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くっしゅ くしぇ

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お題をもとになんか書くマガジン 毎月第2、4週目の木曜日と金曜日の境目に更新。 参加者募集中。お気軽にご参加を♪
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#シーフードヌードル

濃密な、愛の  #くっしゅ

「シーフードって、変な言葉だよね」っていつものように唐突に君が言いはなった 「だって ”海の食べ物” ってことでしょ?」って。 そこまでいっておいて「あ、ならおかしくないのか」って本気で困った顔をするのが面白いやらかわいいやら。 たまらずくすくす笑ってしまったらめちゃめちゃ怒られた。 いつもの流れ、いつものこと。 しっとりと流れる、時間。 好きだなぁ、って。 ああ、好きだなぁ、って。 そんな僕にはめもくれず、君は続けている。 「なんか! シーフードって言っちゃうと海藻が入っ

砂の女[し:シーフードヌードル]

「心配しないで、私は海に帰るだけだから」 彼女はそういって病院のベッドで眠った。 そうして二度と目覚めなかった。 長い間手入れされずに伸びた髪は彼女を繭のように包み込んでいた。 30年という短い人生のうち3年間を彼女はこの病室で過ごした。 彼女は生前、宝石を集めるのが趣味だった。 病室の本棚には集めた宝石を円形に並べて配置していた。 そのとき、眠る彼女の耳からはさらさらとした砂が流れ落ちた。 僕はそれをこっそりと瓶に集め病院を後にした。 「私ね。海で生まれ育