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【星間ロックアレンジ】VOY@GER -I, Record- ステムデータ&解説

概要

 先日投稿したリミックス「VOY@GER -I, Record-」のステムデータを公開しました。その解説記事です。
 原曲はアイドルマスターシリーズ15周年記念曲の「VOY@GER」です。アイドルたちが未来へと歩む来し方行く末を、無人探査機「ボイジャー」の歩みになぞらえて表現したとても素敵な曲です。
 今回は「胸の高鳴り、星の輝き」をテーマに、BUMP OF CHICKENの「Butterfly」や「アカシア」などを参考にバンドアレンジしてみました。
 ニコニコ動画版はこちら

ステムデータ

 https://drive.google.com/drive/folders/1Z3U54oOBnVWuMAOmjir_zu-jQ3TZayKE?usp=sharing

 ボーカル以外すべてのトラックが入っています。公序良俗に反しない範囲で好きにお楽しみください。

主な使用機材

ギター
・F.C.G.R. Green Pepper
・Fender American Acoustasonic Stratocaster
・FUJIGEN EXPERT FL

ギターエフェクター
・BOSS AD-2
・BOSS BD-2
・BOSS CP-1X
・BOSS OD-1X
・IK Multimedia Amplitube 5

ベース音源
・IK Multimedia MODO BASS

ドラム音源
・Toontrack Death & Darkness SDX
・Toontrack The Rock Foundry SDX

キーボード/シンセ音源
・IK Multimedia Hammond B-3X
・Native Instruments Analog Dreams
・Native Instruments Mallet Flux
・Roland Integra-7

その他音源
・Native Instruments Battery 4
・Native Instruments Rise & Hit

曲の展開

 BPM103.5で始まり、15小節目でBPM138にアップしています。最初はテンポに同期していないSE的な鼓動の音が、途中からテンポに同期してキックの役割になる、という仕掛けをしています。
 パーカッション、キーボード、ギターなどはループシーケンスっぽいフレーズを何パターンか作り、曲の展開に合わせてトラックを抜き差しする、という感じで作っていきました。
 コードは6度や9度の音を多用してペダルトーンが作れるようにしています。分数コードも随所で使っています。

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コード進行のメモ(半音下げチューニングです)

各トラック解説

・002-GtR1 Delay
 AメロやBメロのRchのエレキギター。
 EFLのセンター→BD2→アンプリAC30(青)です。
 付点1/8ディレイをかけて、ミュートしながら8分で単音弾きしています。

・003-GtR2 Delay
 間奏のRchのエレキギター。
 トラック002とほぼ同じセッティングです。
 シンプルなフレーズですがかなり難産でした。

・004-GtR3 Cutting
 サビのRchのエレキギター。
 EFLのセンター→OD1x→アンプリAC30(青)です。
 オブリを入れながら16分でカッティングしています。

・005-GtSolo
 アウトロのギターソロ。
 EFLのフロント→OD1x→アンプリAC30(青)です。
 センドリターンでモノラルディレイをかけて、キャビの後段でピンポンディレイをかけています。ディレイタイムは1/8くらいです。

・006-GtL1 Arp
 Lchのエレキギターのアルペジオ。
 グリーンペッパーのフロント→アンプリJCM900/アンプリAC30(青)のパラレルです。
 JCM900で歪みを作りつつ。きらびやかで抜ける音にするためにAC30のクリーントーンを混ぜています。クリーンの方にだけ1/4のディレイをかけています。
 開放弦を生かしたフレーズにしたかったので、転調に合わせてカポを付け替えました。

・007-GtL2 Slice
 AメロやBメロのLchのエレキギター。隠し味的に白玉でのコード弾き。
 グリーンペッパーのセンター→アンプリJCM900です。
 シンセっぽいサウンドにするため、弦を1本ずつ弾いて録音し、アンプ後段にはステップスライサーをかけています。waves Brauer Motionで揺らして動きをつけています。

・008-AgL
 Lchのアコギ。16分でのストローク。
 アコスタの3B→AD2→waves Maserati ACGです。
 これに限らず最近のアコギパートは全部ほぼすべてAD2とwaves Maserati ACGを通しています。
 転調に合わせてカポを付け替えて録りました。

・009-AgR
 Rchのアコギ。16分でのアルペジオ。
 アコスタの4A→AD2→waves Maserati ACGです。
 ストロークはアコスタのサウンドボイス3、アルペジオは4の音が好きです。
 これも曲中でカポを付け替えています。

・010-Piano
 ピアノのコード弾き。
 Integra7のRock Pianoを使ったと思います。
 テンポに合わせてフィルターをかけています。

・011-Pad1
 冒頭部分のパッド。
 Analog Dreamsにフィルターをかけてゆっくりスウィープさせています。

・012-Pad2
 Aメロ以降のパッド。
 Analog Dreamsにフィルターをかけたものをダッキングさせています。

・013-Organ
 オルガン。随所でうっすらと白玉コード弾きしています。

・014-Mallet
 マレット。イントロのメロディや歌のオブリで鳴らしています。
 Mallet Fluxで数種類のマレットをスタックさせています。

・015-BASS
 ベース。
 ジャズベのモデリング→アンプリDB750です。

・016-HeartBeat
 心臓の鼓動音。冒頭~30小節目まで使っています。
 音源はBattery。「ドックン」の一往復がBPM138での付点8分音符になるように調節しました。このテンポ自体は曲中で一定ですが、「ドックン」と次の「ドックン」の間隔を調節することで少しづつ鼓動の高まりを早めています。
 15小節目からは完全にテンポと同期し、Aメロの途中でキックの4つ打ちと入れ替わるという仕掛けをしてみました。

・017-WindChime
 サビ頭などに入っているウィンドチャイム。
 Integra7で1小節分鳴らし、ロングディレイをかけています。

・018-Sweep
 サビ頭などのスウィープ音。
 Rise & Hitを使いました。非常に使いやすい音源です。

・019-Rev Se
 サビ直前などのリバースシンバル。
 Batteryです。トラック018と合わせて一つの音色って感じです。

・020-Loop Hat
・021-Loop Shaker
・022-Loop Clap
・023-Loop Tamb
 パーカッションのループ。
 音源はBattery。曲の展開に合わせて抜き差ししています。
 シェイカー音だけフィルターをかけた上でBrauer Motionで動きをつけています。

・024-Kick
・025-Snare
・026-Hihat
・027-Tom
・028-OH
・029-Amb
 ドラム。
 Death & DarknessのDWのキットをベースにしています。
 メタル専用っぽい名前と見た目の拡張音源ですが、こんな風にポップなロックにも使いやすい音です。たしかライドとハイハットはRock Foundryのパーツです。

感想

 たのしかったです。
 動画作成の方も色んなことができるようになってきたため、楽しくて凝った演出をするようになってきました。クドかったらごめんなさい。



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