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第14章:サイレントの扉、開く②

到着口の外へ出ると、そこには私を迎え入れてくれる先生の姿があると思っていました。先生に抱き締められて、先生の広い胸の中で幸福を感じるであろう自分を想像していました。ですが、全ては幻となったようです。

先生からのメッセージを読んで私はやっと、先生がどれだけ私に怒っているかが理解出来たかもしれません。そして、先生の意志の固さと決意も思い知らされたような気がしました。先生は明らかに私を避けているように見えました。

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