2023.2.11-12大阪オートメッセおよびSOUND CONNECTION所感「音楽を通して人とつながる」
記憶力が鳥なみなので、細かなセトリやセリフなどは記憶違いがあるかもしれません。ご容赦ください。
■Novel Core出演
大阪オートメッセ(2.11)
最近、推しの出演情報を見かけると条件反射的に参戦を決めてしまうという重篤な病にかかっている私、もともと2/12のSOUND CONNECTION(以降サンコネ)のチケットを入手していたこともあり、どうせ大阪に遠征するならと、あまり深く考えずに大阪オートメッセの参加も決めました。
カスタマイズカーを中心とした車の展示会に特別ライブの時間があり、そのアーティストとして呼ばれた という形です。もう2組は誰もが名前を知っている有名アーティスト、カンパネラちゃんとティライミさんです。
チケットが必要ない一般エリアもありましたが、せっかくなら前方で応援したいと思い、優先入場エリアの權利つき前売り券を購入、準備は万全です。
朝5時起きで新幹線に乗り込んで到着した当日、開場10分前に会場に着いて驚いたんですが、ものすごくたくさんの人が開場を待ち侘びていました。どうやらこのイベント、毎年20万人以上を動員しているらしいです。8割が男性で、大きなカメラを持っている人も多いです。
9時開場でしたが会場に入れたのは35分後。急いで整理券の引き渡しに向かいます。整理券はランダムで渡されて、私は200番台でした。
さてそこからが問題なんですが、途中退場ができないため集合時間の14:20まで暇です。圧倒的に暇です。せっかく来たんだからとカスタムカーの写真を撮ったり、美しいキャンペーンガールを遠目に眺めたり、フードコートでご飯を食べたりと一通り回りましたが、それでも時間が余って、日の当たる暖かい場所のベンチでうたた寝して待ちました。
ようやく時間が来て、整理券の番号順に並びます。並んでる間、ナオトインティライミのファン(以下、ファンティライミ)の方に、「その赤いバンダナ何人か巻いてるけど、アーティストのグッズなんですか?」と声をかけられました。バンダナもNo PressureパーカーもTROUBLE Tシャツもネックレスもグッズであることを伝えると、「えー!!すごい可愛い!おしゃれで可愛い!うらやましい〜」「ねぇねぇこれグッズなんだって!普段づかいできそうだし可愛いよねぇ」「フェスとかでもすぐにファンが見つけられてすごくいいね、うちも作ってくれないかなぁ」と、近くのファンティライミさんたちも褒めてくれて、勝手に誇らしくなりました。
実は、全然音楽に興味ない人もたくさんくるようなイベントに、赤いパーカーやバンダナを身につけていくことに多少の躊躇はあったのですが、その人たちは車を見にきてるんであって私の服装など気にしないだろうし、何よりNovel CoreにここにOUTERがいるよって伝えたくて、ドキドキしながら着てきたのですが、思わぬところでチヤホヤされて簡単に上機嫌になりました。彼が色味やデザインに細部までこだわって作ってくれた愛情は、こんなところでも報われるのだなぁ。
優先入場エリアが開場になり、ほぼ正面、8列目くらいに入れました。周りもファンティライミさんばかりだったんですが、開演前にNovel Coreの情報をスマホで検索してくれてて、なんて読むのかな?ノーベル?って話しをしていたのでお声がけして、ノベルコアって読むんですよ、でもみんなコアとかコアくんとか呼んでますって伝えました。どういう意味ですか?って聞かれたので由来やファンネームOUTERについてもお話ししたんですが、こういうこと語れるのは意外と大事だなと思いました。「OUTER!かっこいい!!すてき!」とここでも褒めてもらえてまたいい気分に。
いよいよステージが始まって、サングラス姿のNovel Core登場。DAWNやNo Stylistは封印し、独創ファンタジスタやHAPPY TEARS、THANKS, ALL MY TEARSなど、初見さんでもノリやすいポップな曲が多めに入ってました。優先観覧エリアは8割以上ファンティライミさんだったんですが、コータくんとNovel Coreのエスコートでクラップもハンズアップもしっかりやってくれて、あー、音楽で一体になれるって本当に素晴らしいなと思いました。
歓声が漏れるくらいの声出しはOKということで、何度も「声出していいんだろ?」「恥ずかしがってんの?」(言葉じりが違ったらすみません)みたいに観客を精一杯煽るNovel Core。そこは確かにアウェイだったんですが、そんなのお構いなしに全部掌握してやるという意気込みを感じました。
SORRY,I'M A GENIUSでは豊洲初披露だったダンスも披露しつつ、身体中で音楽を表現していました。
半分野外みたいな、開放感のある外の光が入ってくるステージで汗をながしながら、MCバトルとかやってる時は大阪に味方がいないと感じていたけれども、今日これだけたくさんの人に聴いてもらえて嬉しい!と、話すNovel Coreの笑顔の美しいこと。BMSGフェスの時にも感じたのですが、パフォーマンスを楽しむ野外の昼Coreは22歳の若者らしいみずみずしさが伝わってきて夜の屋内ステージとは別の魅力があるんですよね。早くいろんなフェスでこの姿を沢山の人に見てほしい。
ずっとサングラスをかけていて、HAPPY TEARSのところで外したんですが、近くのティライミさんたちがびっくりしていて、演奏後に「すごいかっこいいけどハーフなの?」と聞かれました(笑)。THANKS, ALL MY TEARSできっちり締めて、あっという間に30分弱のステージは終了。思わず私の隣のファンティライミさんが「え?!もう終わりなの?」と声を漏らしてしまい、「終わりだよ!」とまさかの返事をもらっていて、クラクラされてました。ステージ終了直後も周りから「すごいいいじゃん!」「歌うまいしかっこいい!」と肩を叩かれて褒められ、思わず「でしょ?でしょ?」と自慢してしまいました。おそらく全くジャンル外で見たことも聴いたこともないアーティストを柔軟に受け入れ、そのファンにもあたたかく接してくれたファンティライミの皆さんを見習いたいなと思いました。素敵な出会いをありがとう。
ステージ横でのインタビューが始まると、少し距離が遠くてソワソワしていたら、「ほら!行って行って!」「ちょっと開けてあげて!この子アレだから!」(アレとはwwこの子っていうほど歳も離れてないけどww)と、ファンティライミさんたちが場所をぐいっと開けてくれて、すごくいい場所でインタビューも見ることができました。武道館の宣伝もしっかりできて満足そう。アウェイかつまだまだファン層も少ない大阪で一つ自信をつけられたのではないでしょうか。
短い時間でしたが、きちんとOUTERが来てるよ!と伝えることができたし、なにより初見さんの心をどんどん惹きつけていく様子を見ることができて私も大満足です。ちなみにこの日の歩数は24,000歩。帰りのコスモスクエア駅までの道のりが遠く遠く感じました。
■Novel Core、SKY-HI出演
SOUND CONNECTION(2.12)
最近BMSG沼にはめた先輩と、京都でしこたま日本酒を飲んだ翌朝、大阪に再び戻ってサンコネに参加してきました。
Novel Core、Awich、SKY-HIというラッパー同士の対バンライブという夢のようなラインナップ。チケットは直前まで販売していて、こんな豪華なメンバーなのにそんなことある?!とびっくりしたのですが、当日は3階席までパンパンに入って大盛況でした。
90〜95パーセントがBMSGのファンだったのではないでしょうか。なのでこの日は、西日本の地盤がやや弱いとはいえ、SKY-HI、Novel Coreに取ってはアウェイであってアウェイではない客層だったと思います。ただその分、Awichさんやそのファンに恥ずかしくないパフォーマンスを見せなければなりませんし、事務所関係なく3人ともお互いにジャンルが近しいからこそ手加減していられない、まさに真剣勝負の舞台です。
まずトップバッターとしてNovel Coreの登場です。前日のオートメッセでのポップで親しみやすいセトリから一転、DAWN、FREAK PARADE、JUST NOISEなど、ガンガンに攻めるナンバーで会場の熱量を一気に高めていきます。
DAWN始まりなのは豊洲の光景が脳内再生されて勝手にテンション上がってしまいました。DAWN=夜明け、コロナ禍で音楽が不要不急と言われ、デビュー直後に観客の前で歌うことを禁じられ、その後のライブでも観客から拍手以外の反応をもらえずにいた、Novel Core自身をはじめとする音楽に携わる、そしてその音楽を受け止めるすべての人の夜明けを象徴する一曲。サンコネのスタートがこの曲なのもきっと意味があるんだろうなと感慨深く聴きました。
伴奏なしでの圧巻の高速ラップを披露したWINでは、「俺は1000年に1人
like KANNA HASHIMOTO」のKANNA HASHIMOTO を私たちにマイクを向けて言わせようとしてましたが、そんな急には無理だよwww(なんとか小声では言いましたが)
武道館でもWINが来たらみなさん注意してください。
その後もBABELをはじめ私たちの足と腕を痛めつける(笑)曲が休みなく続き、あっという間にHAPPY TEARSへ。前日と同じくここでサングラスを初めて外し、まっすぐな視線で観客一人ひとりの心に音楽を届けてくれました。私はNovel Coreの目がとても好きなので、前日にサングラスの時間が長かったのは少し残念な気持ちもあったのですが、顔や言葉ではなく、ただ音楽に集中して欲しい、感じてほしいということなのかなと、MCを極限まで減らしたサンコネの舞台で思い直しました。
最後のジェンガでは観客全員が手を前に組んだり胸に当てたりして、しみじみと一つ一つの歌詞や息遣いを噛み締めているようでした。この曲、何気に音域が広いし伴奏から音を取りにくいしけっこう難しいと思うんですよね。今でも十分上手いのですが、これから歌い込んでいくことで深みを増していくのではないかなと感じています。
体感5秒のステージは30分強で終了し、トップバッターはやはり時間短めなのだなぁと痛感。早くこうした対バンで、トリを飾れるようになってくるとまたセトリやパフォーマンスも変わってくると思いますし、その未来を楽しみに待ちたいと思います。
対バン相手のAwichさん、登場からオーラバリバリでカッコいい女性とはこういうことだぜ!と言わんばかりでした。いや、性別関係なく自分の芯を持ってやりたいことを貫いている人の美しさなのかもしれません。BMSGのホーム状態なところに単身乗り込み、彼女にとってこそ完全にアウェイの状態で、「私で盛り上がってくれなきゃ社長は出てこないよ」「次の曲は社長も好きな曲です💕」(ニュアンスです)とお茶目に喋りながら、曲が始まると怖いくらいに圧のあるパフォーマンスをぶっ込んできました。彼女が「言葉遊び」と呼んでいる独特な感性のラップと、ハスキーなのにどこまでも伸びる歌声に、初めて彼女の音楽に触れる私たちも自然に盛り上がります。
自分がやりたいことをやる時に、なんでそんなことやるのか、こんなやり方じゃダメだと言ってくる奴がいるかもしれない、そんなときにこう言ってやれ…「お前、だれ?」 には痺れましたねぇ。ほんまそれ!って会場全員がゴリっと心掴まれた瞬間でした。
しっかりと盛り上がったおかげで無事に(笑)SKY-HIがトリで登場。昨年から八面六臂、超八面六臂、BMSGフェスとSKY-HIのパフォーマンスをじっくり見る機会が何度かありましたが、この日のSKY-HIは5本くらいネジが吹っ飛んでました。コールアンドレスポンスは大っぴらには言っちゃいけないんだよねって言いながら完全に私たちを煽りに煽り、音楽を届けると言うよりも自分の世界の中に会場全てを飲み込むような大きなうねりを作っていました。Dive To World、Seaside Boundあたりではそのうねりは絶頂となり、SKY-HIの曲をそこまで聴き込んでいないであろう人たちも夢中で歌い踊り飛び跳ねていて、オリックス劇場がライブハウスのような状態になり、完全に一体化していました。自分と周りの人とSKY-HIがなんの垣根もなく音楽で一つになる感覚で、上手く言えないんですが「あ、私って1人じゃないんだな」と唐突に感じた瞬間でした。
この時点ですでに酸欠状態、汗も滝のように流れていてお風呂上りみたいになっていたのですが、そこに容赦なくD.U.N.K.をぶち込むSKY-HIは本当に鬼畜ですありがとう。DJ HIRORONさんや、飛び入り参加でNovel Coreまで出てきて、D.U.N.K.を踊りまくりです。片足を上げて左右に振る振りをやろうとして、前の席に思い切り膝をぶつけてしまったので、3月のD.U.N.K. showcaseまでには小さなスペースで踊れるように今から練習しておこうと思います。
「日本を踊らせる」ってどう言う意味なのかなと思っていたのですが、いてもたってもいられなくなる、ダンスができるできない関係なく、自然に身体が動いてしまう、そしてそのことによってより直感的に音楽と、音楽を楽しむ人とつながれる、そんな世界を描きたいのかなと、ほんのり感じました。
会場全員が息切れ、汗だくの中でSKY-HIがいろんなこと言われたりもするけど何回だって頑張る奴、俺だってそう、そう言うやつの背中を押す、 みたいなことを言って(すみませんこの時点で脳が酸欠でほとんど記憶ないです)、MISSIONを歌い始めました。私はこの時まで、MAZZELを産んだオーディションやMISSIONという曲について、単純にTHE FIRSTと違うことをしようとしてるのはわかるけれどもなんでそこまで違うことをするということにこだわりと焦りがあるんだろうかと少し不思議に思っていたんです。
でもこの日、飾らない自然なMCと、音楽を通じて彼の中に私たちが飲み込まれたことによって、「何回だって自分を超えろ」は、MAZZELメンバーに対してだけではなく、他でもない自分自身に向けた言葉なんだなと言うことが初めて理解できた気がしました。
落ち込んで音楽から離れようかと思った時に作って救われたカミツレベルベットの「Everything's gonnabe alright」、何もないところからたった1人で一歩を踏み出した自分を勇気づけたTo The Firstの「怖くても進め」、そして大きな成功と急成長に満足せずに高みを目ざしつづける使命を自覚させるMISSIONの「何回だって自分を超えろ」。SKY-HIという人はいつだって自分の曲で自分を鼓舞しているし、そうしないと生きていけない、誰よりも音楽がないと生きていけない人なんだなと改めて感じました。
最後のThe Debutでは子どものようにステージを無邪気に走り回り、お金だけでは満たされない、稼いだら人に使いたい、何を言われてもうっせぇと蹴飛ばしたい と駄々をこねていました。これをラストにされるともう何も言えなくなりますね。そうだね、やりたいようにやりなよ、見守ってるからさ と伝えたくなりました。
ちなみにBMSG沼にはめた先輩に感想を聞いたところ、SKY-HIの大阪城ホール行きたくなったとのことです。完全にくらっちゃったみたいです(笑)さすがラスボス!!!
2日間を通して
全く趣旨も毛色も違う二つのイベントを通して、音楽って本当に人と人とを言葉や利害を超えて繋げるすごい力があるのだなと思いました。それがあるからこそアーティストは音楽を作り続け届け続けるし、私たちはその世界に身を浸しに行きたくなってしまう。
好きなアーティストを応援し続けるのは時間的にも経済的にも精神的にも苦しい時もありますが、音楽という魔法にかかりに、きっとまたライブに足を運んでしまうのだと思います。
また、アウェイや対バンの時のアーティストは、「自分が」ではなく「音楽は」「私たちは」が主語になるので(ファンではない人に「自分が」を語っても響きませんものね)、いつもよりも素直で自然な、しかしきっといつも考えてるであろう音楽やそれを聴いてくれる人への想いを言葉や歌にのせてくれているなと感じます。そして、少しでも自分の音楽をたくさんの人に届けて、より多くの人と繋がりたいという欲が、いつもとは違う一面を見せてくれたりもします。
ワンマンしか見ません、行くステージは絞りますという人は結構いますし、もちろんその気持ちはめちゃくちゃわかりますが、もしお金と時間の都合がついて、興味のあるアーティストが出るイベントに行けそうな時は、ぜひ参加してみることをお勧めしたいと思います。
私にとっての今回のファンティライミさん、Awichさんのような偶然の素敵な出会いがあるかもしれませんし、あなたの好きなアーティストのいつもと違う表情がみれたり、何より「ここにあなたのファンがいるよ!」とエールを送ることがアーティストの自信と安心につながってるなと感じることができたり、アウェイ、対バンでしか得られない成分があるので楽しいですよ。OUTERのみなさんは恥ずかしがらずにバンダナつけて参加しましょうね♪
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?