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舵を取りたがるひと

「舵取りは一人でいい。俺の決定に従え」
家庭のなかでこれを言い出す人がいると、バイオレンス
黙って頷く妻がいる。
会社だと、イエスマンの社員。

この思考回路の人は、恐らく幼少期から、この人間関係の中にどっぷりと浸かってきた人。そのとき感じた理不尽さは、時が立つほどに、消えていく。
幼いとき見た関係は幸せな景色の記憶となりココロノソコから要求する。だから、連鎖する。
断ち切るには、覚悟が必要なのに、従属する母親のいる幸せな記憶は甘い蜜の味。断ち切るどころか、何とかして手に入れたくなる。

忘れたころににょきにょきと頭を覗かせる。

人が従うべきは、夫でも妻でも社長でもない。
自然と通じる自らの魂だけ


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