#twnovel 2012~2014 by Nozomu.K

ルコールを口に含む。意識が少しずつ立ち上っていく感覚。ぼんやりと、君の煙が空に消えていく様を思い返した。あんなに容易く消えてしまうくらいなら、どうしてぼくも一緒に連れて行ってくれなかったのだろう。霞む景色の中、君の叱責をまた聞きたいと願うぼくの愚かさが虚しい。

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