【前世の記憶】911同時多発テロで死んだ瞬間を語る息子
高層ビル
アメリカ・フロリダ州の郊外に住むモリーとリックは、幼なじみのカップルだ。子供を持てないだろうと言われていた夫婦にとって、息子ケイドは嬉しいサプライズだった。
ケイドはよく眠る静かな赤ちゃんだったが、何か言いたげに人の顔を覗き込むようような様子は、年配の人のように感じられた。ケイドは、ハイハイも歩くのもおしゃべりも早かった。2歳になるころには知的な言葉を使い、大人と話しているかのようだった。
3歳になると、どういうわけか死んだ時の記憶を語り始める。同時に、夜中に