月曜日が辛いあなたに-森下克也『「月曜日の朝がつらい」と思ったら読む本』(中経出版、2012)

 あなたは、「また、明日から仕事かぁ」とがっかりしていませんか。「明日は月曜日か、仕事が楽しみだな」というあなたは、幸せです。ぜひこれからも継続して下さい。けれども、嫌だなと感じている人は、この本を参考にしてみると良いと思います。具体的な方法がいろいろと書かれているので、試してみましょう。ここでは、いくつか気になった部分を、あなたに紹介してみたいと思います。

 あなたは、短時間睡眠でも平気な人ですか。それとも、長く寝ないと身体の調子が悪くなる人ですか。ちなみにぼくは、長く寝ないと疲れてしまうタイプです。あなたにも自身の睡眠のタイプがあるので、そこに気をつけて、生活を送ってほしいと本書では述べられています。

 たとえば、ぼくのように長時間睡眠タイプの人が、短時間睡眠法のような本を読んで、実践するとほぼ例外なく、すぐに限界が来ます。実際にやってみたのですが、1日で終了しました。頭がぼーっとしてしまって、何も出来ないのです。日中は常に眠気が襲い、何度休憩中に寝ても良くならなかったのです。

 あなたは、実験してみる必要はないのですが、おそらく今までの経験で、何となくのタイプはわかっているのだと思います。なので、そのタイプに沿った睡眠を心掛けましょう。

 睡眠と同様に日常生活で大切なのは、食事です。疲れは胃からやってくると本書でも書かれていますが、週末が近くなってくると、さっぱりした食事が多くなりませんか。もしそうだとしたら、体が自然と、疲れた胃をいたわるような食事をしているのです。身体の疲れも出てくるので、食事にも気を使っていきましょう。

 月曜日が辛くなる要因の一つとして、1週間を「月・火・水・木・金」ととらえてしまうことがあります。あと5日もあると考えてしまうと、初日である月曜日は、大きな負担に感じてしまうのです。そこで、筆者は「月・火」「水」「木・金」のスケジュールを提案しています。

 ぼくの学校生活を振り返ると、小学校から高校まででは、水曜日は短縮授業だったり、部活動が休みだったりしました。水曜日の負担を軽くすることで、1週間の休憩ポイントにしていたのです。

 それと同じように、社会人生活においても、「月・火」「水」「木・金」と分けて考え、真ん中の水曜日を休みだと考えることで、負担を軽くしてみましょう。水曜日を休みの日と考えるだけで、違ってきます。

 全世界的に、月曜日が来るのを避ける習慣は、どこにでもあるようです。けれども、ぼくには南の島で仕事をしながらも、ゆっくり暮らしている人が、月曜日嫌だと思っている人は少ないのではないか、と考えています。それは、会社員が少ないのかもしれませんが、それに加えて、しっかり休む週間があるからなのではないかと考えています。平日もフルスピードで仕事をしているのではなく、合間でしっかり休んでいるから、月曜日に対する嫌な感じも少ないのではないかと感じます。

 あなたも、平日もしっかりやるところはやりつつ、合間で少しずつでも良いので、意識的に休みを取ってみてはいかがでしょうか。月曜日だけではなく、休日の過ごし方や疲れの度合いも変わってくるのではないかと思います。

 

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