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ステアラ閉館と聞いて

IHIステージアラウンドがひっそりと(?)閉館してた。
いや2023年度で終了と言われてたらしいんだけど知らなかった。
もともと2020年までの期間限定だったのがコロナ禍やら何やらでいろいろ計画が変わって
今になったらしい。
https://enterstage.jp/interview/2024/04/136147.html

観劇した作品は以下。

「髑髏城の七人 」の花鳥風月(上弦・下弦)、極 の全6作品(2017年5月~2018年5月)
舞台「刀剣乱舞 天伝 蒼空の兵 ―大阪冬の陣ー」、「无伝 紅の士 ー大阪夏の陣ー」(2021年1月~6月)
ミュージカル 刀剣乱舞 千子村正 蜻蛉切 双騎出陣 ~万の華 映す鏡 ~」(2023年12月)

1公演あたりの公演数が多いのよね、ステアラ公演は。
大掛かりなセット組むからちょっとしからやらないのは割高なんだろうなぁ。
めちゃめちゃお金かかるみたいだしね。

お芝居を見るハコとしては全然好きじゃなかったけど
360℃客席が回転する円形舞台という機構で上演するアトラクションと思えば画期的だったと思う。

やっぱり一番印象に残ってるのは刀ステの2作品。
ちょうどコロナ禍真っ最中で、天伝では緊急事態宣言が出されてる状態での公演。
そのときは飲食店にだけ自粛要請が出て、劇場や美術館には制限はなかったけど
夜8時以降の不要不急の外出は自粛となったのでマチネが11時開演、ソワレが16時開演という異例の開演時間だった。
そんな異常事態の中、シングルキャストで3か月ずつステアラを回り続けた刀ステは色んなものと戦ってたなぁと思う。
「戦い続ける座組」の言葉通り、一緒に戦ってる感あった。
天伝はコロナ関連での中止はなかったけど、キャストの負傷や舞台機構の
アクシデントで数公演中止、
无伝は劇場・美術館にも営業自粛の要請が出て2021/4/28~5/11の17公演が中止になった。

天伝では座席数を50%にして販売、无伝でも販売済みで50%を超えた分はそのままだけど達してない場合は50%に達したら販売終了で
特に天伝では前半分しか埋まってない日も多く、刀ステでこんなガラガラの客席を見るなんて信じられなかった。
確実に大赤字だったと思うし、いまだにその時の負債を返してるのでは?っていう気がするもん。
劇場版刀ステ制作したのもその補填だったんじゃないかなって勝手に思ってる。

ほんとにタイミングが悪かったと思う。TBS開局70周年記念作品として選ばれて、コロナ禍じゃなければもっと大々的に宣伝もできたと思うしもっと多くの人に見てもらえる機会だったのに。

でもあの戦いの記憶は忘れることはできないし、
よくぞ生き抜いたという勲章にも思える。

荒涼としただだっ広い空き地にステアラだけがポツンと建ってたけど
今ではホテルやらなにやら豊洲市場も本格稼働して、次のフェーズに向かうんだろうなと思う。

好きじゃなかったけど思い出深いという不思議な空間でした。

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