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R6年度 北海道大学法学部合格体験記



1.はじめに

R6年度北大法学部2年次編入に合格した和谷です。北大法学部2年次編入に関する情報量自体多くないと僕自身受験生時代から感じており、無料のnoteやX(旧Twitter)上の情報に助けられてきたので今回はその恩返しのような気持ちで合格体験記を書かせていただきました。
編入試験の成績は小論文が31点、英語が83点でした。小論文の勉強を開始した時期が遅く、あまり点数も伸ばせなかったため今回の体験記も英語のほうが分量が多くなっております。
ちなみに一番上の写真は北大で撮影したものです。

2.試験について

北大法学部2年次編入の試験科目は英語と小論文で、配点はそれぞれ100点ずつで試験時間はどちらも2時間です。倍率は例年10~13倍です。
小論文は例年大問2題で、大問1つにつき、現代文理由説明などの大学入試の2次試験のような問題が1題、論述問題が1題出されます。
英語も例年大問2題で、大問1つにつき下線部和訳が4,5題、説明問題が1題ずつ出されます。英和辞典を使える年もあれば使えない年もあり、例年10月ごろに英和辞典の使用の可否が発表されます。
ちなみにR6年度の試験では辞書は使用不可でした。

3.小論文について

<<◎勉強法と大まかな勉強の流れ◎>>

過去問演習

足りない知識のインプット

過去問復習
という流れで勉強しました。

過去問を解くときは、はやいうちから添削を受けた方がいいと思います。
というのも、僕自身一時期持病で入院していたため、本格的に小論文の添削を受け始めたのは10月に入ってからとだいぶ遅く、練習量が足りなかったせいで小論文の点数を伸ばしきることができず31点しか取れなかったからです。
自分では上手く書けたと思っていても論理に穴があることもありますし、添削を通して自分が知らない論拠について知ることもできるので、周りの方に頼んでぜひ添削を受けましょう。ちなみに僕は講師Nさんに添削を依頼していましたが、解説が非常に丁寧で答案作成のプロセスがわかりやすかったです。


<<◎使用した教材◎>>

①読解の基礎講義

編入と仮面浪人を並行して行っていたため使用しました。
文章にマーキングする方法論が仔細に書いており、マーキング箇所を繋いで筆者の主張を理解する具体的な手順を学ぶのに役立ちました。
高校時代現代文が得意ではなかったものの、この参考書を使ってから一気に現代文の読解方法がわかり、私が現代文を好きになるきっかけを作ってくれた参考書です。
僕が使っていたものは駿台文庫のもので、そちらは廃盤になっているものの、2024年の8月ごろに文英堂から『読解の基礎講義』が出版されたので気になる方は書店でぜひ手に取って見てみてください。

②現代文と格闘する
①の参考書と親和性が高く、読解の手順やマーキング箇所について細かく書いてあり、独学で現代文の学習を進めやすいと判断したため使用しました。
編入試験だけを考えている場合、ここまでやらなくても多分良いと思います。

①,②は北大法編入小論文の問1(読解問題)を解くことと、問2(自分の意見を書かされる、いわゆる"小論文"の問題)の正解筋を判断すること、そして法学の入門書を読んで知識と論理を吸収することに役立ったような気がします。

ぶっちゃけまず過去問に手をつけて、読解能力を問われる問1がある程度解けそうなら①,②に買いてあるような現代文の参考書は手をつけなくても良い気がします。

③現代法学入門
これと伊藤真の法学入門を購入し、最初は伊藤真の本を読んでいたもののすぐに飽きたためこちらを読みました。
法学の入門知識についてきれいに整理されているため、法学について何も知らない、もしくは法学部以外から編入しようとしている方は一度読んでみると良いと思います。

④北大法編入小論文の過去問
編入試験の受験を検討するなら過去問を一番最初に解いてみることをオススメします。
私の場合、8月ごろに小論文の過去問を実際に解いてみたのですが、現代文の勉強の成果もあって問1の解答はわりと書けるものの、型を理解していないため書き方があまりよろしくなく、また過去問の年度によっては問2の解答が全く思いつかず、解答を書き上げるのに何時間もかかってしまうことがありました。
なので過去問を解き添削を受けて、解答に使う論拠や法、制度といった周辺知識について調べました。

⑤伊藤真の憲法入門
過去問を解くときに知っておくべき論点や判例に関する知識が乏しかったために、小論文の問2の答案を書き上げることができないことが多かったので使用しました。
僕は非常にめんどくさがりで飽きっぽいため、前からひたすら読んでいるとすぐ他のことをやりたくなり、論理と知識を全く吸収できないタイプでした。
なので、この本をその日の勉強の最初に読むときは10分、その日既に他の勉強をある程度行っているときは30分と時間を区切って読み、その後3〜5分程度かけて読んだ部分の知識とその論理を思い出し、時には裏紙に知識と論理を書き出して少しずつ吸収していきました。
ここで知識と共に論理もきちんと吸収したおかげで、小論文(特に問2)がだいぶ書きやすくなりました。
私のように他学部から法学編入を考えている方にオススメの一冊です。

<<◎その他教材について◎>>
他の合格者から聞いた教材や勉強法をここに記載したいと思います。

①中央ゼミナールの添削講座
編入同期は夏期講習で4回程度添削を行っていただいたようです。

②浪人時代の予備校の教材
慶應大学の受験を浪人時代に検討していた方は、予備校で受講した小論文講座を復習したようです。この方は英語も主に浪人時代の予備校の教材を使っていたようです。

4.英語について

<<◎勉強法と大まかな勉強の流れ◎>>

大まかな流れは

①過去問演習

②分析

③構文や文法用の問題集で弱点を補強

って感じです。過去問解いて問題集で穴を埋めるという流れを只管繰り返していました。

①の過去問演習では時間を測って過去問を解いて、解ききれなかった部分はフリクションを使って答案を作っていました。
僕は代ゼミの単科ゼミという、特定の科目1科目から受講できる講座を取っていたため代ゼミのチューターさんに質問し放題だったので、②の分析はチューターさんと一緒に行っていました。具体的には、DeepLに問題文全文を和訳させて、自分の訳とDeepLの訳を見比べて伝わりやすい表現を再考し、その後に代ゼミのチューターの方に自分の作った和訳とDeepLの訳を見せて、改善すべき点などを一緒に考えていただいていました。

<<◎使用した教材◎>>

①英文読解の透視図
編入に合格した先輩方がよく使っていたため使用しました。
構文把握のプロセスはわかりやすいものの、過去問の復習をする際に、過去問でわからなかった部分の知識の解説などを見つけるのに時間がかかると思ったので個人的にはちょっと微妙でした。
途中で飽きたので7割くらいやって過去問に入りました。

②京大英語
透視図と同じく編入に合格した先輩方がよく使っていたため使用しました。5~10年分くらいやったと思います。

③英文和訳演習 中級編上級編
和訳の練習のために解いてました。中級編も上級編も7,8割くらいやったと思います。添削の基準がわかりやすく、ちょっと辛口のコメントもついていて使いやすいです。

④富田の長文問題 読解のルール
試験2週間前になって急に富田先生の読み方を学び直したくなったので購入し、2,3日で一気に終えました。個人的には透視図よりこっちのほうが好きです。構文が取りにくい問題に当たったときは富田先生のやり方を毎回使ってます。

⑤基礎英文法問題精講(改訂版)
5月ごろに英文法の確認のために2週間くらいで一気にやりました。初学者向けにじっくり解説する本ではなく、浪人生や既習者向けに解説をコンパクトにまとめた物になってて非常に使いやすかったです。私が受験したときは4訂版が最新版だったみたいですが、昔のもののほうがコンパクトで好みだったので、Amazonを利用して100円くらいで中古で改訂版(たぶん2訂版?)を買いました。

⑥北大法編入過去問
5,6年分解きました。解答がないのでDeepLに英文を全部ぶち込んで和訳を作って、それと自分の解答を照らし合わせ、その後自然な日本語で尚且つ伝わりやすい模範解答を自分なりに作っていました。

⑦他の大学の編入の過去問
北大法学部編入英語の過去問と同じやり方で解きまくっていました。

単語について
北大法編入の過去問を数年分見た限りでは、高校までの蓄えで読めるものが多かったので、編入試験対策のために特段単語帳は使用していませんでした。
高校時代は、高1〜高2の夏ごろはパス単準1級を、高2の夏〜受験期まではDuo3.0をそれぞれ使っていました。

このように、大まかな流れを作って勉強していたものの、飽き性なのもあって必要に応じて使う参考書を変えていました。

⑧英単語リスト
英単語については特段教材を使った学習はしていないのですが、過去問や問題集で出会った未知の単語の意味と例文、語源や類語との使い分けを調べてGoogle documentにまとめて、暇なときに復習してました。普通にノートやメモ帳にまとめてもいいと思います。僕は前述のとおり本当にめんどくさがりなので、知らない単語はググって、出てきたサイトの文章をそのままコピーしてGoogle documentに貼り付けていました。

<<◎その他教材について◎>>

①テーマ別英単語academic上級 人文・社会科学編中級は文構造や単語がそこまで難しくないのですが、上級はそれなりに難しくて読みごたえがあったのでちゃんとやっておけばよかったかもな〜と試験後に思ってました。
人文・社会科学ということで北大法編入英語で出てくるような単語を覚えることもできますし、過去の編入試験合格者の方が通っていた予備校ではこれを強くオススメされていたようなので、書店などで目を通しておいて損はないと思います。

②薬袋善郎先生、富田一彦先生(以下敬称略)の参考書私は富田の長文問題集のみで富田の英文読解のエッセンスを吸収していましたが、英語が得意ではない方は富田の英文読解系の参考書を、もっと基礎的なところからやり直したい方は薬袋の『基本からわかる 英語リーディング教本』などを使うと良いと思います。
富田の参考書のルートについては、ご本人がブログで説明してくださっているのでぜひ調べてみてください。

③様々な大学の過去問(神戸、大阪大外語学部、大阪公立、慶應文学部など)
過去の編入合格者の方に話を伺ったところ、東進の過去問データベースを利用して京大英語を中心に大学入試の過去問を解きまくって合格した方もいるようでした。

④大学受験のための英文熟考
編入同期が使っていたようです。編入試験の英語は構文を取らせてしっかりと訳を作らせる問題が多く、重宝したようです。

⑤浪人時代のテキスト
小論文のほうで浪人時代の予備校の教材を使った方が使用していたようです。この方は、編入試験も大学受験と同様の対策で合格したようです。

<<◎回答の作り方について◎>>

和訳問題は、その英文から作られたことが明確(=英文と和訳が対応してる)で、尚且つ日本語として自然な和訳を作ることを意識していました。
まずは問題文の英文から作られたことが明確な訳(直訳チックな和訳)を脳内にイメージし、次にその訳の中で日本語的に不自然な部分を適時改めて自然な和訳にしていました。
説明問題は、解答として抜き出すべき箇所をとにかく和訳しまくって部分点を狙いに行くのも1つの戦略ですが、僕は和訳問題の解き方と同じ方法を使って綺麗な和訳を作った上で、順番を変えたりしてそれらをうまくまとめて採点者が読みやすく加点しやすいようにしていました。情報をまとめて、採点者から見て読みやすく加点しやすい答案を作る過程は、小論文と同じような感覚で行っていました。

高倍率の試験の中でほかの受験生と差をつけて、採点を行う北大の先生方が安心して満点をつけれるような答案を作りたかったので、和訳にこだわっていましたが、「採点しやすい答案を作る」という方針は北大法編入英語で点数を稼ぐことに直結すると僕は思っています。
編入試験に合格した先輩は「英語は大問1つ目をめちゃくちゃ時間かけて丁寧に解いたら時間がなくなって、大問2つ目は数十分で下線部和訳のみ急いで解いたら65点くらいだった。」と仰っており、じっくりと時間をかけた大問で点数を取っていたようなので、北大は答案の丁寧さもきちんと評価してくださると思います。


訳を作るときの処理手順をもう少し具体的に言語化すると、

①SVの構造を取る
②句ごとの訳?(in〜とかwhich〜みたいなやつの訳)と、その句?がどこにかかってるかを脳内でイメージする
③綺麗な日本語になるように訳す順番を決める
④訳語を選びながら訳を書いていく

という段階を踏んでいました。

訳語選択については自分の感性と直訳かどうかで決めていました。
直訳で尚且つ日本語として不自然なものは別の表現に変えておりましたが、そのときの別の表現の優先順位は
①辞書的に意味が同じで日本語として自然な表現
②辞書的に概ね意味が同じで文脈的に意味が同じになる(「要するにこういうことだよね」って)表現
だったと思います。

私の言語化能力が低いこともあるとは思いますが、過去問の直し方や模範解答の作り方については個別具体的なもので一般論みたいなものを上手く語ることができないので、気になることがございましたらXのDM等で聞いてくださると幸いです。

5.試験当日と反省

よく言われることですが、試験を受けている最中や試験後の感触と実際の出来が異なることはざらにあります。
僕の場合本番では、小論文は大問1が解きにくく、大問2も問2を上手く書けず、英語も大問1の下線部和訳に時間をかけすぎてしまい説明問題に全然時間を使えませんでした。試験中はこれらのことに気を取られることなく問題を解くことだけに集中していました。試験が終わってから、合格者平均点は小論文が5割、英語は7割程度となり、僕の点数は小論文は4割前後、英語は6~7割になると一人で勝手に予想し、「落ちてる可能性のほう高いなぁ~」と思いながら帰路に着きました。しかし、実際は小論文が31点、英語が83点と小論文も英語も自分の予想とは若干異なる結果となったので、皆さんも試験中は合格最低点や合格者平均点といった他人のことは考えずに、自分の点数を最大化することだけに集中しましょう。
僕は試験直前に勉強してもあまり頭に入らないタイプなので、勉強するよりも自分のコンディションを整えるほうが点数を高めることができると考え、英単語リストをチラ見してスマホゲームをしていました。

<<◎小論文の反省◎>>
前述のとおり、勉強を開始した時期が遅く、インプットできた知識量が少なく、アウトプットできる答案の練度を高めきれなかったことが点数を伸ばしきれなかった原因だと思っています。

<<◎英語の反省◎>>
試験本番、大問1の下線部和訳で1つ訳しにくいものがあり、そこに時間をかけすぎたにも拘らず上手く訳すことができず、そのせいで大問1の最後の説明問題にまったく時間をかけることができず雑な和訳しか書けず、明らかにそこで失点してしまいました。過去問演習しているときと同様に本番でも、少しでも和訳しにくいと思ったものは飛ばして点数の最大化を図るべきだったと思います。

6.他の合格者の例

2年次編入に合格した方に何をやっていたのか伺ったところ、非常に丁寧にまとまった文章をいただけたので、コピペさせていただきました。
口頭でお聞きしたことや、軽く教えていただいたことについては英語と小論文の各パートに記載しております。北大法編入合格者の中に、自分でnoteの記事などを書くのは面倒だが情報共有は可能という方がおりましたら、ぜひ話を伺ってこちらの記事に載せさせていただきたいです。

Aさんの例
入試の成績:英語6割 小論文5割
■英語
基本的に浪人生の時に使っていた予備校(駿台)のテキストで対策した。
①ターゲット1900
行きの通学時間に100単語、帰りの通学時間に100単語の計200単語を1日に回していた。
②ターゲットの友1900とターゲットの友1000
ターゲット1900とターゲット1000(熟語)のアプリ。これも通学時間中にやっていた。
③英文法S1・S2・英文法実践演習
駿台の英文法テキスト。

  1. 全部解く→②間違えたところのみ解く→③再度全部解く」というサイクルで、満点が取れるようになるまで回した。

 駿台の文法テキストは問題数が少ないので、1週間で1周するというペースを目標に解いていた。
④駿台の英語の先生が作った英文法プリント20枚くらい
これも③と同様の方法とペースで回していた。
⑤英語構文HA
駿台の英語構文テキスト。
まず授業ノートを確認し、次に板書事項や和訳がスラスラ頭に浮かぶまで、繰り返し音読した。
⑦英文読解S
13講分の読解問題が載っている駿台の英文読解のテキスト。
1周目:前から順に1講ずつ解く
2週目:後ろから順に1講ずつ解く
3週目:前から順に2講ずつ解く
4週目:後ろから順に2講ずつ解く
というサイクルで解いていた。問題を解く際は大体の制限時間を設定し、2週目以降はさらにその時間を短縮して解くようにした。夜寝る前には、⑥と同様ノートを確認し、板書事項や和訳がスラスラ浮かんでくるまで繰り返し音読した。音読の際に詰まったところは、全訳や文法書を確認し、ノートに書きこんだ。わからなかった単語は、電子辞書で確認し(他動詞か自動詞か、限定用法か叙述用法か、語源など)例文とともに抜き出してノートに書きこんだ。
⑧第1回全国駿台模試(6月?)、第2回全統記述模試(8月)
英語の学習進捗状況を確かめるために受験した。各模試3回ほど解きなおした。
⑨過去問
10年分くらいを見て大体の出題傾向と分量を把握した。
実際に解いたのは1,2年分。

■小論文
①『小論文これだけ!超基礎編』
②『小論文これだけ!法・政治編』
→どちらとも通学時間に読んだのみで、実際に手を動かして答案を作ったりはしなかった。
③『キヨミズ准教授の法学入門』(講談社)
④『伊藤真の法学入門』
→1学期に読んだ。
⑤『政治学の一歩』を教科書とした政治学入門の授業の履修
授業の中で重要そうだと思ったことはレジュメに書き込み、授業後はそれを見返して課題の小テストに取り組んだ。
2,3週間前に授業で扱った官僚制が編入試験に出たりしたため、政治学入門の授業を取ってよかった。
⑦白藍塾の通信添削(社会人入試・編入・大学院コース)

  1. ②の著者である樋口先生が塾長の小論文塾。

添削課題だけでなく、出題形式の異なる各小論文の書き方をまとめたオリジナルテキストや、小論文を書く際に必要な法学や政治系の知識をまとめたテキストなども送ってもらえる。
特に、法学系や政治系の知識を集めたテキストは通学時間中に何度も読み返した。
私は4回分のコースを受講した。4回の添削では演習の量として不十分なのではないかと思ったが、1つの答案を作成するには何度もテキストを見返す必要があるため、4回分でも十分小論文の型を身に着けることができると感じた。
⑧過去問
英語と同じ感じ。
実際に解いたのは2、3年分。
■志望理由書
北大と北大法学部のパンフレットを取り寄せ、自身の体験を基に書いた。
京都中央ゼミナールさんの「志望理由書 | 基礎知識 | 編入学 | 中央ゼミナール」とN先生の「編入試験の志望理由書の自己PRの仕方」を参考にした。
また、北大以外の編入合格者がネットに挙げてくれている実際の志望理由書も構成の参考にした。

■反省点
英語
→新しい参考書になるべく手を付けたくなかったため、市販の参考書はあまりやらなかったが、採点基準を勉強するために英文和訳の参考書は1冊仕上げた方がよかったかもしれない。
小論文
→時間配分の練習の意味で、過去問の演習量をもっと増やしたほうがよかった。結局、本番は時間が足りず最後まで書ききることができなかった。


7.編入後の生活

編入後の生活がある程度イメージできるほうが試験勉強のモチベも上がるかな~と思ったので、北大のことについて少し書きます。
北大法は2年次編入の場合、専門科目90単位、教養科目10単位の合計100単位を取得すれば卒業できるので3年次編入に比べ時間的余裕があります。サークルにも勿論入ることが可能で、僕は文化系のサークル2つに入っています。だいぶ前に「2年次編入でサークルに入ろうとしたら断られた」というようなツイートを見かけた気がしたため、僕が見学に行ったサークル(6つか7つくらい。全て文化系)で2年次編入でも入れるかお聞きしたところ、2,3年生からでも問題なく入れるとのことで、一般入試で入学した人の中にも2,3年生からサークルに入る人がいるようなので、入学後は遠慮せずガンガン気になるサークルの見学に行ってみましょう。ここにサークル一覧が載っているので、入学後の姿をイメージして編入試験のモチベを高めるのもいいと思います。
あと北大は道内旅行をしている人が多いイメージがあります。GWや夏休みを利用して、サークルや友人同士で小樽や旭川、函館といった比較的有名な場所から攻める人が多かった印象があります。自然豊かな北海道の動画などを視聴して編入試験のモチベを高めるのもオススメです。

8.さいごに

長くなりましたが、要するに僕は「高倍率の試験の中でほかの受験生と差をつけて、採点を行う北大の先生方が安心して満点をつけれるような答案を作る」という指針に基づいて勉強を進めていました。高倍率の試験ということでほんの数点の差が合否を分ける可能性が高いので、受験生の方々は試験終了の合図まで、悔いのないよう勉強を頑張ってください。

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