこのロームは、上キャリーに経験値を寄せたい(学習装置無しの上ロームでは経験値を吸ってしまう)ことに加え、下残りの枠がタブンネの管理を行うこともあり、上レーンへロームするのは下レーン学習装置枠が最適とされていました。

しかし、上レーンを押し切る都合上、火力の出るポケモンで上ロームをしたいことが多く、経験値効率を度外視したメイジでのロームすら許容されているのが現状でした。

そこで、それらの問題を全て解決したのが、下キャリータンク+学習装置ミュウになります。

下残りの管理で強いヤドランを下レーンで管理枠として採用し、学習装置ミュウが3レベルで習得するコーチングエレキボールを使い、枚数を寄せたレーンを破壊するというものです。

さらに、ミュウが学習装置を持っているとファームをしなくても良いということがこの動きと非常にマッチしており、8:50のチルタリス戦の後、相手の中央レーンに味方中央と共にカウンタージャングルに行く動きも、一切ファームをしなくて良い学習装置ミュウにのみ許された動きと言えるでしょう。

しかし、これらの動き全ては、学習装置枠のイカサマブラッキーでも遂行可能であり、わざわざミュウでやる必要がないのでは?と思う方もいると思います。

学習装置ミュウと学習装置ブラッキー最大の差別化点は、学習装置ミュウは、無進化レベル3でのコーチングエレキボールの習得かつラストヒット補助のできるキャラであり、安定した役割遂行できることに対し、学習装置ブラッキーは、進化できない際にマクロとして成立しない欠点も補えているところは、採用をする上で非常に不安要素でり、学習装置ミュウとの差別化要素とも言えます。

レーン戦最強格の学習枠

学習装置ミュウのメリット3つ目は、レーン戦が非常に強力な学習装置枠であることです。

ロームが強力な学習装置ミュウですが、それと同程度にレーン戦も最強クラスになります。

コーチングによる固定値300の分厚いシールド及び、強化AA+エレキボールのラストヒット性能及びダメージトレード性能は、相方レーナーの初手の猛攻ダンベルを安定させる他、ラストヒットに難儀するポケモンのレーン採用も安定させる側面があります。

コーチング自体に攻撃速度40%のバフがあるため、進化前の状態でのファイトも無類の強さになる事も相手視点では非常に脅威といえます。

このように、無類のレーン戦の強さと、ロームの強さの2つの選択肢のどちらも強力である点が学習装置ミュウの強さの最大のポイントと言えます。

ダメージの低下が少ない

学習装置ミュウのメリットの4つ目は、学習装置を持っても火力低下が少ない事も採用理由として挙げられます。

ダメージ計算式の話については、別途レシオに関する記事2本を閲覧して頂きたく思います。

WCSを見ていた方はお気付きかと思いますが、学習装置ミュウは、レックウザ戦以外ほぼソーラービームを使いません

理由として、ソーラービームのみレベルと持ち物による影響を強く受けるためです。

一方で、メインの火力として使っていたエレキボールは、減少HP参照の割合が非常に大きく、いわゆる固定値がメインの技になります。

固定値がメインの技は、レベルや持ち物の影響が極めて小さく、2火力かつレベルが1~2低い状態でも3火力の8~9割程度の火力担保があります。

さらに、学習装置を持っているためファームをしなくても良いという所が非常に火力に貢献しており、本来ファーム速度に難儀するミュウですが、一切ファームせず、全てのファイトにコーチングエレキボールやコーチング波乗りを添えて戦い続けることが出来ます。

その結果、リザルト面では3火力のミュウと遜色のないリザルトになる他、学習装置ミュウの適性がスノーボールに向いているため、相手の育成が終えてない状態で戦うことも多く、結果として火力が足りてしまっているという事も多くあります。

その他のキャリー学習装置採用

学習装置ミュウ以外にも、学習装置の枠として採用できるサポート/タンク以外のポケモンも何匹かおり、今後採用される可能性の高いポケモンを紹介します。

ピカチュウ

こちらはFENNELでの採用も多く見られ、序盤こそミュウに劣るものの、中盤以降のパワーはミュウを凌駕している学習装置メイジになります。

スノーボールというよりは、レックウザ戦を見据えた構成での採用が検討されるポケモンです。

ボルテッカー/エレキボール,かみなり/10万ボルト、いずれの組み合わせも固定値メインであり、レックウザ戦レベル11でも十分に火力源になることが出来ます。

レックウザ戦のクローズ展開のハラスが必要だと予想される場合は、かみなり10万を、相手のメインキャリーがスピード型,アタック型である場合は、1pickエンゲージを仕掛けられるボルテエレボの組み合わせを取りましょう。

タイレーツ

こちらは、インフィニティサイコバーンという大手チームが、ナーフ前に使っていた学習装置枠になります。

こちらはメイジ枠ではなく、エンゲージ/CCチェインの属性を持つ学習装置枠で、アイアンヘッド→はいすいのじん→アイアンヘッドの高火力2連CCを6レベから撃ち込むポケモンです。

キャリータンク枠がヤドランや高速スピンカメックス,ラプラス等になっている場合、エンゲージの不足が懸念されるため、そういった構成のエンゲージ不足を解消する目的などでの採用が見込めます。

競合はバリヤードであり、4の強さ,ユナイト技のパワーはバリヤードに軍配が上がり6からの強さやユナイト技の無い時の通常戦闘の強さは、タイレーツに軍配が上がります。

まとめ

いかがだったでしょうか?
今回の記事では

  • キャリータンクを作るメリットは大きい

  • 学習装置ミュウのロームが最強格であり、ネックであるファームも不要であり、常に火力を寄せ続けることができる。

  • レーン最強格であり、相方の自由度も高い

  • ロームとレーン介護の2択が強力

  • エレキボールの固定値が優秀であり、火力低下が小さい

といった多数のメリットがあることを説明しました。

その他にも、今回の学習装置ミュウには、リザードンユナイトの対策であった背景などもありますが、あくまでも「学習装置ミュウ」のみの利点をベースで説明させて頂きました。

特にキャリータンクを採用とした構成の自由度の高さ等は、学習装置ミュウに限らず学習装置自由枠として構成に幅を持たせる考え方ですので、ぜひ色々考えて見てください。


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