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【製品レビュー】MASTER 8 JAPAN VPS PICK(親指がフリーになるティアドロップピック!)

 2022年4月に発売されたMASTER 8 JAPANのフィンガーピック「VPS PICK」が非常に好感触だったのでレビューします。たくさん売れてレギュラーラインナップになってほしい!

https://www.soundhouse.co.jp/products/detail/item/306599/

これ何?

 人差し指にはめるタイプのフィンガーピックです。

アルペジオ・スラップ時はまるでピックが消えたように、ピッキング時には最初からそこにあったかのように奏者に寄り添い存在感を変える。そんな理想のピックを目指し、(以下略)

https://www.digimart.net/magazine/article/2022040704665.html

 とのことでして、公式のデモンストレーション動画においても、ピック、フィンガー、スラップに織り交ぜたテクニカルなベースプレイがフィーチャーされています。
 が、そういった奏法を使い分けない方にもオススメな理由を紹介します。

親指がフリーになるピック

画像はMサイズ。指を伸ばした状態では、指先でピッキングができます。
指を曲げた状態。ティアドロップのピックが人差し指の上に乗っている感じです。

 普通に親指と人差し指で挟んだ場合は、ティアドロップのピックを握っているのとほぼ同じ弾き心地です。ティアドロップのピックが人差し指に固定されている状態なので、親指がフリーに動かせます。
 実際に装着してみると、この状態には様々なメリットがあります。思いつく限りご紹介しましょう。

低音弦の刻みが安定する

 VPSはピックが指に固定されるため、弦とピックのあたる角度や深さを一定に保ちやすいです。
 これは指先でのピッキングニュアンスが出しにくいデメリットともいえますが、HR/HM系の楽曲で低音弦を安定して刻みたい場合にはメリットといえます。
 ピック自体も適度な硬さとしなりがあり(同社のINFINIX-Uの1.00mmに近感触です)、早いテンポでのオルタネイトピッキングであっても引っかかりすぎずに演奏できます。

ピッキングハーモニクスが出しやすい

 VPSはピックを手に固定したまま親指を離すことができるので、ピッキングハーモニクスの瞬間だけピックを深く持つ、といった運用が容易です。 
 ピッキングハーモニクスのときだけピックを深めに持つ、という方は多いと思いますが、持ち替える瞬間の落下等のリスクが低減され、演奏に集中できます。

親指でアクセントがつけられる

 演奏中に親指の動きだけを大きくすることで、手の振りをコンパクトに保ちながらでも、簡単にアクセントが付けられます。
 
ダウンピッキング主体のリフプレイなどで威力を発揮します。

カッティングでピックがズレにくい

 人差し指にピックを固定していますので、通常のピックより遥かにズレにくいです。ただしピッキング角度の変更は難しいので、カッティングのスタイルによってはニュアンスが出しづらいですね。

音作りやチューニング時も便利

 エフェクターのツマミ、オクターブチューニングや弦高調整用のドライバー、フロイドローズのファインチューナーなど、ピックを持ったまま微調整ができます。
 調節とピッキングを繰り返すことになる作業で、いちいちピックを持ち直す必要がないのはかなり快適です。

ペンタブやトラックボールマウスも快適操作

 同様に、ピックを持ったままペンタブやマウスの操作ができます。DTMが快適!


デメリット

・人指し指が痛くなる
僕は指先に逆剥けができやすい体質なので、指に嵌める構造上、VPSはどうしても指先が痛くなってしまいます。これに関しては今回購入したのがMサイズなので、次回はLサイズを試してみたいと思います。

・演奏中にピッキング角度を変えづらい
これは上述のメリットと表裏一体であります。通常のピックなら演奏中に順アングル~逆アングルの持ち替えができますが、VPSでは不可能です。


今後のバリエーション展開に期待です

 2022年5月7日現在では、MサイズとLサイズの2種類、色は1色ずつの展開です。製品自体は非常に画期的で便利だと思うので、今後のカラーバリエーションやサイズ、ピックの薄さなんかの展開に期待しています!


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