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アーカイブ/2022年7月号

香り長持ちマイクロカプセルの恐るべき正体

市販の合成洗剤や柔軟剤のほとんどに「マイクロカプセル」が使われていま
す。
マイクロカプセルのサイズは、小さいもので1μm(マイクロメートル=100万分の1メートル)ほど。大気汚染の悪役「PM2.5」は2.5μmですので、洗剤のマイクロカプセルがいかに小さく、呼吸や食事によって人間やペットの体内に容易に入り込むかが想像できます。はっきり言ってしまえば、私たちはPM2.5よりよほど怖れなければならないものと毎日を共にしているのです。

「香り長持ち」の真実は

マイクロカプセルは、内部に人工香料を仕込んであります。柔軟剤のキャップ1杯には約1億個のマイクロカプセルが入っており、それが衣類に接着します。
その衣類を着て生活すると、衣類から飛散したマイクロカプセルは壁や天井、通り道にある物、接触する相手などに付着してあらゆるものを汚染。
そこから延々と有害な微粒子をまき散らしています。これが「香りが長持ちする」状態の真の姿なのです。

柔軟剤・抗菌剤を使わず ふわっと無臭に仕上げる方法

タオルや衣類がごわごわする。部屋干し臭がひどい。これらはいずれも、合成洗剤で洗っていることが原因です。純石けんを使った洗濯なら、洗濯物は無臭。柔軟剤がなくてもふわっと仕上がります。
石けんカスを残さないために、クエン酸を洗濯機の「柔軟剤」入れに仕込んで洗えば除菌効果も高まり、部屋干し臭とは無縁です。
★クエン酸は石けんと混ぜず、仕上げに入れるのがポイントです。
混ぜると中和されてしまい、効果がなくなりますのでご注意ください。

マイクロカプセルは●●●●の10000倍の毒性

昭和50年代に中学生だった人はわかるかも・・・

上の絵は何をしているかわかりますか?
昭和50年代に流行した、シンナーをポリ袋に入れて吸引する危険な遊びのイラストです。吸い込んだ人は興奮したり錯乱したり、中毒死することもありました。
「洗剤とシンナーは関係ないよ」と思いますよね。でも、今の洗剤にはシンナーよりもっと【ヤバイ】ものが入っています。それがマイクロカプセルの原料のひとつ「イソシアネート」です。
イソシアネートはマイクロカプセルがはじけた時に香りと一緒に飛び散り、あちこちに粘着します。その毒性はシンナー(トルエン)の1万倍で、強い発がん性を持つ物質なのです。私たちは多くの人が良かれと思って使う洗剤のせいで、とんでもないものをくっつけて歩いているのです!

香りがペットの命を縮める

確かに動物の臭いは気になります。掃除が行き届かない時は、つい香りでごまかしたくなります。もともと「いい香り」が好きな人も多いでしょう。そして皆さんこう言います。「普通に売られているものだから安全なはずだ」と。
しかし実際には多くのペットたちが、市販の日用品で命を落とし、あるいは健康を損なっています。犬の呼吸器疾患、猫のFIP、インコの落鳥、小動物の皮膚病。
その原因が「当たり前に売られている洗剤」かもしれないことを、この機会に是非知っていただけたらと思います。

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