ファンレター

私のだいすきな担任の先生だった先生が私の学校からいなくなってしまった。


なんで、と2年生の時に学年主任だったまーじで幸薄そうなベイマックスおじさん先生に聞いたら「やりたいことを勉強しにいった」だそう。


そっから1時間くらい、髪の毛が緑で教室に入れて貰えなかった私は反省文を書きながらずっとその先生とお喋りをして。
その1時間ずーっと私は学校のことを愚痴ったり、大好きな先生が他の場所で頑張ることを寂しいと言ったりして、
ふとそのおじさん先生が「◯◯先生はよくお前のこと擁護してくれてたぞ〜」といってきた。
感じていないわけがなかった。担任の先生はいつも私を肯定しかしていなかった。私が教室を抜け出した時も、1時間ずっと話を聞いてくれたり、そういえば、貴方だけは私が教室をでることや学校にメイクしてくることも、それを指摘されてブチ切れて帰ろうとした時も、わたしこんなにめんどくさいのに1回も否定してきたことはなかったな、それどころかそれが魅力だからって、ずっと肯定してくれていた。


担任の先生以外の先生は私のことをとても軽蔑しているし、軽蔑というか、哀れんでいたり。今日はじめて知ったけど立場が上の先生は私のこと情緒不安定すぎて修学旅行行かせないつもりだったらしい、殺したくなるな。
私は人より優れているものがなかなか無いのでよく人と話す時は私を下に見てるような話し方をされることがすごく多くて、ほんとうにちゃんと私を1人の人間として理解して喋ってくれる人間はほんとうに少ない。


ちょくちょく涙は堪えていたけどそこで、ああ、すきだ、となって泣いてしまった。


それからはすきだ、すきだと言って泣くことしか出来なくて。


大好きな先生が、自分のやりたいことを頑張る、そんなに素敵で美しい感情、否定する気なんか全然なくて、寧ろ私はずっと先生のことを天才だと思っていてこんな学校にいるより、もっと、キラキラした場所じゃなくたっていい、先生の作品はどんな場所でも輝ける。先生の作り出すもの全て、絵も陶芸も文もなにもかもが、どんな場所だって輝けるものなのに、って思っていたはずなのに


私は悲しくて涙が止まらなくて、先生のいない学校なんて、とか思ってわんわん泣いていたら、新しい、3年生になった私のだいすきじゃない担任の先生が、なにかを私に渡してくる。


すぐに分かった、私が1番大好きな絵柄。
だいすきな担任だった先生が描いたポストカード。その中の絵はキラキラしている。別れ、なんて感じさせないような。それはそうとこんなにキラキラしていたっけ、私の学校は。私から見た先生がキラキラしているように先生から見た生徒達はキラキラしていたのかな。


いつもいつも貴方は私を不幸にしきってはくれないのだ。私は貴方を神様にせざるを得なかった。
ほんとに人間を神様にするなんて、おかしいよね、現代で生きているのにって思うけど。


もう学校であった先生との恋の話をツイートすることもこれからはできないのだ。


きっともう私が教室を抜け出したって私の欲しい言葉をかけてくれる人もいない。


とういうかそれがほんとは当たり前なんだな。あー当たり前が何かとか考えちゃうのもつまんねーな。


ほんとうに出会えてよかったなあ、生まれてきてよかったって思った日ってどんな日だったっけって考えた時先生と話せた日だったり先生が褒めてくれた日だったり、先生に肯定してもらった時くらいしかないなあ。


私の描いた絵、作文沢山愛してくれてありがとうございました。
私の肉体も、心も愛してくれてありがとうございました。
今は前よりたくさん私を認めて受け入れて愛してくれる人が増えました。


わたしが頑張った分だけ、貴方の背中が見えますように。

ラブレター。

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