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舞い上がってパタパタ

 悪い意味で

 この頃ずっと考えていてやっぱりどう考えても舞い上がっている。僕は。

人から金銭を授受するという行為を初めて経験してしまった僕はとても舞い上がっていて、だってこんなの人生で初めてで。

 改めまして僕、満漢全席というバンドのボーカルを務めております阿弥陀クジオって言います。先日『タトゥーと天使』という音源を出しました。3曲入りです。

今年の4月に初ライブがあってそこから2回ライブに出ました。幸運なことに2回ともたくさんお客さんが観に来てくれて。いいんです今はインターネットの珍獣を見に来るような気持ちで来てもらっても全然。そうだと思ってるし。

でもそれはきっと僕たちの本来のキャパでは無いとも思っていて、これは基本的に僕は後ろ向きの考え方をしているのでバンドのグループLINEでも僕だけいつも悲観的できっとうじうじしてると思われてんだろうけど。とにかく僕の考えとしてはまだまだ甘い部分がたくさんあるとひとりの時間のときにたくさん考えてる。かっこいい音楽はやってるけど。まあ。それは確実に。

 とにかく冒頭の話に戻るんですけど人から金銭を授受するという行為を人生で経験したことがなくてもっというと自分から出たものを褒められるってこともあんまりなくて

だからたとえば演奏後に声をかけてもらうと本当に聴いてくれてありがたいという気持ちになって僕にできることならこのわたくしめをなんでも使ってください……!みたいな気持ちになってしまうんですね。とはいえ、それはいわばオタクくんが誰にでも話しかけるギャルのことを勘違いして好きになってしまうようなものでなんつーか僕はいつも蚊帳の外側の人間だったためかこういう内輪ノリの第1歩みたいなそういったコミュニティに片足を突っ込んでしまっているのではないかと我に返ってとても恐ろしくなってしまうのです。蚊帳の外の人間のことを見たいと思っているのに。その気持ちと実際の対応で揺れ動いているせいで僕は基本ナーバスになって今音楽活動をしている。

 たとえば前回のライブが6/18にあって僕は演奏中ずっとフラストレーションが溜まっていてそれは色々な要因があるけどたとえばなんというか「内輪の空気にしてやるぞ!」みたいな持っていき方、きっと必要な場面というかとても大事な能力だとと思っているけども一方でとても排他的な行為であるとも思っているので改めて映像を確認したら僕はとても怖い顔をしていた。今のところライブに出るとずっと戦ってるし舐めんなと思いながら演奏している。別にそういった演奏が必ずしたいというわけでもないのに。演奏と機嫌をある程度コントロールできるようにならなければなとその部分僕はとてもガキンチョだったと思う。

 ステージに立って僕は初めて自分の幼さの部分に気がついた。それまで僕はどちらかと言えば「ふーん俯瞰してますフカ〜」って感じでいるつもりだったのに「生きてて怒ること?あんま無いフカねぇ……」みたいな。全然、ずっと怒ってる。そんで演奏が終わって誰にも見つからないように会場の外に出てしばらくして戻ったのだけどありがたいことにいろいろと話しかけていただいてそれはそれでとても嬉しくてありがたくて。そこら辺の揺らぎというか自己矛盾を遠巻きに見つめながらも目の前のことで精一杯になってしまっている僕、まだまだ成長の余地ありまくり。マジで見といて欲しい。

PS.話しかけないでと言ってるわけじゃなくて僕の折り合いは僕が自分自身で落として見つけるからあなたたちも自分の赴くままに行動して欲しいと思ってる。全部見るから。

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