見出し画像

犬の攻撃行動の原因は4つに分類される。

愛犬が
・咬む
・唸る
・歯を見せて威嚇する
・飛びかかる
といったいわゆる「攻撃行動」で悩んでいる人はたくさんいらっしゃいます。

動物病院でも飼い主さんから
「攻撃行動をやめさせるには、どういった対応をすれば正解ですか❓」
「トレーニング方法はありますか❓」
といった質問をされます。

しかし、その時すぐに
「〇〇してください」
といった方法をお伝えすることはありません。
というか出来ません💦


攻撃行動をとる理由は1つじゃないから」です。


たまに目にする
「たった〇〇だけで犬が変わる✨✨」
といった魔法のような方法が紹介されていますが、残念ながら犬に魔法は効きません💦
なぜなら「人間も動物も心(感情)は十人十色」だからです。
皆同じ方法で解決は出来ないんです💦


攻撃行動の改善する重要なPOINTは2つ❗
そもそも動物は不必要な攻撃はしない
②攻撃行動を取らざるおえなかった原因がある

当たり前のようなPOINTですが、相手が「犬」や「人間以外の動物」となった瞬間に原因を考えることがおろそかになり、対処方法ばかりを探してしまいます。

本来、人も犬も集団生活をする動物です。
むやみやたらと攻撃するような性格では仲間をつくり集団で生活することは困難。
そんな集団生活を大切にする犬が、共に生活する家族に攻撃行動を取らざるおえない状況になっている
ということは必ずそこには原因があります。


🙎『とはいってもうちの犬は本当に突然前触れもなく攻撃してくるんです❗わけがわかりません』

と言われる事があります。

しかしそれは
👨『妻が突然キレるんです❗ヒステリックなんですかね!ほんと女は意味がわかりません』

と言っている旦那さんと同じ。

奥さんにもきっと日々つもる何かがあり、きっと今までにも、それとなーく態度や言葉で伝えていたにもかかわらず、全く気が付かない旦那さんに大爆発🌋
といったよくある流れ。

こんな時
『奥さんにプレゼント🎁でもあげれば機嫌とれるでしょ』
なんて思われると余計に腹がたちませんか❓
👩『そうじゃないの❗』 
と言いたくなりますよね❓

これと同じことが、飼い主と愛犬との間に起こっています。
こんな時は、プレゼント🎁(対処方)を考えるよりもまずは

「なぜこの子は怒っているのだろう❓」
「何を訴えているのだろう❓」
「ここまで攻撃するほどの理由はなんだろう❓」
と「なぜその行動をとるのか」といった原因を考えてあげましょう。

攻撃をする→対処
でなはく
原因がある→攻撃をする→原因にあった対処

【 攻撃行動をとる大きな4つの原因 】

身体的疾患による攻撃
・体の痛みや痒みによる苛立ち
・てんかんや腫瘍といった脳機能疾患
・視力聴力嗅覚の衰えによる不安
・水頭症、肝門脈シャントといった疾患
目的を達成する為の手段としての攻撃
・食事を守る為
・縄張りを守る為
・恐怖から身を守る為
・嫌なことから逃れる為
これまでの経験によっておこる攻撃
・幼少期の経験(社会化不足など)
・体罰、虐待、ネグレクトの経験
・唸ると嫌な事が回避されたという経験(学習)
飼い主との関係性による攻撃
・犬と飼い主の間に信頼関係が築けていない
・飼い主が犬の気持ちを組み取れない(犬のボディーランゲージを読み取れない)
・犬についての知識不足からなる不信感の蓄積

上記のように攻撃といってもその原因はさまざまです。
また1つの原因だけで攻撃行動をとるというよりも、複数の原因が重なって複合的に起こります。

まずはよくよく愛犬を観察してみてください👀
・あなたや周りの人が何をしたときに攻撃する
・身体の中に疾患は隠れていない❓
・どんな幼少期を過ごした❓
・愛犬のボディーランゲージを観察してる❓
・昔犬が嫌がるような対応をしていない❓
 (↑あなた目線ではなく犬目線で嫌な事、怖い事) 
・犬はあなたの事を信頼している❓

数週間に渡り、じーっくりと愛犬と、愛犬に対する家族一人一人の対応を観察してみると、今までは気が付かなかった愛犬の仕草や感情、知らなかった愛犬の感情、愛犬に対する家族の対応のバラつきや不適切な接し方などがたくさん見えてくると思います😊

まずは、一緒に暮らしている愛犬の事を知り、愛犬が攻撃行動をとらなくてもいい環境を整えてあげることが改善の第一歩です❗

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?