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水道水が飲める国は少ない

私たちは普段、水道水は飲めて当たり前のものだと思っています。最近ではミネラルウォーターやウォーターサーバーの水を日常的に飲んでいる人も多いですが、水道水も日常的に飲んでいても問題ありません。

しかし、日本のように水道水が安全なもので、飲んでも問題のない国は本当に少ないのです。水道水が飲めるかどうか不明な国もあるそうですが、一般的には大体15カ国くらいだと言われています。(11カ国や13カ国など少なく紹介しているところもあります。)

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国交省から引用

したがって、もし海外に行く用事があるなら、海外の水道水の問題は知っておかなければなりません。

今回は、水道水を安全に利用できる国はどこなのか、また海外での水との付き合い方やポイントを解説します。

<世界で水道水を安全に飲める国は9ヶ国のみ>
2018年国土交通省の調査によると、世界で安全に水道水を利用できる国は、9ヶ国と2都市のみ。

・アジア
日本とアラブ首長国連邦(UAE)

UAEは年間を通して空気が乾燥しており、雨が少ない地域です。そのため海水を淡水化して水道水を作っています。

水道水に濁りや臭みもなく、WHOのガイドラインにも沿っていて飲用は可能ですが、国民的にはまだ安心はできていないそうです。貯水槽の清掃が不十分なこともあるため、ミネラルウォーターを買う人も多く、安全性が高いとは言えません。

・オセアニア
オーストラリアとニュージーランド

オーストラリアの水道水は、基本的に飲むことができます。注意点として首都シドニーでは、水道水のクオリティが非常に高いものの、シドニーを除く地域では注意が必要です。心配なら沸騰させてから冷まして飲むとか、ミネラルウォーターを飲めばいいという感じだそうです。

ただし、オーストラリアのミネラルウォーターは高価で、ペットボトル1本約300円~400円で販売しています。オーストラリアは近年、水不足のため、水の価値が高くなっていることで、ジュースよりも高値で売られていることもあるそうです。

そしてニュージーランドの水道水は、地域によって品質がさまざまであり、フィルターを使うことを勧めている自治体もありますが、基本的には安全な水です。地域によってはおいしい水道水が飲める場合もあるそうです。

また、多くの地域では水道水にフッ素が入っているので、虫歯予防にもなるらしいです。

・ヨーロッパ
アイスランド、アイルランド、オーストリア、クロアチア、スウェーデ、スロベニア、ドイツ、フィンランド

世界的に見て、ヨーロッパの水道整備は一番整っています。
理由としては、国土が狭く資金も豊富で、インフラの整備が比較的容易に行えること。観光やスポーツが盛んのため、水に対しての意識は高いです。

特に、自然豊かなアイスランドは、世界で最も綺麗な水、おいしい水と言われています。これは消毒など手を加えておらず天然の水が水道から流れ出てきます。アイスランドの水は水道水そのものが天然水ですから、ミネラルウォーターを購入する人はほとんどいません。

更にオーストリアの水道水はアルプスの湧き水です。オーストリアは衛生管理がきちんとできている国なので、水道水を飲んでも問題ありません。

・アフリカ
南アフリカ共和国

南アフリカの水道水は地域によって差があり、都市部と比べて地方では水質が悪く安全性も保証できません。比較的安全性が高いと言われる都市部でも、ミネラルウォーターを購入するのが一般的です。

<日本の水が安全でおいしい理由>
日本は国土が狭いです。
そのため、水道などのインフラ整備が、他国に比べて容易にできます。
コストも時間も比較的かかりません。

逆に国土の大きいアメリカやロシアでは水道を整備しようと思ったら、時間とコストが掛かります。その点、日本は比較的容易に整備が行えるので、水質を保てる要因です。

更に日本の水質検査は約200種類と言われており、細菌などの水質検査は非常に厳しいです。このようなことから日本の水道水は高品質と言われています。

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