英国人と大阪人
イギリス人にとって、フィッシュ&チップスはソウルフードなんだとか。
以前英会話を習っていた時にイギリス人の先生に聞いてみましたが、本当に遠くを見るような目でその通りだと言っていました。そんなに好きなのか、とちょっと呆れたことを覚えています。オイシイけど。
本場で愛されているフィッシュ&チップスは、古新聞をコーン型に丸めた中に魚のフライとフライドポテトをざざっと放り込んで、ビネガーをかけて手で食べる、そういうものなんだそうです。
日本ではちょっとおしゃれなバーなどのメニューに入っていて、当然お皿に乗って出てくるわけですが、イギリス人に言わせると、そういう「気取った」ものではないのだそうで。しゃれたお皿に英字新聞風の紙(日本人感覚ではこれもこじゃれた演出)を敷いて…というのを見ると切なくなるそう。
No… そういうんじゃないんだ…。
古新聞の袋にいれたやつの上からビネガーをたっぷりかけて、
手をベトベトにしながら頬張る!
それが清く正しいフィッシュ&チップスってやつなんだ…。
こういう食べ物、日本のB級グルメではなかなか思い当たりませんね。
ラーメンは店によって全然スタイルが違うし、焼き鳥もそこまで思い入れ無いし…。
いろいろ探していたら、日本にはないけど大阪にありました。たこ焼き!
関西は薄味、と思われていますが、あれはうどん屋そばなど和食系の話。
ソース系はたっぷり付けるのが大阪人の好み。
だからたこ焼きの上に刷毛でちゃちゃっとソースを塗っただけのたこ焼きを見ると、大阪人は心の中で嘆き悲しみます。
ちゃう…。たこ焼きはそういうんとちゃうねん…。
まず舟(かプラのパック)にたっぷりソースを塗って、その上に
たこ焼きを並べる。で上からまたソースをたっぷり。
削り節と青のりをいっぱいかけて、マヨネーズもいっぱい!
それが正しい大阪の味なんや…。
かくして英国人と大阪人は分かり合うのでした。
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