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点の輪郭-ten no rinkaku-

線を引く
いっぱいある点と点をつなぎ
線を引く
輪郭が現れて形になる

自分の中の「すき」の点をいっぱいあつめて
「すき」の自分の形をつくる
自分の中の「きらい」の点を寄せ集めて
「きらい」の自分の形をつくる
「すき」の自分と「きらい」の自分が点になって
私の一部分になる
線になったはずの点の輪郭が点に戻る



わたしは わたしのなかにある点に言葉を見つけてあげることがとてもへたくそです  苦手といってもいいです きらいに近いかもしれません 線を引くという作業は 線の内側と外側をつくること そうすると なぜか 線の外側に対して申し訳ないような阻害してしまうようなそんな感情をもってしまいます 線の外側に感情移入してしまうわたしは 自分が線の外側にいると思っているのかもしれません

点は点でありわたしではない 点は点であってそれ以上でもそれ以下でもない 点をそれ以上に見ようとするわたしのクセに言葉を当てはめるなら なんというのでしょうか  わたしはソレに当てはまる言葉を見つけてあげることができません 

本を読むと点が増えるような気がして本を読みます それでもソレに当てはまる言葉が見つけられず ふっと わたしの本棚の中の本たちの背表紙をみつめると 何かつかめそうになる今朝でした 

「すき」を寄せ集めたじぶんは わりとすんなりできるのですが
「きらい」を寄せ集めることを ためらいがちです
でも 「嫌いな自分」をさがすのではなく 「自分の嫌いなこと」は丁寧にさがしてみても いいかもしれないですね 

わたしは 冬の寒い空気が嫌いです きんきんに張り詰めた私の神経や筋肉が固くなるから嫌いです 
わたしは 冬の寒い空気が好きです きんきんに冷えた風が頬を撫でていくとき 「ふっふっふ。この寒さでは あいつら(私の嫌いな黒い虫さん)は動けまい」と 暮らしの中の心の安寧を手に入れることができるのですきです 

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