ChatGPTのダメプロンプトの改善方法!改善する過程を公開!
ChatGPTを使っていて、「こんなプロンプトがあったら良いな!」と思って作り始めたものの、自分の納得がいくプロンプトにならない…なんて経験をしている方は多いのではないでしょうか。
・お客さんへのメール返信のプロンプト
・日報作成のプロンプト
・ドキュメントや資料制作の雛形作成
…etc
上記のようなプロンプトは作成する方は多いものの、なかなかうまく活用されていない例としてよく耳にします。
今回は、そんなダメなプロンプトを作ってしまう方に向けてプロンプトの改善方法を紹介したいと思います!
「お客さんへのメール返信プロンプト」を例として、プロンプトの改善工程をお見せしていきます!
活用できる良いプロンプトがなかなか書けない…という方はぜひ参考にしてください!
【事前知識】プロンプトを作るポイント
まず前提知識として、プロンプトを作る際に重要なポイントを2つ覚えておきましょう!
①プロンプトの型を知る
②入力はなるべく音声で行う
プロンプトの型を知る
ChatGPTは言語処理を行なってくれますが、ChatGPTにも理解しやすい表現と理解しにくい表現が存在します。
ある程度ChatGPTが理解しやすいプロンプトの型を使うことが良いプロンプトを作るうえでは非常に大切です!
長文で指示をダラダラ書くよりも、文章をしっかり区切ってわかりやすくまとめられている方が圧倒的に処理の質があがります。
これは人間もChatGPTも同じですよね!
いくつか書き方はありますが、使いやすいプロンプトの型をひとつ紹介いたします。
*前提
※前提条件を記載
*指示
※実際に行ってほしい指示内容を記載
**文章のテイスト
※文章のテイストを記載
**その他要望
※文字数や性格、処理の仕方などを記載
*ステップ
※必要に応じて段階的なステップを踏ませる処理を記載
**ステップ1
**ステップ2
**ステップ3
*STEP3
$例 =
※ChatGPTが参考にしやすい回答例を記載
入力はなるべく音声で行う
ChatGPTとのやり取りを行う際は、キーボード入力or音声入力が可能ですが、効率を考えると圧倒的に音声入力をおすすめします!
音声の認識能力も高く、ほとんど修正することなく実行することが可能です。
Windowsでは「Windowsボタン+H」、Macでは「音声入力をONにし、ショートカットを割り当てる」方法で手軽に音声入力を起動させることが出来ます!
体感ですが、音声入力にするだけで入力効率は3倍〜4倍上がると思います!!
活用できない「ダメプロンプト」の改善方法
ここからは活用できないダメプロンプトの改善方法について書いていきます。
今回は冒頭で例として挙げた、「お客様へのメール返信のプロンプト」を取り上げて、改善する工程を見せていきます。
改善する工程は以下の通りです。
1.型を使ってプロンプトを作成する
2.とりあえず1度実行してみる
3.回答の修正点を理由付きで指摘して再度実行させる
4.2と3を繰り返す
5.求める回答が得られたらフィードバッグを踏まえてテンプレートに組み込ませる
上記の流れで、プロンプトを改善していきます!
1.型を使ってプロンプトを作成する
今回は「StableDiffusionのプロンプトエンジニア」として仕事を受けている前提で、お客さんに返信する文章を作成してくれるプロンプトを作って改善していきます。
プロンプトは先に紹介した型を利用して作成します!
シェアリンク:
https://chat.openai.com/share/afd2b188-ac9c-4a62-9fa8-073f6a1c17b6
*前提
アナタはStableDiffusionのプロンプトエンジニアです。
相手は画像生成の依頼をいただくお客様です。
*指示
お仕事を頂いているお客様に対しての返信文を考えて下さい。
具体的には、お客様から来た{$相手からのメール}に対して内容を返信したいです。
その際に、{$相手からのメール例}と{$返信例}を参考に、クライアント様が気持ちよくなる文章に書き直して欲しいです。
**文章のテイスト
-「!」多めでお願いします
-自信満々で、フランクになりすぎないですが、テンション高い文章でお願いします
**その他要望
-応募文章に絵文字は絶対使わないで下さい。
-スグに対応出来ます!というスタンスでお願いします
-何でもやらせていただきますので、まずは1度試しにご依頼下さい!というスタンスでお願いします
-文章は見やすいように、できるだけ1文の短文化を心がけ、文章の構造化と箇条書きを使用して下さい。各項目の見出しを入れてもらえるとより見やすくなります。
*ステップ
**ステップ1
{$相手からのメール}を元に、必要な回答項目を私に聞いて下さい
**ステップ2
ステップ1での回答をもとに、返信文章を提案下さい
**ステップ3
*STEP3
この反復プロセスは、私があなたに追加情報を提供し、あなたが改訂された手順を更新し、私が完了したというまで続けます。
$相手からのメール例 =
来週までにできますでしょうか?
納品予定日と納品予定枚数を教えてください
$返信例 =
ご連絡ありがとうございます!!!
1週間後の11月10日までに100枚提出可能です!
よろしくお願いします。
$今回の相手からのメール =
もっと美女を可愛くしてほしいです。
こんな感じのプロンプトを作成してみました!
結構長いプロンプトなので難しいと思う方もいるかもしれませんが「型+音声入力」を使えば、ものの数分で作れますよ!!
2.とりあえず1度実行してみる
作ったプロンプトを投げてみると…
プロンプトを作成していたタイミングでは考慮できなかった問題が浮き彫りになります!
今回の場合だと、質問内容に対してこちらがどのようにアクションしてよいか分かりにくいですね…こういった物をひとつずつ改善していきます。
3.回答の修正点を指摘して再度実行させる
分かりにくかった質問内容を指摘し、改善した質問に修正してもらっている工程です。
ChatGPTは改善の理由をしっかり伝えてあげれば、的確に修正してくれるので人間を説得するよりよっぽど簡単かもしれません!笑
4.2と3を繰り返す
修正内容を踏まえた再回答にさらに修正を加えたい場合は、何度も2と3の工程を繰り返して改善していきます!
今回はもう少しフランクにするために、絵文字と!を使ってもらうように指示しました!
こちらもフィードバック内容をしっかり組み込んで回答していることがわかります。
プロンプト作成に慣れるまでは、プロンプトの質が低いため、この工程を繰り返して精度をあげることが大切です!
慣れてくるとある程度最初のプロンプト作成段階で必要な情報が分かるようになると思います。
5.求める回答が得られたらフィードバッグを踏まえてテンプレートに組み込ませる
改善を繰り返して納得できる回答が得られたら、これまで与えたフィードバックを踏まえてプロンプトに組み込むように指示を与えます!
もしプロンプトに組み込ませるのがうまくいかない場合は、まず今回フィードバックした内容を箇条書きに出してもらい、それをプロンプトに取り込ませるといった方法にすると上手くいくことが多いです。
これで、ダメなプロンプトを改善して活用できる良いプロンプトにするという工程は完了です!
まとめ
今回は、「こんなプロンプトがあったら良いな!」を実現させるための方法として、ダメなプロンプトを改善して良いプロンプトに修正するという工程を解説してきました!
初めから良いプロンプトを書くのは難しいですが、今回の工程を踏むことで良いプロンプトを確実に作ることが出来ます!
作ったプロンプトをGPTsに入れて自分の好みのGPTを作っておけば、今後再び利用する際も非常に楽になります!
今回の記事を参考に、自分の描きたかったプロンプトを良い物に改善して日常のビジネスに活用して頂けたらと思います!
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