土に吸われていくように

たくさんのひとと会って別れていく。三日前まで知らなかったひと達に囲まれて、一日のほとんどを過ごしているけど苦にならない。なんでだろう。体を動かすのはつかれるけれど、心に重くない。学生生活よりも気楽なくらいだ。それでお金がもらえるなんて、すごいな。というか、働けばお金がもらえるなんて、すごいよな。(と、言っても誰もわかってくれない…)

今日は雪のせいか、早くあがらせてもらえた。このごろ、時間を見て、青い絵の具と銀のペンで絵を描いている。絵を描こうと思ったのはとてもひさしぶりで、これもなんでだろうかと思う。

詩の出てくる山のようなものを、一度超えたのかな。一週間前から、ネットですごく好きな詩人さんとメール交換みたいなことを続けていて、それもおもしろい。美術をやるひとたちは言葉を煙たがることが多くてあまり会話をたのしむ感じではないし、かといって詩をやるひとたちに会うことは少ないから。それを思えばもっと前に話しかけていてもふしぎじゃなかったのになと思う。好きだと思える詩を書くひとは、ごくわずかなものなので。

雪の落ちていくような速度で、なにかが今降っていて、落とした水が土に吸われていくように、すべてがなめらかに進んでいる。今それを、首を痛くしながらも見あげているような感じだ。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?