子どもと親と
子供と過ごす3歳までが一番幸せだった。
3歳から入学までが一番面白かった。
小学校入ったら、なんだか、急に分かんなくなって、
最近やっと、自分が産み落とした我が子は、それぞれ私とは別の人格者だったのだと理解した。
だけど、毎日生まれてくれてありがとうって思う気持ちは今も変わらない。
近くにいても、遠くにいても、毎日空をみて感謝する。
1日でも長く生きてほしいと、ふにゃふにゃの我が子を抱いて若く世間知らずで、頼りない自分に出来ることは、毎日が無事過ぎて、日に日に生命の力を増し変化する我が子を見ていられる幸せを噛み締めることだった。
共働きだった、両親との古い記憶をたどっても、大人になれば、物心ついてからの記憶は、そんなもんだと納得できる。
だけど、記憶の曖昧な頃の寂しさは大人になっても消えないんだな。
小学校に上がるまでのほんの数年は、側に居て子供が大人になって死ぬまでの一生分の愛を捧げるといい。
あのとき、嫁ぎ先の一同に家庭に入れと強制的に、仕事を辞めさせられた。でも、今は、そうしてよかったと心から想う。
子育ては孤独じゃない。
生きてる我が子を抱きしめられる幸福感を味わえるのは一生のうちのほんの数年の出来事。
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