碧き海を終えて

先月のことになりますが、舞台「碧き海」無事4公演終演いたしました。

この公演は2度延期しました。
今回だってわからなかった。
できないかもなって思った時もありました。
でも、できた。
誰一人欠けることなく千秋楽の幕が降りたんだと思ったら、それはとても嬉しいことで、幸せな事だなと思いました。

私にとって初の地方公演。
全部楽しい思い出になりました。
6月の終わりに1度下見に行った時からワクワク!!
どんなふうになるんだろうって思ったのを覚えています。

人見知りの私にとって劇団員と若さん以外全員初めましての今回はそれはもうドキドキなのですが、でも皆さんこの作品に出演されたことのある方がほとんどで、すごくすごく大きく見えました。

戦争ものというとどうしても人は死んでしまうし、暗いイメージはあると思います。
でも、それだけじゃない。
現在の日本に住む私達にとって非日常な戦争でも、戦時中の日本に住む若者たちだって私たちと変わらない。
夢も希望もあった、恋だってしてた。
戦時中だから特別強いわけじゃない。
誰だって怖いし、大好きな人たちと別れたくない。

でも、自分の意思で、行った。
そんな時代があったんだと、いうこと。
忘れてはいけない。

私たち演劇人が演劇を通して伝えられることが少しでもあったら。
何かを感じてもらえたら。

なんてかっこつけたことばかり言っていますが
私自身が特攻隊の皆に、愛子に、三重に、動かされたことばかりでした。

また回天作品がこれからも続けられますように。
誰かの記憶に残り続けますように。

今回も沢山の、それはもうたくさんの方にお世話になりました。
全ての方に感謝を込めて。


柿崎愛子、折田三重役/大屋海

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