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トールハンマー 北欧神話・雷神トールの槌「ミョルニル」のネックレス

<雷帝トールとミョルニルについて>

トールハンマーとは、主にスカンジナビア半島で信仰されていた、雷神トールが使用するハンマー(槌)の事です。

日本でも「稲光は豊作をもたらす」などと言いますが、これはキリスト教が布教される前の北欧でも信じられていたようです。トール神は、轟と稲光・雷雨で大地を枯死から守り、実りを与え、農夫たちの願いに応えて雨を送りとどけてくれる、豊穣と農耕の神であったと文献に記載されています。つまり、もともと「雷帝トール」は農耕の神として信仰されていたようですね。

しかし、アベンジャーズにマイティ・ソーが出た頃からか、或いは、進撃の巨人に「戦槌の巨人」が出た影響なのか分かりませんが、雷神トールは、戦いが得意な神として有名です。

トール神の父は、最高神であるオーディン、母は大地の化身とされる女神・ヨルズです。子供には力の神マグニなどがいます。アース神族最強の戦士とされ、彼の持つハンマー・ミョルニルは、対巨人族との切り札であり、絶大な威力を発揮したそうです。
武勇を重んじる鎧をまとった赤髭の好漢として描かれることが多いのですが、その反面、見た目にたがわず性格も豪快で激昂しやすく・・・巨人族との闘いで頭に火打石がめり込んでいるためか、些細な事でブチ切れる傾向があります。ただ、怯える弱者に対しては、怒りを長く持続させることはなかったそうです。

最後は、神々の終末・ラグナロクの戦いにおいて、世界蛇ヨルムンガンドと死闘を繰り広げます。トールがミョルニルによって大蛇の頭を砕きましたが、神々を殺す猛毒の血液を浴びて力尽きます。

ハンマーである「ミョルニル」の方ですが、ドワーフの兄弟ブロックとエイトリ(シンドリ)が、イールヴァルディの息子たちよりも優れた物を作り出せるかという競い合いの際にグリンブルスティ、ドラウプニルと共に作られました。名称は、古代ノルド語で「粉砕するもの」を意味し、思う存分に打ちつけても壊れることは無く、投げても的を外さずブーメランのように再び手元に戻ってくるし、自在に大きさを変え携行できるといった性質を持っています。

さらに、このハンマーには再生機能もあって、食料に困ってトールの戦車を引く2頭の牡山羊(タングリスニとタングニョースト)を食べたエピソードがあるのですが、骨さえ無事ならミョルニルを振るえば生き返らせることができたそうです。

さて、ミョルニルを象ったレプリカは北欧の広範囲の地域で非常にポピュラーで、結婚式をはじめとする祭式でも使われる事があります。キリスト教の伝来期においては、十字架に匹敵するほど人気があったそうです。なので、今でも、宝石店などでは、北欧神話に関心を持つ人々のためにアクセサリーとしてミョルニルのネックレス等が売られていて、健康、豊穣、安産、旅の無事など、さまざまな願いと共に身につけられているそうですよ。
(「安産」に関してですが、ミョルニルは男性器を象徴しているとも言われているそうです(笑))

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