灘の酒造り祝い唄

このテキストはマガジン「三味線のこと」の中に含まれているので、一つ一つ購入せずにマガジンを購入した方が多分安いと思います。

今回から三味線の皮が違うんで、録音だとわかるかどうか不明だけど、生音だと耳の悪い私でもはっきりと違いが分かるレベル。
高音域が響かないというか全然音が出ない。
全体にまるで合成皮革の三味線のように音が固くて、違う犬だし張った職人さんも別の人(前の皮を張った職人さんは故人なので)だからかも知れないし、張ったばかりだから音が固いけど時間が経つとそうでもなくなるってだけのことかも知れないし。
湿気で皮が破れるっていう話だったから、これ以上は気を付けようがないっていうレベルまで頻繁に除湿剤を交換しまくったりしてたのにあっさり破れたので、もう手の打ちようがないんで、もうこの本皮の三味線は基本的に外には出さないことにした。
ということで、この前客前で弾いた時にはもう修理は上がってきていたけど、あえて合成皮革の三味線を持っていった。
雨も降ってたしな。

という曲とは無関係なことばっかり書いてもイカンな。
この曲の話ね。
2016年8月13日に習った曲。
聞いた感じは普通の民謡っぽいんだけど、実は「新民謡」らしい。

今回は「本調子」っていうことで。
同じ曲を「二上り」で弾いたりすることもあるし、一度だけだったと思うけど客前で伴奏として二上りの方で弾いたりもしたけど、二上りの方はちゃんと習っていないんで、楽譜に起こしてもいないし。
ということで本調子の方だけ。
他の曲と同様に前後の並びの都合上、チューニングをあんまり変えずに済むように本調子で弾いたり二上りで弾いたりということで。

拍子が狂わないように気を付けて弾いてるけど、今回も徐々に速くなっていっちゃってるな。

この曲は二の糸と三の糸の重音が続く。
習う時に先生に模範演奏をしていただくし、割と客前で頻繁に唄う曲なんで先生が弾くのは何度も聞いているんだけど、先生が弾くと重音の部分が神々しさすら感じるような音の響きで、何かすげぇなぁ~と思いながら聞いている。
で、自分が弾くとですね、まったく同じに弾いているハズなのに全くそういった音の響きがなく。
当時は何が違うのかわからなかったけど、もちろん技術的なものもあるけど、私はそもそものチューニングとあずまざわりの調整とツボの位置なんかが微妙に合っていないんだなと。
今でもロクな音は出せていないけど、当時よりはかなりマシになったと思う。

いつも唄う時は二番までなんだけど、本来はもっと長い。
1月から12月まで(って言っても途中は飛ばされたりする)の「立つ」もので歌詞が続いていくんだけど、先生が4月の歌詞の「釈迦が立つ」っていうのが意味わからんとか言ってたかな。
違う月のだったかな。

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