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ミダゾラムによる鎮静遷延について

鎮静薬として用いられるミダゾラムを離脱後、鎮静効果の遷延を認めることがあります。問題なのは脳血管疾患に伴う神経障害症状との鑑別が難しいことです。筆者らは原因としてミダゾラムとその活性代謝物glucuronidation to form 1-hydroxymidazolam glucuronide (1-OHMG)の消失遅延による蓄積を疑いました。

そこで血中濃度の測定系を構築し、ミダゾラム投与患者の血中濃度を確認しました。すると推測通り、GFR低下例で1-OHMGが蓄積し、鎮静が遷延する傾向だったことが明らかになりました。個体間で変動は大きいものの、中止後3日間程度は影響を考慮します。

雑感

まさにこの通りの症例にあたり、調べてみました。
こんなときって、「まさにこれだー!!!!!」ってテンション上がりますね。

遷延するといっても、せいぜい12時間程度を想定していたので、認識を改めました。

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