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コミュニケーション技術【バイスティックの7原則】

今回は、対人援助における基本的な姿勢である【バイスティックの7原則】というものについて解説していきます。原則と言われるだけあって、よく考えたら当たり前だなと思うこともあるかと想いますが、今回この原則を学んで、学校や職場、お客様や友人などにもぜひ活かしてみましょう。
バイスティックの7原則は、アメリカのケースワーカーで社会福祉学者であるフェリックス・P・バイスティックが提唱した対人援助技術の基本原則です。この原則は、人が互いに効果的に関わり合うために必要となるガイドラインを提供して、特に社会福祉の分野で広く採用される場合があります。以下にそれぞれの原則を簡潔に説明します。

🔸個別化の原則
すべての人はユニークであり、一般化やステレオタイプ(一面的な決め付け)を避け、個々のニーズに合わせた対応をすること。
🔸意図的な感情表出の原則
人々が自分の感情を自由に表現できる環境を作り、それを受け入れること。
🔸統制された情緒関与の原則
援助者は自分の感情を理解し、コントロールすることで、客観的かつ効果的な支援を行うこと。
🔸受容の原則
人々をありのまま受け入れ、個々の価値観や経験を尊重すること。
🔸非審判的態度の原則
他人の行動や選択に対して、判断や評価を下さず、中立的な立場を保つこと。
🔸自己決定の原則
人々が自分の人生に関する決定を自ら行うことを尊重し、支援すること。
🔸秘密保持の原則
個人のプライバシーを守り、信頼関係を維持するために、情報を守ること。

これらの原則は、相談員として相手を理解し、支援する際の姿勢や心構えを示すものであり、対人関係の質や安心安全の心の繋がりのキッカケとなるでしょう。現代では特に、介護や保育、福祉の現場での対人援助において重要な役割を果たしています。また、これらの原則は、プライベートな人間関係においてもしっかり実践することで有効となり、より良いコミュニケーションと相互理解を促進するための指針となるものです。

では、ここからは、バイスティックの7原則をどのような点を具体的に気をつけていくのかを考えてみます。

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