ホ-1文 きつのなとほむしさるあや(9)

画像1 『紀州こそ 妻を身際に 琴の音の 床に我君を 待つぞ恋しき』 思えらく 橋 架けなくて 結ぶ和 これ返さんと 返らねば 言の葉なくて  「待ち給え 後 返さん」 と 持ち帰り
画像2 タカマに到り 諸に問ふ カナサキ曰く  「この歌は 返言ならぬ 回り歌 我も御幸の 船にあり 風激しくて 波立つを 打ち反さじと 回り歌 詠む
画像3 きしいこそ つまおみきわに ことのねの とこにわきみお まつそこいしき      おもえらく はしかけなくて むすふやは これかえさんと かえらねは ことのはなくて まちたまえ のちかえさんと もちかえり たかまにいたり もろにとふ かなさきいわく このうたは かえことならぬ まわりうた われもみゆきの ふねにあり かせはけしくて  (なみたつお うちかえさしと まわりうたよむ)
画像4 *以上の文章に付きましては「ほつまつたゑ 解読ガイド」 より抜粋させて頂きました*

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